こんにちは。クラウン情報テクノロジーの増井です。
私たちは、毎週金曜日に
金融ITの現場で感じていることや、考えていることをストーリーとして書いています。
これまでのストーリーでは、
・金融ITの上流工程に行く人は、最初から金融経験があったのか
・実装ができるだけでは足りない理由
・上流工程に進める人と進めない人の違い
などについて書いてきました。
今回はその流れの中で、
「上流工程に進むと、仕事と評価はどう変わるのか」
について書いてみたいと思います。
“やる仕事”が変わる
実装中心の仕事では、
与えられた仕様をもとに、
・機能を作る
・テストする
・不具合を直す
といった仕事が中心になります。
もちろん、これ自体が重要な仕事です。
一方で、上流工程に進むと、
「何を作るか」を考える仕事が増えていきます。
例えば、
・この仕様は本当に必要か
・業務上の課題は何か
・どの実現方法が適切か
・将来の運用まで考えるとどう設計すべきか
といったことを整理しながら、
全体を見て判断していきます。
つまり、
👉 「作る」だけでなく
👉 「決める」役割が増える
ということです。
“正しく作る”だけでは足りなくなる
実装工程では、
「仕様通りに動くか」が重要になります。
ただ、上流工程では、
・そもそも仕様が適切か
・認識ズレはないか
・業務に合っているか
まで求められます。
そのため、
・業務理解
・コミュニケーション
・整理力
・判断力
といった要素の比重が大きくなります。
単純に技術力だけで評価される世界ではなくなっていきます。
“誰の役に立っているか”が見えやすくなる
上流工程では、
ユーザーや業務担当者と直接会話する機会が増えます。
・現場が何に困っているのか
・どこでミスが起きているのか
・なぜその改善が必要なのか
を、自分で聞き、整理していきます。
そのため、
「自分の仕事が、何につながっているのか」
が見えやすくなります。
ここに面白さを感じる人は多いと思います。
評価されるポイントも変わる
実装中心の頃は、
・開発スピード
・品質
・技術力
などが評価されやすい傾向があります。
一方で、上流工程では、
・課題整理ができるか
・関係者を巻き込めるか
・全体最適で考えられるか
・トラブルを未然に防げるか
といった部分が重要になります。
つまり、
👉 「どれだけ作れたか」
から、
👉 「どれだけ全体を前に進められたか」
へと、評価軸が変わっていきます。
最初からできる人はいない
ただ、ここは誤解してほしくないのですが、
最初から上流工程ができる人はいません。
最初は、
・会議についていけない
・業務用語がわからない
・整理の仕方がわからない
ということも普通にあります。
実際、私自身もそうでした。
ただ、
・背景を理解しようとする
・“なぜ”を考える
・人の話を整理する
といったことを積み重ねる中で、
少しずつ役割が変わっていきました。
上流工程は、“偉くなる”ことではない
上流工程というと、
「管理職になる」
「偉くなる」
というイメージを持たれることがあります。
ただ実際には、
👉 “責任範囲が広がる”
という感覚の方が近いと思います。
だからこそ、
・技術だけでは物足りなくなってきた
・もっと全体に関わりたい
・業務そのものを理解したい
という人には、非常に面白い仕事だと思います。
まとめ
上流工程に進むと、
・“作る”だけでなく“決める”仕事が増える
・技術だけでなく、整理力や判断力も求められる
・仕事の意味や影響範囲が見えやすくなる
・評価されるポイントが変わる
といった変化があります。
もちろん簡単ではありません。
ただ、
「このまま実装だけでいいのか」
と感じ始めた人にとっては、
次のキャリアとして挑戦する価値のある領域だと思います。
私たちは、
金融ITの現場で「考え、判断する仕事」に向き合っています。
少しでも興味を持っていただけた方は、
ぜひ一度お話ししましょう。
※興味があれば、音声でも考えを発信しています。
文字とは少し違うニュアンスで話しています。
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