株式会社シンシア・ハートの会社情報 - Wantedly
株式会社シンシア・ハートの魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。すべての人がいくつになっても自分の未来に期待し、今を生きること、明日が来ることにときめくことができる社会をつくります。
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こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。
このnoteでは、起業を志してベンチャー企業に新卒入社したのに、結局17年も所属してしまった結果、38歳6か月にしてやっと起業した人間のヒューマンストーリーという名のポエムブログを書いています。
一応、このシリーズ記事のタイトルは【創業note】なのですが、妻の闘病や旅立ちもあって、ここしばらくはプライベートな内容がほとんどです。それでも読み続けてくださる皆さんには、心から感謝しています。
【創業note】前向きに毎日を生きている話〜2025年7月振り返り〜
8月には四十九日を終えたものの、未だに妻の不在を実感する日々です。これからは少しずつ、仕事の話もしていきたいと思っていますので、引き続きお付き合いください!
妻と友人たちの再会
体が発するストレスのサイン
息子との二人暮らし生活
妻という心の支え
離婚と死別の違い
肩の上にいる妻とともに
再び家庭を築くことの難しさ
感情は語る、でも感情的にはならない
出会いも仕事も、今はキャパオーバー
新しい自分との出会い
今の自分を受け止めて
メンバーを募集しています
妻の四十九日の法要のために、8月1日から約10日間、息子と妻のお骨と一緒に、妻の実家で過ごしました。準備が必要だったことも理由の一つですが、妻とその友人たちが、最後に会う機会を作ってあげたいという思いが大きかったです。
もちろん、葬儀や通夜に足を運んでくださった方もいましたが、関西と東京は距離がありますし、突然の出来事だったので、タイミングが合わず来られなかった方も少なくありませんでした。それに、妻は病気のことを周囲に伝えていなかったので、友人の方々は亡くなるまでのプロセスがわからず「なんで?」という思いでいっぱいだったことと思います。
でも、僕としては、「亡くなった」という事実だけで終わってほしくなかったんです。そこで、語り部というほどではありませんが、楽しく過ごした結婚生活や、約1年間の闘病について、しっかりと伝えさせていただきました。
ありがたいことに、本当にたくさんの方が妻に会いに来てくれ、中には「高校卒業して以来です」とおっしゃる方もいました。みんなでお茶をしながらたくさん話したり、それぞれのお子さん同士が楽しく遊んだり、息子の陽翔を見て「妻にめっちゃ似てるね」と言ってくれたり。妻もきっと、そんな光景を微笑ましく見守ってくれていたと思います。
四十九日の法要は滞りなく終えることができたものの、僕は、法要の翌日から得体の知れない腹痛に見舞われ、全く仕事ができない状態になってしまいました。
最初は「コロナに罹ったのか?」とも思いましたが、熱が上がることもなく、2日くらいで急にふっと治ったんです。きっと、溜め込んでいたストレスが四十九日を終えたことで解放され、いきなり体にガタが来たんだろうなと思っています。
その後は、自分と妻の実家を行ったり来たりしながら日々を過ごし、ようやく8月21日に東京の家に帰ってきました。
四十九日までは、非日常的なイベントが多かったですし、実母や義母が気を遣って家にいてくれたので、夢を見ているような感覚がありました。
でも、関西から戻ってくると、東京の家には妻のお骨もなくなり、息子と二人だけの空間です。「今日から完全なるシンパパ生活が始まったんだ」と実感しました。
とはいえ、僕は家事・育児は得意な方なので、オペレーションを組むのは早かったです。朝起きて、掃除・洗濯して、息子にご飯をあげて、夜も必要なことをやって……といった部分で、現状困っていることはありません。
ただし、ルーティンとして組んだオペレーションは守れるものの、イレギュラーへの対応はやっぱり難しいですね。現状の自分のキャパシティの狭さを実感します。だからこそ、できる限りイレギュラーを作らず、無意識にこなせるルーティンを組んでいこうと思っているところです。
