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豊泉家グループでは、育児をしながら働くフェローが増えています。仕事と育児を両立するには、柔軟に働ける環境や制度に加え、周囲の理解も欠かせません。
今回は、産休・育休を経て豊泉家グループで働く4人のママにインタビュー。子育てをしながらの復帰に不安もあった一方で、「豊泉家だから、働き続けたかった」と言います。育児経験のある4人の目線で、豊泉家グループの働きやすさ、制度、そして育児もキャリアも諦めない働き方のコツまで、「赤裸々に」語っていただきました!(笑)。
メンバー紹介
森永 真衣さん:一般財団法人SF豊泉家 統合管理本部 チームDX本部
2015年入社、6歳になる女の子の母。産前・産後を含めて産休を4か月、育休を約1年取得。復職後は現在に至るまで短時間常勤制度を活用。
中森 千里さん:社会福祉法人福祥福祉会 桃山台コミュニティ チャレンジド事業
2014年入社。3歳になる男の子の母。産前・産後を含めて産休を2ヶ月、育休を1年3ヶ月取得。2年前に復職し、現在も8:30〜16:30で短時間常勤制度を活用。
※豊泉家ではハンディキャップをお持ち方をチャレンジドと呼称しています。
井内 あゆみさん:社会福祉法人福祥福祉会 法人本部
2003年入社、小学3年生の男の子の母。産前6週、産後8週で産休を取得。翌年、保育園入園ができず育休を延長。1歳を過ぎ、豊泉家グループが運営する「キッズクラブ」の入園を経て復職。子どもが小学校入学まで9:00〜17:00の短時間常勤制度を活用。
森 秋菜さん:一般財団法人SF豊泉家 統合営業本部
2013年入社。小学3年生、5歳、2歳の男の子3児の母。それぞれ重症悪阻で数か月休暇、産前6週、産後8週休暇取得。二子目では育休を6ヶ月、三子目は育休を1年間取得。短時間常勤制度を活用。
「子どもがいるからできない」ではなく、それでもできることを考えてくれる環境
左:森さん 右:森永さん
ーー仕事と育児の両立で大変なことは何でしょうか?
森永さん(以下、森永):やっぱり、仕事と育児・家事のバランスをどう取るのかは難しいところです。子どもも大きくなればなるほど意思が強くなり、言うことを聞かなくなって、時間がかかることもありますので、その時々で最適なバランスが変わってきます。
井内さん(以下、井内):仕事と育児、どちらに振り切ることもできないので、ときどき何が大切なのか分からなくなっちゃうこともありますね…。
森さん(以下、森):どちらも大切だからこそ、重要な仕事の最中に保育園から呼び出しがあると大変だと感じますね。
中森さん(以下、中森):子ども優先の過ごし方に変わって、育休中から「今まで通り働くのは難しい」と感じていました。育児をしながらのキャリアアップは考えられないなと…。
森永:分かります!私も育休中、育児と仕事の両立を想像しただけでも目まぐるしくて、退職も考えていましたよ。
森:私も、1人目の育休中から「もう絶対に復帰はできない!」と思っていました。こんなに忙しいのにやっていける自信がない…と。上司にも何度も弱音を吐いたぐらい。
ーー忙しい中、バランスを取るのがやはり難しいのですね。それでも復帰し、豊泉家で働き続けるのはどうしてですか?
森:私は産休を3回取得しているのですが、毎回「もう復帰はできないかも」と上司に相談していました。その度に「やってみよう!」「大丈夫!」とプラスの返事で励ましてくれたんです。気持ちが弱い私にとって、ポジティブに背中を押してくれるのはありがたくて。不安を抱えつつの復帰でしたが、豊泉家のチャレンジ精神に助けられ、3人出産してもなお続けてこられた気がします。
中森:私も、チャレンジ精神のある豊泉家だからこそ働き続けたいと思いました。「子どもがいるからできない」とか、そんな考え方はなくて。「働ける時間でどう貢献できるか」という考え方をするのが豊泉家の色のひとつです。その時々に合った働き方を一緒に模索してくれることに加え、できることをやっていこうと、チャレンジさせてくれる文化や環境があるんです。
井内:その通りだと思います。加えて、そんな環境があるのは周りの協力や配慮があってこそ。長く一緒に働いてきた気心の知れた人ばかりなので、何かあった時でも相談できたり、時間調整の配慮をしてもらえたり。産休に入るまでの間しっかり働いてきたからこそ、復帰後も受け入れてくれる場所が豊泉家にはありました。一緒に働くみなさんには感謝しかありません。
どれだけ自分が働きたくても、求めてもらえなければ復帰するのは難しい。復帰したいと思う側と戻ってきてほしいと思っている側の思いがつながって、初めて復帰が成立するものだと思います。そういった意味で、これまで地道に仕事に取り組んできたことに対して「また一緒に働きたい」と求めてくださったことも、また豊泉家で働く理由になりましたね。
両立するには何が必要か、はっきりと伝えられる関係性。育児に助かる制度や企業内保育園も
左:井内さん 右:中森さん
ーー育休から復帰するときは会社や上長とどのような話をしましたか?
