こんにちは。インクルードの採用広報担当です。前編は尾崎社長にニューロリワーク開設の背景を伺いました。後編では、ニューロリワーク開設~現在に至るまでのインクルードの軌跡と成長について詳しく伺いました。
ーーメイン事業でもあるニューロリワーク。2018年の開所後は比較的スムーズに軌道に乗ったのでしょうか?創業期の様子を教えてください。
世の中には多くの就労移行支援事業所があったので、決して平坦な道のりではありませんでした。
特に集客面では苦戦を強いられ、結果につながるまでは一定時間を要しました。最初のうちはネット広告のほかに、地域の周知活動なども積極的に取り組みました。
プログラムは出来上がっており「事業所に来られた方には良いものを提供できている」という自信はありましたので、その自信をバネにスタッフが一丸となって周知活動をしていました。
また、事業を拡大していくためには就職実績や定着実績も大切です。ここはどうしても時間がかかってしまうところではありますが、利用者さん一人一人に「長く安定した状態で働き続けるための支援」を心掛け、着実に実績を積み上げるように意識しました。2025年2月の時点では、復職・就労実績1,008名、復職・就労後の6ヶ月以上定着率90.1%まで伸ばすことができました。
新店開発も事業の成長には欠かせませんので1店舗目の開所とほぼ同時に、2店舗目の開発にも着手しました。まだ1店舗目の売上もほとんど上がっていないタイミングでしたので正直不安もありましたが、「やるしかない」という気持ちでとにかく行動していましたね(笑)1店舗目を大塚に開所した4か月後に横浜、その後、大宮や横浜関内と一都三県を中心に事業所を増やしました。
1年半~2年ほど経過すると、集客、新店開発などあらゆる面でノウハウがたまり「少しずつ軌道に乗ってきたな」と実感したのを覚えています。
幸運なことに、採用面についてはこれまで大きな苦戦を強いられることはありませんでした。ニューロリワークはプログラムに特徴があり、特に「ブレインフィットネスプログラムを学びたい」と、熱い気持ちを持って入社してくださる方が多く、優秀なスタッフ達に支えられながら成長させることができたと思います。
ニューロリワーク大塚センター
ーーちょうど軌道に乗り始めた2020年ごろは、新型コロナウィルスが流行しました。影響はありましたか?
新型コロナウィルスは障害福祉サービス全体に大きな影響を与えました。特に就労移行支援事業所は基本的に通所型のサービスだったため業界全体が在宅訓練の導入を急ぎました。
ただ、インクルードの場合はコロナウィルスが流行する前から社員の在宅勤務制度を取り入れていましたし、一部の事業所では利用者さんに対しても在宅訓練を取り入れていたため、コロナ禍での移行は比較的スムーズでした。
そのため業績面におけるマイナスな影響はほとんどありませんでした。
ーーその頃、社名を変更されました。社名変更にいたった経緯やその時の想いを教えてください。
2020年2月、事業が軌道に乗り始めたタイミングで、株式会社イノベイジからインクルード株式会社に社名を変更しました。
「イノベイジ」という社名には「AGING SOCIETYをINNOVATEする」、つまり「超高齢社会を革新し、課題を解決する」という意味が込められていました。しかし、脳トレーニングジムを閉鎖し、障害のある方々へのサービスに注力する方針に転換した際、社名と事業内容が合わないと感じ、社名変更を決断しました。
新しい社名「インクルード(include:~を含む)」には、障害のある方々の社会参加を支援し、ソーシャルインクルージョンな社会を創っていくという想いが込められています。
※ソーシャルインクルージョン…全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」という概念
ーー2022年には株式会社ハローワールドと合併しました。当時の様子を教えてください。
お互いのノウハウを組み合わせることでサービスをより強固なものにすること、一気に事業規模を拡大しシェアを獲得するということを考え、合併にいたりました。
それぞれの異なる文化が組み合わさることに多少の不安もありましたが、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を中心に共通の認識を深めていくことで、インクルード単体では得られなかったようなシナジー効果も生まれました。
ーー2025年3月現在では合計17事業所にまで成長されました。
振り返ると、社員の育成や集客、新規のプログラムの開発などフェーズごとに大変さはありましたが…先ほどもお話しした通り、本当に優秀なスタッフたちに恵まれ、事業所の数だけでなく、支援の質などあらゆる面で成長することができたと思います。
プログラムもブレインフィットネスプログラムに限らず、認知行動療法に基づくFIT(Flexibility Intervention Training =柔軟性介入トレーニング)プログラムや、自己理解を促すFIND(Finding Inner New Direction)プログラムなど既存事業者にはないオリジナルプログラムも取り入れています。
ーー創業期から成長期へ移り変わっていく中、会社としては他にどういった変化がありましたか?
社員の皆さんのエンゲージメントが高まらないと良いサービスも生まれませんので、皆さんが働きやすい仕組みを整えることを大切にしました。
もともと残業には厳しい会社でしたが、事業が成長するにつれて一部、残業が増えてしまうケースがありました。そこで、きちんと時間内に終わらせ早く帰るための業務効率化にも力を入れました。
リフレッシュ休暇の導入や福利厚生サービスの加入、確定拠出年金の導入など、社内制度も拡充させました。
研修制度もかなり充実しましたね。人事チームのメンバーに初任者研修、従事者研修、中堅社員研修など、立場や役職に応じた最適な研修プログラムを作成してもらいました。(研修のお話は、のちのち担当者に詳しく伺います!(採用))
ーー最後に、これから企業としてどういう成長を描いていますか?
まずはメイン事業であるニューロリワークの事業所を増やすこと。
また、事業所の拡大だけではなくYouTubeやTikTokなどのSNSを用いた情報発信にも力を入れています。YouTubeは登録者が10,000人を超え、全国のメンタル不調に悩む方にインクルードが有するノウハウを少しずつ提供できているのではないかと思います。
企業との連携にも今まで以上に取り組んでいく予定です。
今後もさまざまなアプローチを通して、この事業立ち上げのきっかけであった「安定就労の実現」のための取り組みを強化していきます。
また、社員の働きやすさを高めるためにAIの導入も積極的に検討しDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていきます。
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