周りの経営者友達には「すごい」とか「信じられない」とか言われますが、僕自身はほとんどストレスを感じることなくやれています。
フィジカル面では困っていないものの、メンタル面はやはりそうはいきません。前回の振り返りにも書きましたが、「息子の成長を実感する瞬間」と「一人を実感する瞬間」は、むちゃくちゃ泣きたくなります。
子どもの写真や動画を共有できる「みてね」というアプリがあるのですが、まめな性格の妻は、毎日毎日、それに写真や動画を載せて、コメントを入れていました。
それに、アプリが「1年前の今日」と出してくる動画を見ると、妻はまだ言葉も話せない息子に対して「こんなのできるようになったの?」「陽翔はこれ好きなんだね!」と、笑顔で喋りかけているんです。
妻は、息子の成長を本当に嬉しく感じていて、日々楽しく過ごしていたんだろうなと思います。だからこそ、息子の成長を目の当たりにするたびに、嬉しい一方、それを一番喜んでいるはずの妻がいないことが、心から悲しいです。
そして、息子が寝た後は、相変わらず「圧倒的に一人である」という感覚を持ちます。1日の出来事や感情を妻とシェアしていた時間は、本当にかけがえのないものでした。僕は、友達が多い方で、頼れる家族もいるのですが、やはり友達や親では埋められないものがあるのだと感じます。
そんな日々を過ごしながら考えるのは「離婚」と「死別」は全く別物だということです。妻を亡くしてから、シングルの友人にも会ったのですが、やはりスタンスが全く違っていました。
まず、離婚の場合、ゼロベースで忘れることができます。もし、新しい相手ができたなら、どんどん思い出を塗り替えていくでしょう。だからこそ、「乗り越える」という表現が合っていると思うんです。実際に、他人が聞いても腹が立つ理由で離婚した方も、逆にそれをパワーに変えて「次は絶対幸せになってやろうと思ってます」と話していました。
一方で、死別の場合、忘れることは絶対にあり得ません。亡くなったことは辛くても、思い出はすごく素敵なものだから、過去のものとして蓋をすることはしたくないし、する必要もないですよね。
僕は今、妻が亡くなったという状況を受け入れ、思い出を胸の奥にしまいながらも、次なる生活に向けて自分をアジャストさせていくしかないのだと思っています。それは、「乗り越える」ではなく「馴染む」なのだと、最近になって気づきました。
息子との二人の生活が始まった8月は、妻がいない事実を受け入れ始めた月だったと思います。
とはいえ、単に、ワンオペの生活に自分を馴染ませるわけではありません。相談したり、話を聞いてもらったり、喜びをシェアしたりはできないけれど、息子のことで悩んだら「妻ならなんて言うかな」「妻ならどうしたかな」と考える。息子にも、「きっとママも嬉しいと思ってるよ」と声をかけてあげる。
僕は、自分の肩に妻が乗っているような、そんな感覚を自分に馴染ませていこうと思っています。完全に馴染むまでは、まだまだ時間がかかりそうですけどね。
僕は、離婚と死別にはもう一つ大きな違いがあると思っています。それは、次のパートナーを見つけることの難易度です。
パートナーを亡くした方の中には、この先の自分の人生を、あるいは、子どもの人生を考えたときに、次のパートナーを見つけたいという思いを持つ方もいます。僕は、自分と同じように死別を経験された方のグループに入っていろいろな話をしてみたのですが、この話題については、なかなか周囲が許してくれない風潮があるのだと知りました。
僕は妻を亡くしてまだ2ヶ月なので例外ですが、死別して数年が経っていても「もう次?」と言われたり、薄情な人だと思われたりするようです。正直、僕はそれを聞いて「じゃあどんだけ背負わなあかんねん」と思いました。
しかも、離婚の場合は物や思い出をゼロにすることができますが、死別の場合はずっと残ります。それを受け入れた上で、共に人生を歩もうとしてくれる人はなかなかいません。
シングル同士なら、という方もいますが、そもそも、死別を経験している人はそこまで多くなく、僕の知り合いの中でも奥様を亡くした方はたった1人です。
僕は、誰を参考にしていいかわからないところに来てしまったようだと、つくづく思います。
先に書いたことも含め、僕が妻を亡くした話をすると、すごくかわいそうな顔で見られることがあるのですが、正直、すごく嫌です。そんな顔で見られたら、自分自身がかわいそうなヤツとして振る舞わなければならない気がします。
