シンギュレイトでは、データサイエンスからお客様の組織開発支援を行うべくあらゆる角度からサービス提供を行っています。営業のポジションとして活躍する池永さんにとって、データサイエンスと向き合うのはこれが初めての挑戦。そんな彼から、データ活用の面白さや意義、価値創造に必要なことは何かを語ってもらいました。
池永祐介 / クライアント・デベロップメント
早稲田大学 商学部 広告ゼミを卒業後、日本経済新聞社に入社。長年、HR業界の広告営業として企業の採用広報ブランディングなどに携わる。求職者と企業間の働く価値観のズレを痛感した経験から組織開発に関心を持ち、シンギュレイトにジョイン。現在はクライアント・デベロップメント(営業のポジション)として、データサイエンスを活用したお客様の組織開発支援や、サービスを通じた価値創造を担う。趣味は旅行(特に海外一人旅)や運動。
採用ブランディングに携わったからこそ感じた、組織の内側を強くすることの大切さ
ーーまずは、シンギュレイトにジョインするまでの経歴を教えてください。
学生時代は、早稲田大学で広告のゼミに所属していました。広告やマーケティングを学び、新卒で日本経済新聞社に入社。長年、HR業界の会社の広告営業を担当していました。その業務の中で、各企業の新卒採用ブランディングにも携わっていました。
ーー新聞社での新卒ブランディングとは、どのような仕事なのですか?
具体的には、大手人材サービス企業と一緒に新卒事業をやっていました。新卒採用の情報解禁日である3月1日に合わせて、毎年あらゆる企業を掲載した特別編集版を制作するんです。その制作・営業をするにあたって、企業の採用広報ブランディングのお手伝いをしていました。
ーーその中で、さまざまな企業の採用事情を見てきたわけですね。
おっしゃる通りです。お手伝いをする中で、学生と話す機会も多くありました。話を聞いていると、学生とビジネスパーソンの間では、働くことに対する価値観が明らかにズレていると感じるようになって。
実際に、採用において企業側が訴えかける会社の魅力と、求職者側が求めていることや注目していることとのボタンのかけ違いのようなことは多いと感じています。そんなところから、入社後の不和や不満にもつながるのだろうなと。事実、そういう課題を抱えている企業は多いです。
これを解決するには、外側のブランディングだけではなく、入社後の内側の部分も重要です。たとえば、組織の改善やアップデートなどですね。「じゃあ、それらをしていくためにどんな方法があるのだろう?」と興味が湧いてきて、転職を考えるようになりました。そのタイミングでもともと前職時代に一緒に仕事をしたことがあった鹿内さんから話を聞くうちに、シンギュレイトと自分の求めているものの親和性を感じて、ジョインを決めました。
ーー前職時代からつながりがあったのですね。当時からの鹿内さんの印象はいかがですか?
前職時代に一緒に仕事をしていたとき、私は最初「データサイエンスは特別な領域だ」と思っていました。理系じゃないと踏み入れられないもので、データを扱うのは難しいことなのだと。しかし、鹿内さんは「データを読むうえでは、“普通”の人の感覚がとても重要」と言っていて。それがとても印象的だったんです。数字だけを読み取るのではなく、そこに影響を及ぼす人の感覚やマインド、勘のようなものもとても大事なんだと。そういったところにも「一緒に仕事をしていきたい」とシンパシーを感じましたね。
数値の背景にある”感覚”を深掘ることで、そのデータは立体的になる
ーー現在の具体的な業務内容を教えてください。
クライアント・デベロップメントとしてのメインの活動は営業です。私たちのツールをどう使っていただくかお客様一人ひとりと話していきます。加えて、マーケティングチームと連携しながら、私たちの会社・サービスの認知を広げていくための活動も行っています。セミナーやイベントの企画、登壇などを通して、リードの獲得につなげられるように考案しています。
クライアント・デベロップメントである私の役割は「データをいただくこと」でもあります。このデータは、シンギュレイトのサービス改善や新たな価値創造にとって、まさに血肉となる『資材』です。お客様からいただいたデータをサイエンス側にわたして、傾向や特徴をフィードバックしてもらいます。そして、それらを私とお客様が一緒に捉えながら、組織改善につながるようにアシストしていくようなイメージです。このように、データはお客様への貢献だけでなく、私たちのサービスの進化にも不可欠な要素だと考えています。データがサービス開発の『核心』であり、お客様との対話、そして社内のデータチームとの連携を通して、その価値を最大限に引き出すことに注力しています。
ーーデータサイエンティストとも密にコミュニケーションを取られているのですね。
