“BULK HOMME”は株式会社バルクオムが展開するメンズスキンケアブランドです。主な販売チャネルは、自社ECサイト、ECモール(Amazon、楽天など)、そして全国の小売店の3つ。オンラインのみならず、お客様が手に取りやすいよう、オフラインでの販売チャネルを拡大し、現在では全国10,000店舗にて展開しています。
そんな幅広い販売網における受発注や在庫管理を担当しているのが、SCM。製品ラインナップが限られているD2C企業では、在庫の過不足が経営に直結するため、高度なオペレーションと分析力が求められます。
今回は、バルクオムの「縁の下の力持ち」的存在として活躍するSCMにお話を伺いました!
SCMはどのようなお仕事なんですか?
SCM(Supply Chain Management、サプライチェーンマネジメント)は、製品の調達や在庫管理、物流、お客様への納品までの一連の流れを最適化する仕事です。
私自身、社会人としてのキャリアはアパレル系の企業からスタートしました。その業務の中で、初めて「SCM」という言葉を知ったのですが、一般的には認知度が低い職種かもしれませんね。
私も入社するまでは、SCMという言葉に馴染みはなかったです…!
具体的に日々の業務内容ではどんなことをしているんですか?
分かりやすく説明すると以下のような業務を主に行っています。
・入出庫管理
・在庫管理
・流通加工管理(セット組み、ラベル貼付などの作業指示や管理)
・各チャネル(ToB、ToC)への出荷管理
・物流ベンダーマネジメント(KPIを軸としたPDCAサイクルの実行、物流品質の維持・改善)
・サプライヤーマネジメント(数量検討を含めた発注アクション、納期管理・調整等)
・倉庫基幹システム、カートシステム、基幹システムなど各種システムの取り扱い
・予算管理(仕入高・物流費・棚卸資産回転率等)
・コスト削減やプロセス改善などの改善活動の実施 等
同じSCMという仕事でも、企業によっては「調達・購買」、「在庫管理」、「需給計画」など役割ごとに組織を細分化することもありますが、バルクオムでは物流に関わる業務全般を一貫してSCMが担当しているので、管掌範囲が広く日々成長できている実感があります。
そうなんですね!
在庫管理は、会社の資金を管理することにもつながると思いますが、バルクオムのSCMはどのようなことを意識しながら在庫管理しているんですか?
正確性を意識しています。
売上データを正確に把握すれば、需給予測の精度が上がり、キャッシュフローを健全に保てます。また、入出庫を正しく管理すれば、在庫差異(データベース上の在庫数と実在庫数にずれが生じている状態)が最小限になり、欠品や出荷遅延を未然に防げます。
バルクオムは受注生産をしているわけではないので、どうしても一定の在庫を抱える必要がありますが、調達(工場への発注)からお客様の手元に製品が届くまでのリードタイムを短縮できれば、キャッシュがより早く循環します。
そのためには、「どの販路で、どの製品が、何個売れているのか」を把握し、それに基づいてロット数や製品構成を見直すことが必要不可欠です。
また、入出庫管理にズレが生じると、ECサイトで購入ボタンが押された時点では在庫があるように見えても、実際には欠品しているという事象が発生し、発送が遅延することもあります。これにより、製品が必要なタイミングでお届けできないために、お客様にご迷惑をおかけする可能性があります。
もちろん、欠品による機会損失を避けるために、在庫を多めに確保しておくという選択肢もありますが、「製品=会社の資産」でもあるので、1つ1つ丁寧に正確な管理をすることが大切です。
SCMの重要性を改めて感じます!
働いていて身についたと感じるスキルは何ですか?
ロジカルシンキングです。
バルクオムには「DEFINE」という行動指針があり、「いつまでに」「何を」「なぜやるのか」を明確にして施策に落とし込むことを大切にしています。なので、SCMが直面する「欠品が多い」、「在庫が多い」、「資材原価が高い」などの課題に対しては、肌感覚や憶測で判断するのではなく、集計データからファクトをもとに課題を抽出し、ロジカルに判断していくことが求められます。
また、自分の導き出した分析や提案が、経営判断に活かせたときは、大きなやりがいを感じますね。
「DEFINE」を体現することは難しいですが、どのチームでも大切にすべき価値観だと私も思います。
ちなみに働いていて感じたギャップはありますか?
実際に働いてみて感じたのは、「想像以上に働きやすい」というギャップです。
フレックスタイムや休日休暇などの制度面の柔軟さもありますが、とにかく社風がいいですよね。
バルクオムは中途入社のメンバーが多いため、各領域のプロフェッショナルが集まっています。SCMは営業チームやEC運営チーム、製品の企画・開発チームなど、さまざまなチームと連携して動くので、プロフェッショナルな方たちと意見を交わしながら仕事ができるのは、大きな刺激になります。
日々の業務の中で改善が必要になったときは、大学のゼミみたいな感じに、各チームメンバーが積極的に意見を出し合って最善策を模索します。このコミュニケーションが活発な社風がすごく好きです。
また、私の上司はいつもメンバーを気にかけていて、困ったことがあれば、気軽に相談できる雰囲気をつくってくれています。なので、チームとしての安心感や居心地の良さも感じられます。
「世界No.1」というブレない目標があるからこそ、チーム関係なくコミュニケーションをとる文化になってますよね。
そんな魅力いっぱいのSCMでは、どんな方が実力を発揮しやすいと思いますか?
丁寧で細やかに仕事ができる方は、SCMに向いていると思います。
先ほどもお伝えした通り、正確な在庫管理が大切だということもありますが、社外向けに請求書や集計データを送付することも多いので、慎重にドキュメント作成をしていただけるとありがたいです。
正社員の場合は、定常業務に慣れてきた後、データを活用して分析・改善提案をしていくフェーズにもチャレンジしていただきますが、最初の段階では、論理的に物事を判断することが得意な方や、数字に対して抵抗がない方であれば、業務の中に楽しさを感じていただけると思います◎
SCMは、あまり聞きなじみのない職種だと思いますが、バルクオムでは働きやすい環境が整っているので、少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです!
現在SCMでは、アルバイトポジションにて仲間を募集していますので、素敵な方とご縁があると嬉しいですね!
今回はSCMの魅力についてご教示いただきありがとうございました。