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「Doooxの1年間は10年間分くらいに感じます。時間の密度が全く違いますね」
そう語るのは株式会社Dooox 執行役員の末廣修平です。
前職では、本業の傍らで社内の業務改善プロジェクトに複数参画していましたが、地元である山口県岩国市のために設立間もないベンチャー企業である株式会社Doooxを選びました。行動の原動力は何だったのか。そして、Doooxの「激動の黎明期」で何を得たのか。生い立ちから現在に至るまでの軌跡について本記事ではお伝えします。
原点:「知識」への探求心
私の出身地は山口県岩国市です。
小学校は、岩国市の山奥にあり、小学校の同級生はわずか6人でした。少人数で常に先生の目が行き届く環境の中、周囲の同級生に負けじと勉強に励んでいました。そのため当時は、学ぶことに対して自信がありましたが、中学・高校に入ると自分より多くの知識を持つ同級生と知りあう機会が増え、非常に悔しいと感じることもありました。
その悔しさをバネに『知識』への探求心がより強くなり、自身が完全に物事を理解するまで探究し続ける楽しさに目覚めました。大人になっても知識への欲は止まらず、大学院では宇宙を専攻、社会人になってからも様々な学問を追求して行きました。
▲山口県岩国市の写真①
転機①:「このままでいいのか」 、コロナ禍で芽生えた葛藤
前職では、働きながらプログラミングを独学で習得し、そのスキルを活かして社内の業務改善プロジェクトに複数参画していました。
しかし、コロナ禍に転機が訪れました。
リモートワークが普及した結果、出社していた頃よりも、移動時間や無駄な会議がなくなり、リモートワーク前と比較すると業務負荷がかなり少なくなりました。しかし、心に余裕ができた反面、将来のキャリアに対する「このままでいいんだろうか」という感覚が芽生えていました。
そのような中、私の友人から後にDoooxと出会うきっかけを作った人物を紹介してもらう機会がありました。その人は本業の傍らで地元の活性化に注力している人だったため、お互いの地元の話でとても盛り上がりました。岩国市の現状や抱える課題などを話しているうちで、心の中に漠然と存在したある「岩国市に貢献したい」という思いを再認識することができました。
その出会いがきっかけとなり、コロナの影響で閉鎖した岩国市の温泉復活プロジェクトなどの活動にリモートワークと両立する形で携わり始めました。その矢先、奈良県の田原本のマンゴープロジェクトに取り組んでいた代表の久保寺と出会いました。私はDoooxの事業やビジョン、地域活性化への思いを聞いたことで、
「この人となら、岩国市でもっと面白いことができるんじゃないか」
そう確信し、Doooxへの入社を決断しました。
「久保寺と出会った翌日にお世話になった課長に退職を伝えました。『早すぎるよ』と驚かれましたが(笑)、もう号泣しながら想いを伝えました。もうやるしかない、と心は決まっていました」
▲山口県岩国市の写真②
入社後:激動の黎明期について
2022年2月、Doooxに入社しました。
私が飛び込んだのは、設立間もないベンチャーならではの「カオス」な環境でした。
▲Dooox初のオフィス、当時は窓がありませんでした。
当時は生成AIがなく、クライアントへの提案資料はすべてゼロから作り上げる必要がありました。前職とは全く異なる挑戦で、毎日資料準備などに没頭する日々が続きました。
「『自分たちに何が提供できるだろう』と、主力サービスである「特命社長室®️」の提供価値を、手探りで確立していく毎日でした。前職のノウハウが、そのままでは通用しない場面も多かったですね」
組織の体制づくりとそれに反比例して激増していく案件。
まさに「激動の黎明期」でした。
転機②:「変えなければならない」、社員を牽引する立場になるまで
入社してから2年間は、組織がフラットで壁がなく、メンバーが思い思いに意見を出しやすく、自由に行動できる環境でした。
しかし、この組織体制の課題が徐々に浮き彫りになったのです。当時、社内を統括する立場の人間がいなかった結果、意見がまとまらなかったり、自分勝手な行動をとるメンバーが出てしまったりといった問題が発生していました。全員が同じ方向を向いて、仕事ができていなかったのです。
「自分は何をしているんだろう」と自問自答する日々もありました。何よりも悔しかったのは、メンバー全員が高いポテンシャルを持っているにもかかわらず、その素質を十分に発揮しきれていない状況でした。
「このままではダメだ、根本から変えなければいけない」
そのように考え、代表の久保寺に「皆が同じ方向を向き、共に未来を作るためのきっかけの場を作りたい」と直談判しました。その取り組みの一つが、自らが企画した社内合宿です。「Doooxでの“行動”の定義とは?」などの根本的な問いを、現状にとらわれず未来から逆算して全員で考え、意見やアイデアを出しあいました。
その結果、進むべき道筋が徐々に言語化されていき、会社全員がビジョンに共感した状態で事業に取り組むことができ、社内合宿を成功させることができました。
その後、執行役員就任などにより自身の役割も大きく変わり、組織のポテンシャルを最大限に引き出すべく、自信を持って皆を牽引するようになりました。
▲岩国市での生成AIワークショップの写真
現在:「失敗を恐れない」、Doooxで学んだ3つのこと
私がDoooxで得たものは、大きく3つあると思っています。
- 失敗を恐れなくなった心
私は慎重に準備を重ねるタイプでしたが、今はいかなる場合でも『なんとかなる』と思えるようになりました。経験の積み重ねが、プレッシャーへの耐性と行動力をもたらしました。 - 答えを定めに行かなくなった思考
常に複数のパターンを考える癖がつきました。思い込みが減り、柔軟な発想ができるようになったと感じています。 - 「今、ここ」に集中する力
以前は無数のタスクに圧倒されそうでしたが、仕事への慣れとAIの進化により以前よりも目の前の仕事により焦点を当てられるようになりました。
「決して楽な道ではありませんでしたが、どのような壁にも負けずに挑み続けたからこそ、今があるのです。」
地元・岩国市に貢献するという、変わらぬ目標の実現に向けて、Doooxと共に行動を生み出して行きます。
▲岩国市での生成AIワークショップの写真