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【CROSS TALK】快適な空間のため欠かせない仕事、建築推進部の二人が大切にしていること。

はじめに
大丸松坂屋百貨店やパルコなどを擁するJ.フロントリテイリンググループの一員として、グループ全体のデベロッパー事業を担い、多様な都市生活提案と魅力的な街づくりを推進するJ.フロント都市開発。

今回は、建築ユニット建築推進部で電気設備・機械設備を担当する齋藤さんと山本さんにインタビューを実施しました。バックボーンが違うお二人は、それぞれの得意分野でお互いに補完し合い業務を進めていると話します。デベロッパーだからこそ感じる仕事の面白みや、働き方とは?ぜひご覧ください!


Profile

山本剛史(建築ユニット建築推進部)
サブコンに15年、設計事務所に4年を経て、J.フロント都市開発(以下JFCD)に入社して1年が経過、技術士(衛生工学部門)。1歳の女の子のパパ、休日は家事・育児、勉強、隙間時間にゲームをしてストレスを発散。

齋藤基記(建築ユニット建築推進部)
新卒でグループ会社の株式会社パルコスペースシステムズ(以下PSS)に入社して20年余り。2021年3月にグループ会社の株式会社パルコ 建築部への出向を経て、2023年3月より現職。5歳の男の子と1歳の女の子のパパ。休日は、今しかできない育児に奮闘中。


自己紹介・入社の背景

▼まずはそれぞれ、自己紹介をお願いいたします!

山本
 私は2回目の転職でJFCDに入社しました。前々職は空調・衛生設備を軸としたサブコンに在籍し、現場の施工管理・代理人および機械設備の設計に携わりました。設計・施工の両方を経験したうえで、自分には設計の仕事が向いていると考えたため、技術士資格取得後、更なるスキルアップと自己実現を目的に設計事務所に転職をしました。その後、第1子が生まれるタイミングで2回目の転職を決断し、今に至ります。

齋藤
 私も建築ユニット建築推進部に所属していますが、山本さんとは異なりグループ内出向です。新卒でPSSに入社して、それからパルコの建築部に出向。2023年3月の新会社発足に伴い、出向先がJFCDに変わり今に至ります。PSSに入社してからは、20年くらい経ちます。

これまでの業務内容ですが、PSSとして パルコの維持管理運営業務に長く従事し、建築設備部門の担当をしていました。パルコの建築部では、パルコの建築設備に関わる修繕計画や設備投資計画、予算立案、予実管理、大規模工事の査定、検証、実施などの統括的な仕事をしていました。


▼山本さんはなぜJFCDに入社したのですか?もう少し詳しく教えてください!

山本
 前提として私の中には、最終的にはデベロッパーで働きたいという考えが頭の片隅にありました。一方で、スキルアップと自己実現を目的に前職へ勤めていたこともあり、転職についてはあくまで「機会があれば」という受動的なスタンスでいました。
しかし、前職では業務量の多さからワークライフバランスが崩れやすく、家族との時間が確保できないのがネックでした。仕事中心の生活をしていたなか第1子が生まれることがわかったことで心境の変化があり、ワークライフバランスを整えるため、本格的に転職先を探し始めました。
デベロッパーを軸に転職先を探し、いくつか選考に進んでいました。その中でもJFCDを選択した理由はワークライフバランスをもっとも改善できそうだったからです。フルフレックスや在宅勤務など柔軟な働き方が可能な体制があり、さらに他社とは違う自由な社風を面接時に感じ取れたのが決断のポイントでした。


▼なぜデベロッパーへの転職を考えていたんですか?

山本
 私が過去に在籍したサブコンや設計事務所の主たるミッションは、施主のニーズを建物に反映して竣工させることでした。その仕事の特性上、施主がニーズを決めるプロセスが見えない、運用開始後は構築したシステムがどう運用されているか把握し辛いという課題を感じていました。

たとえば「建設費は高くなる代わりに、高度で省エネなシステム」を構築したとしても、とにかく建設費を下げたい施主のニーズには合わない。高度なシステムは適切な運用が必要なのですが、これを建物運用者が使いこなせなければ無用の長物になってしまう。

施主の立場ならば、これらの課題に介入し解決することができるのではという考えに至り、最終的にはデベロッパーに転職をと考えるようになっていきました。


▼齋藤さんは新卒から設備系のお仕事に携わっているとのことでしたが、決め手はありましたか?

