こんにちは、メドエックス代表の右高です。
今週は、北海道・札幌で開催されている「全日本病院学会」に参加しています。
……完全になめてました、北国の秋。半袖で来てしまって、空港降りた瞬間に後悔(笑)冷たい空気を吸い込みながら、今日はここ最近考えていたことを少しまとめてみます。
「なんの事業をやるか」より、「なぜやるのか」
会社を立ち上げてからの毎日はまさに怒涛。
土日も関係なく動き続けていたら、気づけば息つく間もなく数か月が過ぎていました。
でもあるとき、ふと立ち止まって考えたんです。
“なぜこの事業をやるのか”。
そのきっかけをくれたのは、ある新聞記者さんとの出会いでした。
広報さんに“スパルタ”で連れて行かれた取材じゃない
打ち合わせ(笑)
うちの広報さん、けっこうスパルタなんです(笑)。
経営者の僕にも遠慮なくガンガン意見をいって引っ張っていくタイプで。
「みぎーさん、今後のために一度メディアの最前線の記者さんに会いましょう。メドエックスのことをどう見えるか、聞かせてもらうだけでも絶対勉強になります。」
そう言われて、記者さんにお会いすることになりました。
(取材でもないのに時間を取ってくださったのは本当にありがたいことで、
記者さんのご厚意に心から感謝です。)
記者が教えてくれた「報道の本質」
記者さんが話してくれた内容が、とても印象的でした。
「報道の意義っていうのはね、ネタがある(新しい・面白い)、
データで裏付ける(数字で語る)、
ビジュアルがある(写真・絵がある)、
そして“より多くの人に関わる情報かどうか”なんですよ。
そしてもうひとつ、“なぜ今なのか”が大事です。」
なるほど、と思いました。
どんなに良い取り組みでも、“なぜ今それをやるのか”という文脈がなければニュースにはならない。
そして、医療を取材している記者さんが“今、何を知りたいと思っているのか”を理解し、信頼関係を築くことが何より大事だという話も心に残りました。
「どんな事業をやるか」よりも、「なぜそれをやるのか」。
その問いが、今の僕の原点になっています。
病院のためではなく、地域のために
「病院が破綻すると、地域医療の質が落ちるんです。
病院の視点だけでなく、地域医療や患者の視点で考えたほうがいいですよ。」
記者さんのこの言葉に、はっとしました。
確かに、看護師さんの数が足りなければ医療の質は下がる。
経営面で“コストを下げる”という視点よりも、
“現場に立てる人を増やす”という見方が大切なんです。
僕たちがやっているのは「SNSを使った採用」ではなく、
“医療の持続可能性”を守る仕組みづくり。
今、看護師資格を持ちながら働いていない“潜在看護師”さんは全国で約70万人。
そうした方々が「また現場に戻りたい」と思える環境をつくりたい。
そして、その声を“物語”として社会に届けたい。
それができたら、きっと医療の見方も変わっていくはずじゃないかと。
SNSはツール。大事なのは「人の声」
ちなみに、SNSで「投稿したらすぐ人が集まりました!」なんて軽く言っちゃうと、
報道の人たちは一気に冷めるそうです(笑)。
でも、それって逆に言えば、人の声に宿るリアリティこそが社会を動かすってこと。“人の想い”をどう伝えるか。ここに、僕たちの仕事の本質があるんだと思います。
今の僕の日常と、これから
朝8時から18時までは医療機関との打ち合わせや訪問。夜20時ごろからは資料づくりやSNSディレクション。ずっとそんな生活をしてきましたが、最近思うんです。「このままじゃ、組織としてスケールしていかないな」と。
だから今は、時間内で成果を出す仕組みづくりにシフト中。
ありがたいことに、今は本当にいい仲間に恵まれています。一緒に高め合えるプロフェッショナルたちと出会えて、「この人たちと長くやっていきたい」と心から思える。それだけで、どんなに忙しくても頑張れるんですよね。
あの日から、少しずつ前へ
「社会人2年目で何もできないじゃないか」
——あのとき上司に言われた一言が、僕の原点です。
あの悔しさがあったからこそ、
こうして地域医療を支える挑戦を続けていられる。
これからも、僕ららしく一歩ずつ。
地域医療を支える新しい形を求めて、進化を止めずに。
来週は、全日本病院学会のレポート編をお届けします!
(今度こそ長袖で行きます…笑)