こんにちは!
AgeWellJapanの採用チームです。本日は社員インタビューをお届けします!今回はアライアンスチームから桐山シルバ佐知子さんにお話を伺いました。
学生時代から、海外留学やフラメンコなど様々な挑戦をしている桐山さん。現在はアライアンスチームの事業共創プロジェクトマネージャーとして奮闘されています。今回は株式会社AgeWellJapan(以下AgeWellJapan)に入社したきっかけや仕事への想いを語っていただきました。
自己紹介
桐山シルバ佐知子
新卒時代は、企業の物流改革や被災地支援に携わり、現場の最前線で奮闘。最年少で営業主任に昇進した後、日本人初のポルトガルでのMBA取得を果たしました。 世界市場の最前線で、金融機関向けのコンサルティングや営業を経験した後、ポルトガル人が持っている本質的なライフスタイル −家族や友人との時間を大切にしながら、人生を楽しむ生き方−を日本人にも知ってほしいと決意し、ポルトガルと日本をつなぐ事業を起業。 そして2024年AgeWellJapanに入社。単なる福祉ではなく、社会課題をビジネスで解決する「インパクトスタートアップ」としての可能性に共鳴し、新しい事業共創に挑んでいます。 現在は、2人の子どもを育てながら、仕事と家庭のバランスを大切にしつつ、シニアの社会参加や次世代への影響を意識した事業共創を推進しています。
AgeWellJapanに入社したきっかけ
——まずは、AgeWellJapanに入社した理由を教えてください。
桐山:
私の価値観を大きく変えたのは、20年前に初めてポルトガルを訪れた際の経験です。ポルトガルの人々は決して経済的に豊かとは言えないのに、どこか満ち足りていて、家族や友人と和気あいあいと時間を過ごし、心から人生を楽しんでいるように見えました。
一方で経済大国である日本では、忙しそうに働く社会人が多く、なんとなく疲れた表情をしているように見えました。「人生の豊かさとは何か?」その問いが、私の人生の軸になりました。
ポルトガルでのMBAや起業を経て、「社会全体をより良い方向に変えるインパクトのある仕事がしたい」と強く思うようになりました。そんなときに出会ったのが、AgeWellJapanの「Age-Well」という概念でした。「これはまさに、私がこれまでやってきたこと、そしてこれからやりたいことそのものでは?」と思い、入社を決意しました。
——一般的に「シニアのウェルビーイングを創造する企業」というと、福祉寄りの印象を持たれることもあると思いますが、AgeWellJapanをどのように捉えていますか?
桐山:確かに、「おじいちゃんおばあちゃんを大切にしたい」という想いで興味を持たれる方も多いと思います。でも、AgeWellJapanはビジネスとしての成長と社会課題の解決を同時に目指しているインパクトスタートアップであることが特徴です。
たとえば、私が担当しているアライアンス事業では、企業や地方自治体と連携しながら、シニアが社会と繋がりながら活躍する環境を作ることに注力しています。ここで重要になってくるのが、Age-Well Designerの存在です。シニアを単に支援するのではなく、シニアのAge-Wellをデザインしていくプロとして、Age-Well Designer を世の中に増やし、活躍する場を創っています。
また、シニアが楽しそうに活動する姿を見ることで、若い世代も「年を重ねるのが楽しみになる」社会を実現することも重要だと考えています。
事業開発とプロジェクトマネジメントの魅力
——具体的には、どのようなプロジェクトを担当されているのでしょうか?
桐山:
現在は誰もが知るような大企業と協力し、シニア世代が活躍し続けられる社会創りプロジェクトを推進しています。
例えば、「シニアが社会とつながる場を提供するイベントやサービスの企画」や「シニアのデジタルリテラシー向上と、それによる新しい挑戦を促す仕組みづくり」です。
一般的に「シニアはデジタルが不得意」と思われがちですが、実際には最初の一歩を踏み出した方々は、驚くほどデジタルを活用し、好きなことを実現されています。この好循環を生み出すことで、日本は超高齢社会の良いモデルケースとなり、これから同じ状況に直面する海外にも広げていくことができると考えています。また、シニアが前のめりに社会と繋がることで、経済が活性化し企業にも貢献できると考えています。
AgeWellJapanでの事業共創プロジェクトは社会課題の解決とビジネスの成長を両立させるチャレンジングなものです。「シニアの社会参加を促進することで、個人の幸福度を高めるだけでなく、企業や自治体の経済的な発展や持続可能な社会の創造にも貢献できる」そんな多方面に影響を与える仕組みをつくることができるのは、大きなやりがいです。異なる視点を持つ人々と議論しながら、より良い形へとプロジェクトを磨き上げていく過程は、本当に刺激的です。
——難しいと感じる部分や課題はありますか?
