全国300店舗の「串カツ田中」と、食事業態の新業態「鳥玉」。全く方向性の異なる2つのプロジェクトを並行して進めた3年間。串カツ田中ホールディングス取締役の大須賀さんが語った「解像度の違い」とは何か。担当アナリスト近藤に聞いた。
居酒屋チェーンが、食事業態を立ち上げる
──大須賀さん(串カツ田中ホールディングス 取締役・新業態代表)
最初のきっかけは、「横浜家系ラーメン 町田商店」を展開するギフト様からのご紹介でした。2020年に新業態「鳥と卵の専門店 鳥玉」を立ち上げるにあたって、サポートをお願いしました。当社の母業は串カツ田中ですから、食事業態のノウハウはまだまだ未開拓。社内だけで一からオペレーションを設計すると膨大な時間がかかるし、どこかで不都合が生じてしまうだろうと思いました。
──大須賀さん
「鳥玉」での結果が期待以上に良かったので、今度は「串カツ田中」のオペレーション改善もお願いすることになった。全く異なる課題に対して、それぞれ全力で向き合って結果を出してくれた。プロフェッショナルだなと実感しました。
指標はあったが、そこまでのプロセスが属人的だった
──大須賀さん
社内には「ESやCSを上げるためにこの数字を追いましょう」という漠然とした指標はあった。でも、その数字を達成するために具体的にどんなプロセスが必要なのか、どこをどう頑張ればいいのかが可視化されていなかった。トリノ・ガーデンさんは現場をしっかり分析した上で、課題の炙り出しとその解決策、追うべき指標をロジカルに提示してくれた。見つかった指標とオペレーションは「標準モデル」として、今でも社内マニュアルとして活用しています。
「あの子なんかすごい」で止まっていたものが、言語化された
──大須賀さん
売上が高い店には、スタープレイヤーのようなスタッフが大体1人いる。以前からそういうプレイヤーをもっと輩出しようとしていたんですが、「彼らの何がすごいのか」が言語化できなかった。「あの子なんかすごいよね」で止まってしまっていた。ところがトリノ・ガーデンさんにお願いすると、スタープレイヤーと他スタッフの動きの違いを動画分析で可視化して、明文化できる。その違いというのは本当に細かい部分で、でもそこに気付けるかどうかで売上が変わる。私自身も課題分析が好きな方ですが、その解像度のレベルが遥かに違うなと思い知りました(笑)。
──大須賀さん
たとえばトレーニング担当の現場スタッフからは、お客さまの入店対応が大きく変わったと聞きます。「入り口にお客さまがいらっしゃったら対応する」という作業フローだったのが、「3秒以内に必ず声をかけよう」という数値目標ができて、これをスタッフ全員で共有している。「3秒」という共通言語ができたんです。チェーン化している組織では、誰もが同じように作業できるよう標準化が必要。わかりやすい共通言語を作ってもらったことが、大きな収穫でした。
▌ 担当アナリストから(近藤)
串カツ田中さんのプロジェクトで一番印象に残っているのは、「3秒」という共通言語が生まれた瞬間です。分析レポートを渡しておしまい、ではなく、現場のスタッフが日常会話で使う言葉に落ちていく。それが定着するプロセスを目の当たりにして、「オペレーション分析の仕事って、言葉を作る仕事でもあるんだな」と思いました。新業態の立ち上げと既存業態の改善という、まったく方向性の違う2つのプロジェクトを同時に経験できたことも、分析担当として大きな財産になっています。
こんな方と、一緒に働きたい。
立ち上げも、改善も、どちらも面白い。オペレーション分析という仕事の幅広さに興味がある方、ぜひ一度話を聞きにきてください。