どんな人が、あなたの応募を受け止めるのか。
外からはなかなか見えにくいものです。
今回話を聞いたのは、No.ホールディングスの採用担当・多田さん。
これまで何百人もの求職者と向き合ってきた人です。
多田さんがどんな思いで人と向き合っているのか。
その先に、No.がどんな会社なのかが見えてきます。
「何もできなかった」から、はじまった
多田さんは、パティシエとして7年間働き、店長も務めてきました。
そのころ、ずっと心に引っかかっていたことがありました。
若手が、次々と辞めていくのです。
「飲食業は続けられない」「裁量を持てるまでに時間がかかる」
そうした理由で去っていく人たちに、当時の多田さんは何もできませんでした。
その悔しさが、原点になりました。
若手が成長し続けられる環境を、自分の手でつくれないか。
そう考えて、多田さんは人事を志します。
その一歩目に選んだのが、キャリアアドバイザーの仕事でした。
数えきれない人の相談に乗るなかで、多田さんが大事にしていたことがあります。
最初に語っていた転職の理由と、いざ選ぶときの理由がぶれていないか。
ときには立ち止まり、本当の気持ちを一緒に確かめてきました。
そこで得た"求職者の目線"を携えて、多田さんは人事の道へ。選んだのが、No.でした。
惹かれた理由は、はっきりしていました。
若手にも大きな裁量があり、その挑戦がしっかり成果に繋がっていること。
そして、AIに任せられることは任せ、人は考えることに集中し、成果を出す。
そうやって、時代に合わせて変わり続けている会社であること。
若手が伸び、会社も前へ進み続ける。その環境は、多田さんの目指していたものでした。
あなたの、これまでを見ている
そんな多田さんが、人を見るときに大切にしているのは「一貫性」です。
過去から今、そしてこれからに、一本の芯が通っているか。
その芯は、その人が歩んできた道のりに表れると、多田さんは考えています。
「私が聞きたいのは、今までどう頑張ってきたかと、これからどうなりたいのかです」
どんな背景や将来像があり、何に取り組んできたのか。
そして、それを自分の言葉で語れるか。
自分の歩みを言葉にできる人は、入社してからも、自分の頭で考えて動ける。
それが、多くの人と向き合ってきた実感だといいます。
この見方は、書類選考でも変わりません。
「学歴や経歴は、もちろん見ます。でもそれ以上に、直近で何を頑張ってきたかを見ています」
書類に並ぶ学校名や会社名だけでは、あなたが何を考え、どう歩いてきたのかは見えてきません。
だからこそ多田さんは、一枚の書類の奥にいるあなたと、時間をかけて向き合おうとします。
採用して、終わりじゃない
多田さんにとって、人を採用することは、ゴールではありません。
「環境は私が整えます。そのうえで、若手が自分の力で成長できるように、サポートしていきたいです」
手取り足取り、すべてを教えるほうが早いのかもしれません。
それでも多田さんが"自分で考えられるようになること"にこだわるのには、理由があります。
「市場価値の高いスキルを身につけたり、キャリアを重ねていくためには、自分で考える癖をつけたほうがいい。その癖は、自分で身につけるしかないんです」
甘やかすのでもなく、放り出すのでもない。
その人が自分の足で歩けるようになるまで、隣で支える。
かつて、辞めていく若手に何もできなかった多田さんが、いま届けたいと思っているものです。
一人ひとりが、安心して力を発揮できるように。
それが、多田さんの思い描く採用です。
あとがき
取材を通していちばん感じたのは、多田さんの、若手への思いの強さでした。
人を見る目も、入った人への支え方も、根っこにあるのは同じでした。
「若手が、続けられる環境をつくりたい」。
飲食の現場で、若手が辞めていくのを見てきた。
その経験があるからこそ、多田さんの思いはずっと一貫しているように感じました。
だから多田さんは、これまでのあなたを、ちゃんと見ようとしてくれる。
入ったあとも、きっと隣で支えようとしてくれる。
もし何かに向かって進もうとしているなら、ぜひ一度、あなた自身の言葉で聞かせてください。