もちろん、大きなやりがいがある一方で、難しさもあります。
社会課題に取り組むプロジェクトは、すぐに成果が出るものではありません。シニアがAge-Wellを体現することは、短期的なKPIでは測れない側面が多いため、すぐに数値的な成果がでなくてもクライアントやチーム全体の理解やモチベーションを維持し続ける必要があります。そのため自分自身がプロジェクトに納得し、強い意志を持たないと進められません。
また、新しい取り組みにはどうしても試行錯誤がつきもの。失敗したときに「どう乗り越えるか?」、計画通りにいかないときに「どう軌道修正するか?」といった判断力や柔軟性も求められます。
それでも、私は挑戦し続ける価値があると感じています。
プロジェクトマネジメントは決して簡単な仕事ではありませんが、シニアが活躍し「歳を重ねることが楽しみになる」未来を創るために、これからも挑戦を続けていきたいと思います。
——桐山さんは子育てもされながら、このようなチャレンジングな環境で働かれています。どのように両立されていますか?
桐山:
長男が生まれた当初は、夜泣きの洗礼を受け、「何これ、無理〜!」と思いましたね(笑)。先輩たちが口をそろえて言っていた「寝不足の大変さ」はこれか!と実感しました。仕事も育児もやることが多すぎて、目の前のことをこなすだけで精一杯でした。
そこで、これまで以上に「時間」としっかり向き合うことを意識するようになりました。全てを自分で抱え込まず適切なリソースを活用することで、より良いバランスが生まれると気づいたんです。
今は、夫と協力し合いながら、ベビーシッターを活用して仕事に集中できる時間を確保しています。下の子は毎日シッターさんと公園に行ったり、お絵かきを楽しんだり、充実した時間を過ごしています。子どもにとっても、新しい刺激や関わる人が増えることで、成長の機会になっていると感じます。
また、長時間働くことを美徳とせず、効率的に成果を出すことを重視しています。また健康管理には特に気を配り、毎日7時間の睡眠を確保し、万全の状態で仕事に向き合うことを心がけています。
そして、このライフスタイルをAgeWellJapanのメンバーが理解し、サポートしてくれていることが、私にとってはすごく支えになっています。
オフィスに出勤する日は15時頃に退出したり、夕方にオンラインで再び仕事に戻ったりするなど、フレキシブルな働き方をしていますが、「年齢に関係なく挑戦し続ける」ことへの理解があり、個々のライフスタイルを尊重する文化があるのは、大きな安心感につながっています。
今後の展望
——最後に、今後AgeWellJapanで実現したいことを教えてください。
桐山:私は、シニアの社会参加を促進し、世代を超えてつながりが生まれる社会を作ることを目指しています。様々な世代が同じ場所にいて、笑い声が聞こえる、20年前に見たあのポルトガルでの光景を、物質的豊かさも込みで実現したいです。
「歳を重ねることが楽しみ」と思える未来を実現するプロジェクトをどんどん生み出していき、日本が超高齢社会の先進国として世界にモデルを示すことで、他国にもAge-Wellの考え方を広げていきたいと考えています。
実は、AgeWellJapanに入社する前は、「80歳くらいまで元気に生きられたらいいな」と思っていました。でも今では、本気で「120歳までワクワクしながら生きたい!」と思っています。それは、AgeWellJapanで働く中で、「年を取ることは衰えることではなく、経験が増えている状態でより豊かな挑戦ができること」と確信するようになったからです。
だからこそ、まずは自分自身がAge-Wellを体現することを心がけています。そして、子どもたちが大人になった頃には、「歳を重ねることは楽しいこと!ワクワクすること!」という価値観が当たり前になっている世界を作りたい。その未来に向けて、今できることを一つずつ確実に進めていきたいと思います。