Ecosystem Link presented by It’s Sta. とは
今回登壇した Ecosystem Link presented by It’s Sta.(イッツステーション) は、スタートアップ、事業会社の新規事業・オープンイノベーション担当者、金融機関、士業、行政、支援機関など、イノベーションに挑戦する多様な人々が集うコミュニティです。
スタートアップ・エコシステムに関するセッションや注目スタートアップのピッチが行われ、互いに情報や知識を共有し、切磋琢磨していくことを目的としています。
熱気にあふれる会場:グラングリーン大阪 北館 JAM BASE4階 Syn-SALON
今回のテーマは 「大企業発の起業・越境」から切り拓く未来。
大企業人材が出向起業やスピンアウト、カーブアウト、さらには社外兼務型のside projectを通じて企業の枠を越え、実社会に踏み出す動きが加速するなか、その挑戦をどう支え、社会につなげていくかが議論されました。
- Session1 では、大企業人材が実際に出向起業や社外兼務を経験したリアルな声を通じて、“越境”がもたらす個人・組織・地域への意義を深掘り。
- Session2 では、EIR(Entrepreneur in Residence)やスピンアウトの形で挑戦する起業家が登壇し、内と外を行き来する中で見えてきた可能性と課題について語り合いました。
そして いよいよSession3 「越境人材によるスタートアップピッチ」で僕が登壇する番が回ってきました。メドエックスではSNSを使って医療機関の採用広報をアップデートする事業に取り組んでいます。
僕たちが日ごろ何気に使っている“空気を読む”という感覚ですが、これは従来の求人票や説明会では伝えきれないものがあります。
しかし僕らが提供するSNS採用サービス、メディッチでは職場のリアルな雰囲気を、InstagramやTikTokを活用したショート動画で可視化し、その病院ならではの独特の空気感を伝えることができます。
医療機関にとっては採用広報力の強化につながり、医療従事者にとっては「自分に合う職場を見つける新しい手段」になります。採用と求職の双方をつなぐ仕組みとして展開している取り組みについて紹介しました。
登壇を通じて得た学び
イベントを通じて、大きく3つの気づきを得ました。
Session3 「越境人材によるスタートアップピッチ」登壇の様子
1.同じステージに立つ仲間からの刺激
大企業と協業しながら挑戦を続ける他の経営者の姿に触れることで、ともすれば孤独になりがちな立場においても「同じ熱量で挑戦している仲間がいる」という心強い気持ちを持てました。
2. AI活用の必然性
今回のピッチ全体を通して、「AIをどう事業に組み込むか」というテーマが繰り返し語られていました。生成AI、データ解析、業務効率化等―業種を問わず、AIを活用した取り組みが次々と紹介されました。
僕らが取り組む医療業界は慎重さが求められる領域ですが、それでも「安全にAIを使いこなすこと」が避けて通れない未来だと感じました。マッチングの精度向上や、動画コンテンツの最適化など、私たちの事業においてもAIの活用余地は広くあります。今回の学びを機に、AIの導入を戦略的に検討していきたいと思います。
3.ピッチ改善の重要性
残念ながら「以前よりも事業の概要がわかりにくい」というフィードバックもいただきました。今までにない事業だからこそ、わかりやすさが大事になります。これをきっかけにユーザー視点を意識して、今後は医療業界外の人にも伝わるストーリーづくりに取り組んでいきます。
まとめ
Ecosystem Linkは、単なるピッチイベントにとどまらず、スタートアップと大企業、行政、金融機関など多様な立場の人々が集い、未来のエコシステムを共に描く貴重な場でした。
そこで自社の取り組みを発信し、率直なフィードバックをいただけたことは、今後の事業成長に大きな糧となります。メドエックスでは今回得た学びを力に変え、これからも挑戦を続けてまいります。