森永:当時、私が所属していた部署では正社員で育休を取って復帰した前例がなかったんです。なので、私が前例になるしかないと思い上司とはしっかり話をしました。育児の時短勤務制度を活用し、1日6時間しか働けないことを伝え、残業もしません!とはっきり宣言しましたね(笑)。ちゃんと言わないと「森永さんならやってくれるよね」とやることはどんどん増えていくし、私も頼まれたら引き受けてしまうので……。育児と仕事、どちらもこなすためにも始めにしっかり線引きをしました。そうしないと、自分で自分の首をしめることになっちゃうので。
井内:現場は24時間動いているので、やろうと思えばいくらでも仕事はある環境。自分で区切りをつけられないと両立することは難しいんですよね。はじめのうちは、子どもや家族を優先しながら働きたいという思いを上司にちゃんと伝え、そのためにはどうすれば良いかディスカッションすることが大切だと思います。
中森:井内さんの言う通り、やることは山ほどあるんですよ。だからこそ、自分の軸や意志を持ったうえで働くようにすると、上司にも伝わって柔軟な勤務調整をしてもらえるようになると思います。できないことはしっかり伝えること!気持ちよく働くためにも、自分の状況を伝えることが大切です。お互いの状況を理解しようとする風土が豊泉家にはあって、一方的であっても「今できること、できないこと」を伝えることで「じゃあ、どうすれば解決できるだろう?」と一緒に考えてくれます。現状、とても働きやすいです。働きやすい状況に自分で持っていけるかはポイントだと思います。
井内:働き方については上司と相談しつつ、手続きは総務管理部がフォローしてくれました。産休・育休に必要な申請書類や隔月で申請が必要な手当の書類なども漏れがないよう、前もって郵送され、「〇〇日までに返送してください」とメモ書きが添えられていたりして、丁寧にフォローしてもらえるので安心して過ごすことができましたね。
ーー森永さんは、前例がない中なぜそこまで動けたのでしょう?
森永:私が無理して働きすぎると、後輩も同じようになってしまうと思ったからです。「森永さんもやっていたから、できるよね」という環境にはしたくなくて。前例がない状態だからこそ、しっかり伝えないと分かってもらえないと思ったんです。妊娠や出産、育児は、人によって千差万別で同じ状況ってないので、身内にそういう方がいたとしても、「私の状況とは違う」と伝えないといけないと強く思いました。傍から見れば「自己中心的」と捉えられるかもしれませんが、両立するために必要な状況を伝えることで、上司も状況をよりしっかりと理解してくれたと思います。
今は、時短勤務など働き方の選択肢も増えたのですが、後輩にも「育休から復帰するときはしっかり上司と相談した方がいいよ」と伝えています。
中森:私の場合、森永さんのような方たちのおかげですでに前例があったので、前例を踏まえて自分から上司に話をしやすかったです。復帰後はどのように働きたいかや、できないことが増える分、できることは全力でやっていきたいと思っていることを伝え、柔軟に対応していただけるようになりましたね。また豊泉家で働きたいと言う気持ちが強くあったので、「やれることはやるから、また働かせてほしい!」と伝えましたよ。やっぱり業務時間は短くなるし、突発休や早退、遅刻がいつ発生するかわからないからこそ、自分に貢献できることはしっかりやりたいなと思いますね。
ーーそこまで上司と本音で話せるのはすごいことです!普段から話しやすい雰囲気なのが伝わります。
中森:毎月上司との面談があるので、話す機会も多いですね。仕事の相談や働き方など話すことができる環境は整えられていると感じます。
森:悩んだときはよく話を聞いてもらっています。いい意味で上下関係を強く感じるような雰囲気ではなく、とてもありがたいですね。ただ、育休中に連絡があまりなかったのは少し不安でした(笑)。「本当に復帰していいのかな~」って(笑)。
中森:私も不安に思って、自分から連絡しちゃいました(笑)。復帰後も、子どもがいる人には子の看護休暇という制度があるのですが、私はしばらく知らなくて……!制度があることに気が付かず働いているケースもあると思うので、その辺りを含めて休職中のコミュニケーションがあるとより安心できそうですね。
井内:子どもって思っている以上に体調を崩すので、有給だけだとすぐになくなってしまいますもんね。豊泉家には、他にも子育てに助かる制度が整っています。そういう制度はありがたいから、しっかり使っていきたい!
