インクルードのサービス管理責任者(以下、サビ管)って、どんな仕事?どんな人が向いているの?
今回は、ニューロリワーク 三軒茶屋センター他でサービス管理責任者を務め、現在はゼネラルマネージャー兼副本部長として活躍している山川さんに、インクルードのサビ管業務について詳しく伺いました。
山川隆司 / 副本部長兼ゼネラルマネージャー
障害者就労支援を行う福祉施設にて10年間勤務。主に障害者雇用の就労支援員やサービス管理責任者として従事した後、2018年インクルード株式会社に入社。就労支援員、施設長として現場の就労・復職支援に従事しながら、事業所の新規立ち上げなどにも携わる。現在は複数の事業所の運営管理や企業連携チームのマネージャーを担当。YouTubeチャンネル「ニューロチャンネル」ではメンタル不調を抱える方を対象に、就職や復職を成功させるための情報を発信している。
守備範囲が広い、インクルードのサビ管業務
ーーインクルードでのサビ管業務には、どのような特徴がありますか?
インクルードのサビ管業務の魅力は、幅広い業務に携われることです。
一般的にサビ管の業務は「個別支援計画の作成」が中心だと思われがちですが、インクルードではそれだけにとどまらず、より現場に深く関わることができます。たとえば、利用者さんに合わせたプログラムの企画や調整、サービス体制の整備、その他、運営に直結する業務にも関与します。
私自身、前職でもサビ管をしていましたが、当時はこうした業務にはあまり関わる機会がなく、インクルードで働くようになってから運営の仕組みや法令に関する知識がより深まりました。
もちろん、業務の幅が広い分、大変さを感じる場面もありますが、その分、事業全体の流れを理解できるようになり、自分自身の成長にもつながっていると感じています。
ーー業務量が多いと勤務時間が気になりますが、実際はいかがでしょうか?
残業時間については、センターの運営状況や時期、そして個人によって異なるため一概には言えませんが、インクルードは残業に対して非常に厳しいため月20時間を超える残業が続くことは少ないです。
現場の負担軽減のための取り組みも多数行われています。たとえば、AIの導入によって一部業務のデジタル化を進めており、業務の効率化を図っています。
他にもマネージャーやゼネラルマネージャーとの1on1ミーティング「KDS(活躍デザインセッション)」を毎月実施しており、一人ひとりの状況に合わせたサポート体制が整えられています。KDSは、自身の働き方やキャリア、心身の状態について上長とじっくり話し合う機会です。評価される場ではないため、業務に直接関係のない悩みや挑戦したいことなど、どんなことでも自由に相談できます。
ーー各センターにはマネージャーも在籍していますが、マネージャーとサビ管の役割分担はどのようになっていますか?
マネージャーは施設運営全体の責任者、サビ管は利用者支援に関する責任者、というイメージです。
マネージャーはセンター全体の方針や取り組みの方向性を決定し、施設の運営を統括します。一方、サビ管は利用者さん一人ひとりに対する支援計画の作成や、現場スタッフへの支援方針の共有・助言など、支援の中核を担う存在です。
医療機関など外部との連携についても、マネージャーとサビ管にはそれぞれ異なる役割があります。医療機関との関係づくりや集客に関する取り組みは、主にマネージャーが担当します。一方サビ管は、主治医に対して利用者さんの現在の体調や支援内容を正確に伝えるなど、支援を円滑に進めるための重要な役割を担っていただきます。
このように、両者がそれぞれの立場で連携しながら、利用者さんの支援とセンター運営の両面を支えています。
「支援のプロを育てる」インクルードのサビ管に求められる能力
ーーではインクルードのサビ管には、どのような能力が求められますか?
サビ管に関わらずインクルードで働く支援員には、利用者さん一人ひとりに寄り添いながら「自立を支援する」という明確な役割があります。そのため、利用者さんが前向きな一歩を踏み出せるよう、気づきやきっかけを提供し、行動を後押しする役割が求められます。
その支援を実現するために、サビ管には「より良い支援のあり方を自ら考え、行動に移す力」が必要です。目の前の支援にとどまらず、サービス全体の質を高めようとする姿勢と行動力こそが、インクルードのサビ管に求められる大切な資質です。
また、「現場を把握する力」や「支援員を育てる力」も非常に重要です。インクルードのサビ管は、支援の“実践者”というよりは、“支援のプロを育てる存在”としての役割を担っています。現場のスタッフがより良い支援を行えるよう、サビ管の視点から支援内容を管理し、必要に応じて助言や方向づけを行います。
現場の状況や意見をしっかり理解したうえで、スタッフとともにより良いサービスをつくっていく。そんな姿勢とスキルが、インクルードのサビ管に求められる力だと考えています。
インクルードのサビ管のキャリアパス
ーーサビ管には、どのようなキャリアパスがありますか?
大きく2つあります。1つはサビ管として経験を積み、地域や関係機関から信頼される存在になること。実際に、サビ管としての専門性を高めながら現場で長く活躍されている方も多くいらっしゃいます。
インクルードでは、各センターのサービス管理責任者が月に一度集まり、「サビ管会議」を開催しています。この会議では、好事例の共有や情報交換が活発に行われ、支援に関するノウハウが着実に蓄積されています。さらに、日常的にマネージャーやゼネラルマネジャーへ気軽に相談できる体制も整っており、安心して経験を積みながら成長できる環境が広がっています。
2つ目は、マネージャーとして新たなキャリアを切り開くことです。私自身もサビ管を経験した後にマネージャーへとキャリアチェンジをしました。サビ管として培った現場の視点は、マネジメントにおいても大きな強みになります。現場の実情を理解したうえで判断ができる点は、現場経験のないマネージャーとの大きな違いです。
このように、サビ管の経験を通じて支援とマネジメントの両方の視点を持てるようになることは、その後のキャリアにおいてプラスに働くと感じています。
ーー最後に、インクルードのサビ管への応募を考えている方へメッセージをお願いします。
サビ管の仕事は責任が大きく大変な面もありますが、その分深いやりがいや達成感を感じられます。特に、利用者さんの安定した就労や復職が実現した瞬間、またスタッフが支援で成果を上げて嬉しそうな表情を見せてくれるときには、何にも代えがたい喜びがあります。困難なケースにおいても、スタッフと連携しながら利用者さんを希望する道へ導けたときには、大きな充実感を得られます。
また、インクルードのサビ管は業務全体の流れを把握できるため、多くの学びも得られます。
サービスの質を高めるために自ら考え、積極的に行動する熱意を持った方にはとても良い環境かと思います。ぜひ私たちと共に、多様な業務に挑戦しながら、利用者さんの長期安定就労を支援していきましょう。
ありがとうございます。
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
今回の記事を通じて、インクルードの事業や働き方について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。