齋藤
 私は実家が調布の方で、調布パルコは本当に生活に身近な存在でした。学生時代に電気系の知識を学んでおり、これを活かせる仕事がないかと思ったことと、自分にとって身近な存在であるパルコ、この2つが掛け合わさった仕事ということが、PSS入社の決め手です。
パルコ出向の決め手は、山本さんと同じで施主・発注者の立場を経験したいという想いでした。




建築推進部・業務分担

▼お二人が所属している「建築ユニット建築推進部」について教えてください。

山本
 建築ユニットは、建築企画部と建築推進部の2部で構成されています。私たちが所属しているのは建築推進部で、電気設備・機械設備に関する新築物件への参画、リニューアル物件への参画、既存パルコ店舗の維持管理業務の3つをメインの業務としています。

新築・リニューアル関連では要件の整理、設計事務所やゼネコンから受領する図面・資料などの確認、設備関連の技術的なアドバイス、社内・社外との調整がメインの業務になります。既存パルコ店舗では設備機器追加・更新の妥当性確認、見積査定、技術的なアドバイス、中長期の設備機器更新計画策定を行います。たとえば設備機器を追加するときは工事内容が合理的か、設置場所が法的に問題ないか、工事工程に無理がないか、見積内容は妥当かなどをチェックしていきます。

▼齋藤さんも、山本さんと同じ役割を担っているのですか?どのように分担しているのでしょうか?

齋藤
 基本的には案件に対して担当分けをしていますが、一部の大型プロジェクトについては、共同で行っています。それぞれに得意分野があり、新築は山本さんが、既存は私が担当する比重が大きいです。山本さんは新築物件に対する経験が豊富で、私は建物が竣工した後のメンテナンスを中心にやってきたので、それぞれの強みを活かし、補完しあっています。

▼すごくバランスが良いチームなんですね!現在はどのようなプロジェクトに携わっているのでしょうか?

齋藤
 新築プロジェクトは、名古屋「錦三丁目25番街区計画」で、建物名称が「ザ・ランドマーク名古屋栄」に決まり、2026年3月の竣工を予定しています。複合用途の建物で当社は下層階側の商業ゾーンの保有・運営を計画しています。その他、福岡や心斎橋のプロジェクトにも携わっています。



仕事内容

▼これまでの環境と変化した点はありますか?

山本
 シンプルに、専門分野は変わらないまま仕事の内容がガラッと変わりました。私はこれまで、自分が手を動かして成果物を残すのがメインの仕事でした。たとえば、図面や計算書などの資料作成、現場の施工監理とその記録作成、行政との折衝などです。それが今は、資料を作成するための要件をまとめて指示する側になっています。

また、誰に向けて仕事をしているのか、何を大事にしているのかが変わりました。街に向けて、立地に対してどんな建物がマッチするか。人間の社会生活に貢献する、価値ある建物ストックにするには何が必要かなどです。

その他、様々な部署と連携しながら仕事を進める必要があることも大きな違いだと感じます。土地を仕入れ事業計画を立てるチーム、私たちのように建築に携わるチーム、竣工後の建物を運用するチーム…それぞれの担う業務や目線が違うため当然、認識にギャップも生じます。このギャップを埋めるためのミーティングが関係部署ごとに生じますので、社内他部署とのコミュニケーションは前職よりも増えたような気がします。

▼JFCDならではの仕事などはありますか?
山本
 商業施設関連の仕事が非常に多いです。設備担当者には、設計的なスキルに加えて施設利用者・テナント・施設管理者への親切さ・気配りが求められます。私はデベロッパーへの転職後、培ってきた技術をアウトプットしていくことが主になると考えていました。しかし実際には、商業のプロフェッショナル達から商業施設・施設管理の知見を学ぶインプットが多いことに驚いています。設計者として培ってきたスキルが、さらに進化している感覚です。

▼ここだけの話、実は前職より大変になった…?

山本
 入社前は、デベロッパーは大変そうだと感じていた部分もあったのですが、JFCDはそんなことはありませんでした。前職と比較すると残業も大幅に減り、転職の目的だった、ワークライフバランスを整えることができました。

会社の規模によるものだと思いますが、担当者の裁量で進められることも多いので、上司へ説明するための資料を作成したりする時間が減りました。部署間の連携・調整業務はあるものの、縦のラインでの調整や自分が資料を作成する時間が減ったため、トータルとして業務量が少なくなっています。また、私の場合は週に1~3日ほど在宅勤務を行っているのですが、これによる移動時間の削減なども前職より負担が減ったところかと思います。

▼齋藤さんはJFCDにきて変化した点はありますか?

