こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
近年、精神疾患のひとつということで境界性パーソナリティ障害が注目を集めていますが、
本記事では、そんな境界性パーソナリティ障害についてご紹介していきます。
境界性パーソナリティ障害とは?
境界性パーソナリティ障害とは、ざっくり言えば性格が極端に偏っていて、その結果社会生活を送るのに難を抱えている人のことです。誰しも性格には多かれ少なかれ偏りはありますが、境界性パーソナリティ傷害の人は特に感情の不安定さを抱えているケースが多いです。神経症と統合失調症の症状の間に位置するということから境界性という名前がついています。神経質な面や、現実を正確に認識できない面があるということです。
境界性パーソナリティ障害でみられる特徴的な症状はどれか?
境界性パーソナリティ障害の特徴として以下のような症状が挙げられます。
・不安を感じていることが多い
・対人関係の変化が激しい
・激しく怒ったり傷ついたりしやすい
・自傷行為を行うことがある
・依存症になりやすい
・むなしい気持ちを抱えている
・被害妄想などの妄想を持つことがある
境界性パーソナリティ障害では複数の症状が現れますが、いずれも精神状態の不安定さが起因しています。
境界性パーソナリティ障害の具体例は?
境界性パーソナリティ障害の症状については上で挙げた通りです。ここでは、より具体的なシチュエーションを例としてご紹介します。代表的な例として、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・相手が待ち合わせの時間に遅れると、自分がないがしろにされたと感じて激怒する。
・自分が話しかけたのに相手が反応しないと、無視されたと感じて強い怒りや不安を感じる。
・少し考えが異なるだけで、相手のことを強く批判したり関係性を絶ったりする。
・上記のような出来事の後に激しく後悔したり自己嫌悪に陥ったりする。
精神的な不安定さや現実を正しく認識しにくいといった特徴から、上記のようなことが起こります。
境界性パーソナリティ障害の行動特徴は?
境界性パーソナリティ障害の人の行動は、衝動的、自傷的、といった特徴があります。
上で症状や具体例をご紹介しましたが、衝動性や自傷性という点では共通しているでしょう。境界性パーソナリティ障害の人は、一般人より40倍自殺リスクが高いというデータもあります。
境界性パーソナリティ障害の見分け方は?
境界性パーソナリティ障害の見分け方に明確な方法があるわけではなく、上でご紹介したような特徴に多く当てはまる場合は境界性パーソナリティ障害と診断されます。具体的な特徴としてわかりやすいのは、不安症状、人への恐怖心、対人関係の問題、感情の不安定さ、自傷行為、といったものが挙げられます。
境界性パーソナリティ障害は何歳で発症する?
境界性パーソナリティ障害の発症時期は10代後半~20代前半がもっとも多いですが、個人差が大きいです。小学生で境界性パーソナリティ障害と診断される人もいれば、成人してから診断される人もいます。個人差は大きいものの、30代半ば頃には落ち着いてくる人が多いです。
パーソナリティ障害の原因は?
パーソナリティ障害の原因は、遺伝的な要因と環境的な要因の両方があります。そして遺伝的要因と環境的要因は互いに作用しています。同じ環境でも発症する人もいれば、発症しない人もいます。また遺伝的にパーソナリティ障害を発症しやすい人でも、どのような環境で発症するかは人によって異なります。
具体的には、人からの干渉が多い状況は問題ないが無視されることの多い環境では症状が出やすい、逆に人から無視されることの多い環境は問題ないが干渉が多い環境では症状が出やすい、といった個人差もあるでしょう。
上記は単純化した話ですが、実際はいろいろな要因が複雑に組み合わさっていると考えられます。
メンヘラの病名は何ですか?
メンヘラと言われる人の多くは、境界性パーソナリティ障害なのではないかという意見も挙がっています。なぜなら、世間のメンヘラのイメージと境界性パーソナリティ障害は共通点が多いからです。うつ病などの症状よりも、境界性パーソナリティの方がメンヘラに近いと言えるでしょう。単に落ち込むだけでなく、衝動的な行動などがイメージしやすい特徴です。
境界性パーソナリティ障害は、いつ治る?
境界性人格障害は、適切な治療を行えば2~6ヶ月で改善が始まると言われています。うまく快方に向かわず長年症状が続いている場合でも、30代半ば以降に症状が治まってくるケースも多いです。
境界性パーソナリティ障害の人との関わり方は?
境界性パーソナリティ障害の人は自分と一体になってくれるような相手を探しています。しかしこれは現実的ではないため、依存が起こりすぎるような関係は好ましくありません。
関係性が破綻することを防ぐため、信頼はされるものの、過度な依存は避けるという意識が重要でしょう。理解して寄り添うものの、ある程度の距離感は必要ということです。
最後に
精神疾患の一つである境界性パーソナリティ障害ですが、メンヘラという用語の一般化からも注目度がアップしています。
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