そうですね。チームとして連携、コミュニケーションは何よりも大事だと思っています。シンギュレイトの考え方として、データの結果だけではなく、コミュニケーションや対話を重視するようにしているんです。
特にデータサイエンティストとは、お客様から得たデータと、データが示す客観的な事実をどのように解釈し、お客様の課題解決に繋げるかを深く議論します。必ずしも、データの結果だけが正しいとは限らないんですよね。
データはあくまで組織の状態を映し出す鏡のようなもので。その鏡に映った像を見ながら、組織にいる人々のリアルな『感覚』や『マインド』、『勘』といった数値に現れない要素と照らし合わせることで、より深いインサイトを得ることができると考えています。この対話こそが、データを単なる数値の羅列から、お客様が納得できる、より立体的な情報へと昇華させるんです。
ーー「数値がすべて」というわけではないと。
そうなんです。意外と、数値の話はしないんですよ。それよりもデータを見ながら「ここはこういう感情になるよね」「この数値の背景にはこういうマインドがあるんじゃないか」というような働く人の心理や組織の相互作用に踏み込む話をすることが多いです。
組織のことを一番知っているのはその組織にいる人なので、たとえば、「こういうデータが出ています」と言っても「そうは言ってもしっくりこないな」と感じたらそれまでで。同じデータでも、お客様の状況や置かれている環境によって捉え方が変わる可能性も大いにあります。
だからこそ、データを示すだけでなく感覚値と照らし合わせて納得できることが重要なんです。そうすることで、より本質的なところに辿り着けるし、表面的だったデータがより立体的なものになっていくんですよね。
これは、データサイエンティストにとっても、デスク上の分析だけでは得られない、生きた情報や気づきを得る貴重な機会になると思っています。現場の肌感覚とデータを突き合わせ、共に議論するプロセスそのものが、シンギュレイトの価値創造の要だと感じています。
ーーでは、実際に働いていて感じるやりがいはいかがでしょうか?
お客様の変化を感じられる瞬間があることは大きなポイントですね。何度かお話を重ねるうちに、不安だった気持ちがだんだん前向きになり、「どうしていこうか」とモチベーションが垣間見える瞬間があるんです。そんなときには特に、支援する意義を感じますね。
セミナーも単なるリード獲得のための活動というわけではなく、自分たちの活動意義を感じられる場でもあります。今の時代、マネジメントに悩む人が多い世の中でしょう。その中で、少しでも「マネジメントと向き合いたい」「組織を良くしていきたい」と前向きに向き合ってみようという人が増えるように発信していきたいと思っているんです。
そのために、セミナーを通して課題へのアプローチを参加者と一緒に考えたり、その後参加者から何かしらのリアクションを届けてくれたり、そこからさらに、個別に悩みを聞く機会につながったり。そういう一つひとつの過程やつながりが大事だと感じますし、それを作っていくことに意義ややりがいを感じられるんです。
一緒にお客様と向き合える仲間と、壁を乗り越えていきたい
ーー今後、シンギュレイトを通して届けていきたい価値や目指したい未来を教えてください。
世の中にマネジメントと前向きに向き合える人が増えて欲しいと思いますし、そのサポートを私たちが行っていきたいと思っています。
マネジメントは決してしんどいものではなく、部下と一緒に愉しんだり前向きに取り組もうと思えたりするようになっていけばなと。そのために、シンギュレイトとしてさまざまなサービス、プログラムを組んでいきたいです。
ーーこれから、どんな人たちと一緒に働きたいですか?
一緒になってお客様に興味を持てるような人だと嬉しいです。データを通して可視化することで、これまで気づいていなかったことや自分では言語化できなかった部分を明らかにすることができます。それがお客様の価値につながります。
だからこそ、その部分を一緒に構築して考えたり、またお客様のことだけではなく自分たちの中にもそういう気づきを生み出せたりする関係性で働けると良いなと思います。
ーーでは最後に、シンギュレイトに興味を持つ方にメッセージをお願いします!
私たちは、お客様の組織やマネジメントを良くしていくしていくことを、お客様と一緒になって行っていきたいと考えています。そういう内容やスタンスに興味・関心がある方だと、シンギュレイトでは足並みを揃えて一緒に頑張っていけるのではないでしょうか。
また、フルリモートの組織なので、社内では意図的につながりを作るコミュニケーションを取ることも大事にしています。そこにも関心、共感を持っていただけると嬉しいです。同じ方向を見ていたり、共感しあえたりする方となら大きな壁があっても一緒に乗り越えていけるはずです。みんなで壁に立ち向かっていける組織にできればなと思っています!