齋藤
 私は今まで仕事を請け負う、受注者側の立場でいたのですが、それが発注者側の立場になって、自分の中で責任感が増したように感じています。発注者としては『決めること』が大切ですが、自分が決めたことに対して、受注者側の関係者がたくさん動いていく…自分の発言に対して、より一層、責任が重くなったと感じます。


働き方・福利厚生

▼実際の働き方はいかがでしょうか?1日のスケジュールを教えてください!

山本
 私は朝方なので、8〜9時には会社に着いています。午前中は打ち合わせが入っていることが多いです。昼食後は資料を作ったり、設計事務所やゼネコンから受け取った資料を確認したり。出社が早い分、大体17〜18時には退勤します。コアタイムなしのフレックスなので、ライフスタイルに合わせて勤務時間が調整できるのはありがたいです。齋藤さんはどうですか?

【とある1日のスケジュール】
8:00〜10:00 | 出社 メール・チャットのチェックと返信
10:00〜12:00 | 打ち合わせ
12:00〜13:00 | ランチ
13:00〜15:00 | 打ち合わせ
15:00〜17:00 | 資料作成・提案書チェック
17:00 | 退勤


齋藤
 私は出社の場合、大体9〜10時の間には会社に着きますね。日によりますが、大体18時台には帰れるようなスケジュールを組んでいます。子どもが二人いるので、保育園のお迎えにいくために16時過ぎに上がることもあります。JFCDはフルフレックスでトータルの勤務時間を1ヶ月単位で調整すれば問題ない制度になっており、自分の予定に応じて調整できるので、助かっています!

▼お子さんがいらっしゃっても働きやすい環境だと、育児も安心ですね!フレックス以外にも特徴的な福利厚生はありますか?

山本
 福利厚生では、一般的な有給休暇に加えて健康管理休暇という、月に1日、通院や体調不良の時など健康に関することに利用できる有給があります。私は皮膚科へ定期的に通院しているのですごく助かります。あと、この間はじめて知ったのですが、小学校就学前の子どもが病気になった場合の看護休暇もJFCDは有給です。今まで勤めた会社と比べると、休暇制度がすごく充実しているなと感じています。

齋藤
 確か、リフレッシュ休暇というのもありますよね。40歳になったら5日間有給が付与されるっていう。勤続年数ではなく、年齢というのは珍しいのではないでしょうか?40歳だけでなく節目の年齢で付与されるのですが、その他の休暇も含め、比較的有給にしている範囲が広いなという印象です。


仕事に対する想い

▼仕事の中で大事にしている考え方を教えてください。

山本
 建物は長く使われるものだからこそ、社会に対して有意義であるべきだと考えています。優良な建築ストックを社会に残すことがデベロッパーのミッションだと思うからです。私はこの考えを軸として、中途半端な仕事は許さないというスタンスでやっています。

良い建物と悪い建物は、外観を見ただけでは分からないことがほとんどです。建物内での快適性や省エネルギー性は電気設備・空調設備・給排水衛生設備など、普段は目に見えない場所にあるものが支えています。たとえば空調設備の仕様や計画がチープだと、梅雨時期にジメジメした雰囲気になる等の不快な状況が発生してしまう。

「50年後なんて自分は引退しているし後のことは知らない」なんて、私は言いたくない。いま良いものを作らなければ、これからの長い期間、建物に関わる大勢の人達に不便や迷惑をかけ続けることになる。そんなことにないように心がけて仕事に取り組んでいます。

齋藤
 私は建物が竣工した後の維持管理運営に携わっていたので、その建物を利用する、働く人・訪れる人にとって快適な空間を提供したいです。管理運営業務を行う中で、 もっとこうした方がいいのではと感じることが何度もありました。そういった過去の学びを、自分が今手掛けている新築の建物にも反映できたらと心がけています。この建物にまた来たい、ここで働きたいと思ってもらえるような建物を、設備の視点から提案するように取り組んでいます。


おわりに

▼最後に、このストーリーを読んでいる方にメッセージをお願いします。

山本
 入社して約1年になりますが、今までの企業と比べても本当に働きやすいと思います。元々悩んでいたワークライフバランスについても、整えることができました。現在は仕事で培ってきた経験を活かしながら、 新しく『不動産』の視点から業務を学んでいるところです。分からないことは周りの人に教えてもらいながら進めることができますし、困って孤立するようなこともありません。恐れずに飛び込んでみてください。

齋藤
 今までの経験を活かせる、活躍できる会社・チームだと思います。きっと誰にでも活躍できるフィールドはあるので、ぜひ自信を持って当社に応募して欲しいです。


▼ありがとうございました!

当社では、今回ご紹介した「建築ユニット建築推進部」のメンバーを募集してます。
興味をお持ちいただけた方は、お気軽にエントリーください!お待ちしております。



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