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人は確かに過去の産物ではあるが、自らが選択しない限り、けっして過去の犠牲者になることはない。
これは、アメリカの医学博士&精神科医 ウィリアム・グラッサー博士の言葉です。
この言葉を聴いて、あなたはどう感じましたか?過去の犠牲者になっているかもしれないと思った方もいるのではないでしょうか?
「私は生まれつき・・・」「あの親から生まれた私なんだから・・・」「あの出来事があったから・・・」
いつまでも過去の犠牲者になっている方は、過去に縛られ、且つそれが宿命だと言わんばかりに勝手に妄想した成約・条件(生まれながら,私なんて,)に左右されていませんでしょうか?
しかし、それはウィリアム・グラッサー博士の言葉から考えると、自らが選択してしまっているだけです。また、その自ら選択しているという事実に気づいていない人も多いように思えます。
人間には「選択の自由」があり、それを自覚することからすべて始まり、自分で自分の行為を選ぶことができるということを知ることが、自由への一歩と考えます。
そんなことは当たり前だと思う人も多いかもしれませんが、実際、会社では上司に言われるまま仕事をし、家に帰れば家族の都合で行動が変わり、休みの日は疲れ果ててだらだら過ごしたり、といった毎日が「人生を自分でコントロールしている」という主体的な状態と言えるでしょうか?
「主体的である」は「自覚」することから始まります。自覚とは「自分自身の立場。状態・能力などをよく知ること。わきまえること」です。自覚する能力というのは人間だけが持つ能力であり、他の動物にはないと言われています。
主体的か反応的か?
反応的な人はその場の感情で行動を選択します。周りからの刺激によって行動します。
主体的な人は自分の価値観を選択の基準にします。行動する前に考えるのです。自分の身にふりかかることはコントロールできないけれども、ふりかかったことにどう反応するかはコントロールできることを知っています。
人間はふりかかってくる現象によって動かされているのではなく、その後の行動はあくまでも個人の選択なのです。雨が降って落ち込むのも選択です。恋人と分かれて落ち込むのも選択です。もちろん瞬間的に嫌なことがあったときにはネガティブな感情になるかもしれません。しかし、そのままのネガティブな感情でいるのか否かは自分の選択です。
周りからの刺激の下僕になるのではなく、行為・行動は選択できることを知り、反応的ではなく主体的に生きてみましょう!そうすると、条件や成約のない自由な生き方の実現に近づくことができます。
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