かと言って、暗い雰囲気にしたくないからと明るく話せば「空元気で頑張りすぎてるんじゃない?」と言われたり、もう大丈夫だと言えば「ちょっと薄情なのでは?」と思われたり。立ち振る舞いが本当に難しいんです。
そこで、辿り着いたのが「感情は口にするけど、感情的にならない」というスタイルです。ポジティブ人間の僕らしく、あっけらかんとしながらも「悲しい」「寂しい」と伝えるようにしました。
実際、悲しさや寂しさを隠して「大丈夫だよ」と言えるほど、僕は大丈夫ではありません。だからこそ、正直ベースで、ありのままの感情を明るく伝えるようにしています。
前回のnoteにも書きましたが、男性はシェアするのが苦手な傾向があります。ロールモデルになりたいとまでは思いませんが、周囲に頼って、話して、なんとか前に進んでいる僕が一つの事例になり、誰かの助けになれば幸いです。
ここからは、少しだけ仕事に関する話をしたいと思います。僕は、目指すビジョンに向けて頭を使うことが好きなのですが、最近はクリエイティブな思考になれていません。未来に向けて、0から1を生み出すような思考になってないぞ、という感じです。
また、僕は新しい出会いも大好きなので、よく交流会にも参加します。ところが、最近は近くの人と名刺交換しただけで疲れてしまうんです。
ただ、僕自身は事実を冷静に受け止めていて、それを良しとしています。きっと、今はハートがいっぱいいっぱいで、キャパが足りていないんです。
現状、足元の業績を上げるための取り組みやタスクの処理は継続していますが、ロードマップからはいろいろな面で遅れが出てしまっています。でも、僕が無理して倒れてしまったら息子が大変なので、「今はちょっと休んどこ」と、自分に言い聞かせています。
僕は昔から、ストーリーのない漫画や動画を見ることがあまり好きではありませんでした。
せっかちだし、頭を使うのが好きなタイプなので、何も考えずに済むものを見ている時間がもったいなく感じていたんです。
ところが今は、かわいい猫がひたすら登場する動画など、いわゆる「中身のないコンテンツ」ばかり見ています。正直、自分でも、この変化には驚いています。
これまで「なぜ世の中にこうしたコンテンツが溢れているのか」と疑問だったのですが、今の自分を通じてようやく理解できました。多くの人々が、毎日を心のキャパシティを満杯にして生きているのだと。
この状態を解消しないと、日本全体に蔓延している「疲れ」のようなものも取れない気がします。
だからこそ、まずは自分自身からです。シッターさんの力も借りながら、一つひとつ脳内や感情の整理をしていきたいと思います。
なかなかインプットができない状態ではありますが、今日も僕は元気です。それに、こんな時期だからこそ気づけたこともあり、その再発見を新鮮な気持ちで受け止めています。
「インプットしたい」「人に会いたい」という気持ちは、今の自分を測るバロメーターのようなものだと思うので、その感覚が湧いてくるまでは、焦らず待ちたいと思います。
そんな状態なので、もしかすると、新しいお誘いに対しては、ポジティブに向かえないこともあるかもしれません。ただ、これまでもお付き合いのあった方からのお声がけは大歓迎です。心のキャパシティを空けるために、思いを吐き出すのに付き合ってくれる人も大募集しています。
頭の使い方を少しお休みしている今ですが、この「屈み」は、きっと次のホップ、ステップ、ジャンプへつながるものになるはず。僕は、変に焦らず生きていますので、ご安心ください!
僕が代表を務める株式会社シンシア・ハートは、おかげさまで5月末で第3期を終了し、6月から第4期を迎えました。
当社の掲げるビジョンは「全世代がときめくAgelessな社会をつくる」こと。年齢に関係なく、全ての人が自分の未来に期待し、今を生きること、明日が来ることにときめくことができる社会をつくるため、全力を尽くしていきます。
そんな当社では、現在創業メンバーを募集中です。COO候補をはじめ、キャリアアドバイザーや求人ライターなどさまざまなポジションがあり、副業やフルリモートといった働き方も選べます。
当社のビジョンや僕自身の生き方、思いに共感してくれる方がいらっしゃったら、以下からご連絡ください。Wantedlyに掲載している以外にも協力いただきたい業務はたくさんありますので、まずはカジュアルにお話ししましょう!ご連絡お待ちしています。