医療ドラマ『リエゾン』に見る発達障害 | 医療・介護xIT 最前線
こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。 近年、精神障害の研究が進んでいるということで発達障害が注目を集めていますが、本記事では、そんな発達障害についてご紹介していきます。 ...
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こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
近年、精神疾患の一つということで愛着障害が注目を集めていますが、
本記事では、そんな愛着障害についてご紹介していきます。
愛着障害とは、親などの養育者との愛着が形成されず、結果的に子供側の対人関係や情緒に問題が発生することです。愛着が形成されない原因は複数考えられますが、虐待、両親の離婚、ネグレクトなどが挙げられます。
特に乳幼児期の愛着は重要で、愛着がうまく形成されないと人との距離感がおかしくなります。一般的な人と比べて極端に人を恐れて避ける、もしくは逆に極端に馴れ馴れしく距離を詰める、といったことが起こります。
愛着障害の症状は人によって異なりますが、大枠では以下の3大特徴があります。
・愛情欲求行動
・自己防衛
・自己評価の低さ
愛情欲求行動とは、愛情を試すような行動を取る、過剰にアピールする、これらの行動がどんどんエスカレートしていく、といったものです。自己防衛は、自分の非を認めず相手のせいにする、嘘をつく、などです。
自己評価の低さは、自分を否定しまったり、自信や意欲がなかったり、自己評価が低いという事実を認めたくなかったり、などが挙げられます。自己評価の低さは明確な根拠に基づくものではなく、無意識に感じてしまうものです。
愛着障害の子供は、極端にわがまま、意地っ張り、強情、体調不良になりやすい、体が比較的小さめ、攻撃的、不眠や食欲不振、嘘つき、といった特徴があります。対人関係の特徴は、子供によって異なります。
人を警戒しすぎるあまり避けたり無表情になる子供もいれば、逆に親しくない人にも馴れ馴れしい言動をする子供もいます。またこれらの特徴は自閉症やADHDといった発達障害の特徴とも類似しているため、区別がつきにくいです。
愛着障害の区分は定まっておらず、医師によって異なる見解になっています。そして区分方法の一つに、愛着障害を安定型と不安定型に分け、不安定型をさらに不安型、回避型、恐れ・回避型の3つに分類するというものがあります。
ここでは不安定型の不安型についてご説明します。不安型はいつも周囲の顔色を伺い、気疲れすることが多いです。また他人に合わせるあまりうまく自己アピールできず、自己嫌悪に陥ります。
基本的には人に嫌われたくない気持ちから相手に合わせるのですが、嫌われるのが怖いという気持ちが大きくなると自分から相手を拒絶することもあります。
愛着障害の不安型の原因は、子供の頃に親やその他の人と安定した絆を築けなかったことに起因する場合が多いです。絆とは、気持ちのつながりのようなものです。本人はなかなか原因に気づくことができず、自分が悪いせいで親などの対応が悪くなったと思い込んでしまうケースが多いです。
愛着障害の回避型は、人と深く関わることを避けるという特徴があります。周囲の人と感情的に親密になることがストレスになるためです。一時的に親密になっても、ストレスになって避けるようになっていく場合もあります。
愛着障害の不安型の原因は、他の愛着障害と同様です。原因と結果の関係は人によって異なります。たとえば、ネグレクトなら何型、虐待なら何型、と決まっているわけではありません。
幼少期に養育者やその他の人との関係が好ましい状態ではなく、何かしらの形で対人関係に問題が生じている状態が愛着障害です。同じような状態で過ごしても、人によって別のタイプの愛着障害になる可能性があります。
愛着障害によって、自尊心、自立心、社会性が育たないといった問題が生じます。表面的な問題としては、他社とうまくコミュニケーションが取れない、自己肯定感が低いために精神が不安定、といったことで生きづらさを感じます。
親に愛されなかった人は、傷つきやすい、他人を信用できない、依存しやすい、無気力になりやすい、といった特徴があります。上でご説明した通り、同じ愛着障害であっても表面的な態度は人によって異なります。他社を避ける人もいれば、積極的に関わりすぎる人もいるでしょう。
表面的な態度は真逆でも、実は心の状態としては似たような特徴を持っています。愛着障害の人は悲しい気持ちや猜疑心が心の中にあるのですが、その心の状態がどのような形で表面化するかは同じ愛着障害の人でもいくつかパターンがあるということです。
愛着障害によってどのような症状が出るかは人によって異なるため、出来事基準を採用しているケースが多いです。現状愛着障害の症状が出ていて、なおかつネグレクトや虐待によって子供に必要なケアや基本的なニーズが満たされていない場合、愛着障害と診断されます。上記のような出来事があった子供の中で、愛着障害は10%程度の子供に認められるとされています。
近年精神疾患が注目されていますが、そのうちの一つが愛着障害です。そして愛着障害の人は徐々に増えつつあります。核家族化が進んだことで愛着障害の原因が増えたことや、認知度が高まったことで愛着障害と診断される人が増えたといったことが考えられるでしょう。
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