目次
経歴詐称という業界の闇
誰も幸せにならない構造
実際にあったエピソード
なぜ起きてしまうのか
だからAFSは正直でいる
経歴詐称という業界の闇
こんにちは、AFS株式会社の柳です。
今日はSES業界における大きな課題のひとつ「経歴詐称」についてお話ししたいと思います。
ITエンジニアとして働く中で、皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
「実際の経験とスキルシートに書かれた内容が違う」そんな話です。
私は長くこの業界にいますが、正直なところ今でも「なぜこんなことが起きるのか?」と疑問に感じています。
なぜなら、経歴詐称は誰にとってもメリットがないからです。
エンジニア本人、受け入れた現場、そして取引先の会社。
誰一人として得をしないにも関わらず、なぜか無くならないのが現実です。
誰も幸せにならない構造
- 経歴詐称をさせた会社
→ 会社の評判を下げ、取引先からも信用を失い、IT業界に悪評が広がり、やがて取引先がなくなる。 - 経歴詐称をしたエンジニアを受け入れてしまった会社
→ 面談や採用にかけた工数が無駄になる。プロジェクトの進捗が遅れ、損害を受ける。 - 経歴詐称を強要されたエンジニア
→ 未経験や浅い経験しかないのに業務を任され、仕事が進まず精神的にも疲弊してしまう。
これだけ「負の連鎖」しかないのに、なぜなくならないのか。
「今はもうそんなことないでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
けれど、残念ながら実際にあるのです。
実際にあったエピソード
弊社に入社したあるメンバーは、以前いた会社で経歴詐称を強要されました。
未経験にも関わらず、スキルシートには「Java3年」と記載され、現場に送り込まれたのです。
当然、現場ではわからないことばかり。
しかも会社からは「質問するな」と言われ、業務が終わらずとも居残って見様見真似で作業を続けるしかなかったそうです。
その話を聞いたとき、呆れや憤りを通り越して、強い危機感を覚えました。
「まだこんなことがまかり通っているのか」と。
なぜ起きてしまうのか
なぜ、誰も得をしない経歴詐称がなくならないのか。
私の推測ですが、その背景にはこんな事情があるのだと思います。
- 営業の数字至上主義
短期的に売上を優先し、現場に送り込むことだけを目的化してしまう。 - 「現場に出れば育つ」という甘い考え
実際はサポートがなければ育たないのに、経験を偽って現場に出せば自然に成長すると思い込んでいる。
このような発想が、今もなお経歴詐称を生んでいるのではないでしょうか。
だからAFSは正直でいる
AFSでは経歴詐称は絶対に認めません。
なぜなら、誰にとっても幸せにならない上に、最悪の結果しか生まないからです。
私たちは社員一人ひとりのスキル向上を支援し、その人の現状に合った業務にアサインします。
お取引先様にも正直に向き合い、社員にも誠実であること。
それが結果的に信頼につながり、長く続く関係を築く唯一の方法だと考えています。
業界全体をすぐに変えるのは難しいかもしれません。
けれど、自分たちが正直であり続けることが、少しずつでも業界を良い方向に変える力になる。
AFSはそう信じて、これからも社員の幸せと信頼を第一に歩んでいきます。