ーー育児との両立にはありがたいですね!他にはどのような制度があるのですか?
井内:「キッズクラブ」という企業内保育園があるのは助かりました。保育園が決まらなかったのですが、しばらくキッズクラブに子どもを預けられたので復職ができたんです。
中森:私の周りにも、保育園が決まらず復職したくてもできない人がいるので、友達にキッズクラブのことを伝えると「めっちゃいいやん!」と羨ましがられます。
森永:特に、豊泉家の施設が集まる北摂エリアは保育園激戦区ですもんね。働きたくても、保育園が決まらないと仕事を探せない。でも、仕事をしていないと保育園は決まりにくい。本当に難しいんです。卵が先かニワトリが先か、という感じで。そんな中、豊泉家で働いていれば保育園が決まらなくてもキッズクラブが優先的に利用できるというのは心強いですね!お子さんは慣らし保育も含めて、集団活動に慣れていけますし、フェローも仕事を緩やかに始めていけますので、無理なく復帰することができます!
森:ママの味方になる良い制度がたくさん揃っているので、もっと発信したり利用しやすくしたりすれば、さらに働きやすくなりそうですよね!この記事がその発信の一端になれば……!
両立しやすい環境があるのは周囲の理解があってこそ。サポートを頼りつつ、感謝を忘れないように
ーー現場の働きやすさ、フェロー同士の関係性はいかがでしょう?
中森:子どもの風邪で頻繁に休んでしまう時期があったのですが、先輩や後輩がサポートしてくれて、上司も理解してくれて助かりました。快くサポートしてくれる分、働ける日は人一倍、全力で働くようにしています!
森永:女性が多いので、ママさん同士の相談や情報交換もしますよ。保育園で流行っている風邪の話とか、七五三や保育園、小学校などの行事ごとの日程相談とか。私が急に休むことがあると、次の日に「お子さん、どうかした?」と心配してくれるような温かい雰囲気です。
森:私も子どもが体調を崩した時、一緒に働く看護師さんが「こうすると良いよ」と教えてくれたり「早く保育園のお迎えいってあげて!」と声をかけてくれたりしました。仕事と育児の両立を見守ってくれ、何気ない会話からフォローしてくださるのは心強いです!
井内:産休育休を経て復帰しているフェローも多くいるので、一定期間休んで復帰することや育児と両立しながら働くことに理解がある雰囲気ですよね。今、両立できているのは周りのフェローたちのサポートのおかげです。
でも、サポートしてもらうことが当たり前だと思わず、支えてもらっている分、自分ができることは120%で頑張ることが大事だと思います。普段からフェローとのコミュニケーションや自分の態度にも気を付けて、感謝の気持ちを忘れないよう心掛けています。
ーーお互い思いやり、協力し合っていることが伝わりました。では最後に、育児と仕事を両立したいと考えている方へメッセージをお願いします!
井内:育児と仕事を両立するには、柔軟に働けるかどうかが本当に大切です。子どもの年齢によって状況は変わるので。その都度上司に相談できたり、働き方や部署の相談ができる環境があれば、育児もキャリアも諦めずに両立ができます!そう言った意味でも、豊泉家は育児をしながら働くみなさんの強い味方だと思います。
森永:加えて、自分が何をしたいかを示すことも大切だと改めて伝えたいです。できること・できないことの線引きをして働くことが大切だし、それをはっきり伝えることで自分らしい働き方を実現できるのではないでしょうか。
森:私は豊泉家で、自分のやりたいことを聞いてくれたり相談できたりする環境に助けられ、不安な中でも頑張ってこれました。豊泉家は、事務職・介護職・看護職などたくさん職種があるし、時短勤務や休暇制度もある。働き方の選択肢がたくさんあるので、しっかり自分の思いを伝えれば状況に合わせて働けるようサポートしてくれるはずです。
中森:みなさんの言う通り、一緒に働く仲間には自分のことをしっかり伝えたうえで、できることを全力でやる姿勢を忘れないこと。一生懸命やっている姿を見て、周りの方はきっと支えてくれます。そして、そんな環境に身をおくことが大事だと思います。大変なこともありますが、その時々で自分ができることを全うするのが何より。ここにいるみんな、心強い仲間です。一緒に頑張りましょう!