こんにちは。クラウン情報テクノロジーの増井です。
「現役エンジニア社長シリーズ」第11回です。
会社を経営していると、社員の「成長」について考える機会がよくあります。
新しい技術を身につけた。資格を取得した。これまで経験していなかった工程を担当した。もちろん、これらも立派な成長です。
でも私は、社員の成長はそれだけではないと思っています。
以前は一人では判断できなかったことを、自分で考えられるようになった。分からないことを、そのまま質問するのではなく、自分なりに調べてから相談できるようになった。自分の仕事だけでなく、周囲の状況にも目を向けられるようになった。
そんな日々の仕事の中にある小さな変化も、エンジニアとしての大切な成長だと考えています。
今回は、社長として、そして今も現場で働く一人のエンジニアとして、私が社員の成長をどのように見ているのかについてお話しします。
「できる仕事が増えた」だけが成長ではありません
エンジニアの成長というと、どうしてもスキルや経験年数に目が向きがちです。
Javaが使えるようになった。基本設計を経験した。要件定義を担当した。こうした経験は、スキルシートにも書きやすく、成長として分かりやすいものです。
一方で、スキルシートにはなかなか表れない成長もあります。
例えば、以前は指示されたことだけをやっていた人が、「これは何のためにやるのだろう」と考えるようになる。
問題が起きたときに、すぐ「分かりません」と相談するだけだった人が、「ここまでは調べました。原因はこのあたりではないかと考えています」と、自分の考えを持って相談できるようになる。
私は、こうした変化も大きな成長だと思っています。
「質問の仕方」が変わるのも、成長の一つです
以前のストーリーでも、「分からない」と言えることや、分からないことをどう調べるかについて書きました。社員を見ていても、成長は質問の仕方に表れることがあります。
最初のうちは「これはどうすればいいですか?」だった質問が、経験を積むにつれて「ここまで確認しました。私はこう考えていますが、この認識で合っていますか?」に変わっていく。
質問すること自体が減る必要はありません。むしろ、分からないことを放置するより、きちんと確認した方がいい。
大切なのは、質問するまでに、自分でどこまで考えたか。そして、相手が答えやすいように、自分の考えや確認した事実を整理して伝えられるか。
こうした力は、上流工程へ進んでいくうえでも重要になってきます。
「任せられる範囲」が広がっているか
私がもう一つ見ているのが、任せられる仕事の範囲が広がっているかです。
最初は細かく説明しながらお願いしていた仕事を、少しずつ本人の判断に任せられるようになる。一つの作業だけを担当していた人が、その前後の工程まで考えられるようになる。自分の担当だけでなく、プロジェクト全体への影響を考えられるようになる。
これは、単に作業スピードが上がったということではありません。
知識や経験が増え、自分で考え、判断できる範囲が広がったということです。私はこれも、エンジニアとしての大きな成長だと思っています。
去年の自分と比べて、何が変わったか
社員の成長を見るとき、誰かと比較する必要はないと思っています。
人によって、これまで経験してきた仕事も違えば、得意なことも違います。成長するスピードも同じではありません。
だから、「あの人はもう基本設計をやっている」「あの人は自分より技術に詳しい」と、他人だけを基準にする必要はありません。
それよりも、「去年の自分と比べて、何ができるようになっただろう」と考えてみる。
一年前には分からなかったことが分かるようになった。一人ではできなかった仕事を任せてもらえるようになった。お客様との打ち合わせで、自分から説明できるようになった。
その積み重ねが、キャリアになっていくのだと思います。
成長した先に「次に何を経験するか」を考える
そして、社員の成長を見ることは、それだけで終わりではありません。大切なのは、「では、次に何を経験したら、もう一段成長できるだろう」と考えることです。
前回のストーリーでは、SESだからこそ「どの現場で何を経験するか」を大切にしたいと書きました。今できることが分からなければ、次に必要な経験も見えてきません。
開発ができるようになったのであれば、次は設計に挑戦してみる。設計ができるようになったのであれば、もう少しお客様に近いところで仕事をしてみる。技術は十分でも業務知識が不足しているのであれば、まずはその業務を深く理解する。
今までの成長と、これからの経験をつなげて考える。
会社として、そこを一緒に考えていきたいと思っています。
現役エンジニア社長だから、分かることもあります
私は今も、金融ITのプロジェクトでエンジニアとして仕事をしています。要件を整理したり、現行システムを調べたり、設計書を書いたり、お客様やプロジェクトメンバーと話をしたりしています。
だから、社員の仕事についても「昔、自分がエンジニアだった頃はこうだった」という過去の経験だけで考えるのではなく、今の現場では何が求められているのかという視点を持っていたいと思っています。
もちろん、私が社員の現場での仕事をすべて見ているわけではありません。
だからこそ、本人との会話や日々の報告、現場からの評価なども聞きながら、「以前と比べて、何ができるようになったのか」「今、どこで悩んでいるのか」「次はどんな経験をした方がいいのか」を考えます。
社員を細かく管理するためではありません。
その人の次のキャリアを、一緒に考えるためです。
最後に
私は、社員の成長を「新しい技術を覚えた」「新しい工程を経験した」ということだけで見たくありません。
自分で考えられるようになった。質問の仕方が変わった。説明できるようになった。周囲を見る余裕ができた。任せられる仕事が増えた。
そうした小さな変化も、一つひとつが成長です。
そして、その変化を見ながら、「次は、どんな経験を積んだらいいだろう」と一緒に考えていく。
クラウン情報テクノロジーは、まだまだ小さな会社です。だからこそ、一人ひとりの「今できること」と「次にできるようになりたいこと」を見ながら、キャリアを一緒に考えられる会社でありたいと思っています。
完成されたエンジニアだけを求めているわけではありません。
今できることを一つずつ増やしながら、一緒に成長していける方と働きたい。
クラウン情報テクノロジーに少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししましょう。
社長ブログも毎週更新しています
毎週水曜日には、会社ホームページで「社長のブログ」を更新しています。
現場で感じていること、エンジニアとして大切にしていること、会社経営や組織づくりなど、Wantedlyとは少し違った視点でも発信しています。
▶ 社長のブログ
https://crown-it.co.jp/%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/
※音声でも情報を発信しています。
▶ Spotify
https://open.spotify.com/show/5gd6zaGHfE2kQmylNUFc9r?si=XR92uhApRe-uJij0E7oADw