『撮影ティブの魅力は「何でもやらせてもらえる」という裁量権の大きさと、それに伴う「圧倒的な成長実感」です。』
企業のコミュニケーション戦略から撮影・コンテンツ制作までを一貫して手掛ける、株式会社撮影ティブ。
「クライアント以上に、クライアントのことを考える」という思想を、最前線で体現するディレクター、坂井のキャリアは、ホテルというサービス業の現場から始まった。一見、クリエイティブとは無縁に見えるその経験が、いかにして現在の彼女を形作ったのか、その軌跡に迫る。
坂井 美香子 / ディレクター、ライター
大学卒業後、ホテル業界で4年半にわたり接客業に従事。その後、某大手ジュエリーブランドへ転職し、プレス、販売促進、ECサイトのディレクションなどを経験した後、撮影ティブに二人目のメンバーとしてジョイン。現在はディレクターとして、クライアントのブランドコミュニケーション全体をサポートしている。
周りを見て、自分の役割を見つける。キャリアの原点で磨かれた「バランサー」としての視点
ーーまず、坂井さんのキャリアの原点についてお聞かせください。大学時代はダンスに没頭されていたそうですね。
300人以上が所属する大規模なサークルで、未経験からダンスを始め、最終的にはリーダーの一人として、後輩たちをまとめる振り付け師のような役割を担いました。
リーダーが私を含め3人いたのですが、他の2人がそれぞれチームを牽引するタイプと厳しく指導するタイプだったので、私は自然とチーム全体の空気を読み、メンバーのメンタルケアをしたり、未経験の子をサポートしたりする「バランサー」としての役割を担うようになったんです。
ーーチームの中で自身の役割を見出すという経験は、その後のキャリア選択にも影響を与えたのでしょうか?
そうですね。ダンスサークルの経験を通じて、チームの中で周りの人の気持ちを汲み取りながら動くことが、自分の得意なことだと認識しました。また、大学では英語コミュニケーション学科を専攻していたこともあり、得意を活かして人と深く関わる仕事がしたいと考えるようになりましたね。最終的に、サービス業の中でも高いレベルを求められるホテルを選びました。
ーー新卒で入社されたホテルでは、その「バランサー」としての視点はどのように活かされましたか?
ラウンジやカフェの接客が主な業務でしたが、お客様が何を求めているかを表情や雰囲気から察し、言われる前に動く先読みのスキルは、まさにその視点が活きた部分でした。どこまでやるか、というのは結局「思いやり」なんです。その本質は、サービス業も、今のディレクターという仕事も、何も変わらないと感じています。
「できるのに、やれない」大企業で感じた焦りと、30歳目前で立たされた、キャリアの岐路
ーーホテルで4年半経験を積まれた後、広報・プレス職へキャリアチェンジされています。どのようなきっかけがあったのでしょうか?
ホテル時代、上司が私の適性を見抜き、イベントの企画やPOP制作といった広報のような仕事を任せてくれたんです。自分でイラストレーターを触ってデザインを考えたり、ディスプレイを変えたりするうちに、「自社の魅力を伝える」という仕事の面白さに目覚めました。もっと本格的に広報の仕事がしたい、という想いが強くなり、転職を決意しましたね。
ーーそして、次のキャリアとして某大手ジュエリーブランドを選ばれたのですね。
当時は広報職のほとんどが「経験3年以上」という条件付きで、未経験の私にはハードルが高かったのですが、某大手ジュエリーブランドは私の熱意を買ってくれました。入社してからは、プレスリリースやSNS、ECサイトの商品説明文など、どうすれば商品の魅力が伝わるかを考え抜き、ひたすら文章を書く毎日。社内でWebを強化するという方針が決まった際にはECチームへ異動し、チャットボットを導入するなど、ゼロからイチを生み出す経験も積むことができました。
ーー充実したキャリアを歩まれていましたが、なぜ再び転職を考えられたのでしょうか?
30歳を目前にした時、数年後に結婚や出産といったライフプランを考え始め、「このままでいいのかな?」という焦りが生まれました。将来、どんな状況になっても通用するような、一人で稼げるだけの市場価値を身につけたい。そう強く考えた時、今の環境では成長のスピードが少し物足りないと感じていたんです。
というのも、大企業ならではの分業制が徹底された環境だったので、「デザインはこの部署」「バナー作成はこの人」と全て役割が決まっていました。「自分でやった方が早いし、もっと良くできるのに」と感じることも多く、このままでは自分のスキルを磨き、市場価値を高めるのは難しい、と考えるようになっていました。
そんな時、もっと裁量を持って成長できる環境を探していることを、撮影の仕事で取引先だった堤さんにポロッと話したんです。すると、「会社を作るんだよね」と声をかけてもらいました。その数日後に改めて2人で会った場で、「坂井さんみたいな人が来てくれたらいいなと思ってるんだけど、ちょっと考えてくれない?」と正式にスカウトしていただいたんです。
裁量権が、人を育てる。「やったことのない」挑戦を楽しむ、成長の毎日
ーーまさに運命的なタイミングだったのですね。入社の決め手は何だったのでしょうか?
一番の決め手は、堤さんの人柄と、彼の下でなら自分がもっと成長できる、という確信があったからです。
もちろん、創業メンバーとして会社の方向性すらまだ定まっていないフェーズに飛び込むのは、正直大きな決断でした。「半年後には会社がないかもしれない」という不安もありましたし、悩みました。
それでも最終的に決断できたのは、堤さんという人間に対する、絶対的な安心感があったからです。クライアントだった当時、私が「ECサイトのデザインをもっと良くしたいんです」と相談したことがありました。すると堤さんは、単に制作の相談に乗るだけでなく、「御社はこういう価値観を大事にしているから、こういう方向性はどうですか?」「撮影をこういう風に変えてみたらどうですか?」と、私以上に私たちのブランドのことを深く考えて提案してくれたんです。
私が「こうしたい、ああしたい」と言うのを、まず受け止めて、どうすれば実現できるかを一緒に考えて前に進めてくれる。そんな人となら、きっとやっていけるだろう、と思えたんです。
ーー撮影ティブでの仕事のやりがいや面白さは、具体的にどのようなところにありますか?
一言でいうと、「何でもやらせてもらえる」という裁量権の大きさと、それに伴う「圧倒的な成長実感」です。例えば、クライアントのECサイトの売上が停滞している、という課題に対し、「ステップメールを導入してはどうか」と提案したことがあります。私自身は構築の経験はありませんでしたが、「クライアントにとって今これがベストだ」と信じられるなら、やったことがなくても挑戦させてもらえるんです。
そのゼロイチのプロセスは、大変ですが、何より面白い。「やったことがあるか」ではなく、「クライアントのためにやるべきか」で判断し、実践しようとする挑戦的なマインドが、ここでは歓迎されます。失敗を恐れず、まずやってみる。その繰り返しが、自分の血肉になっていく感覚は、他では決して味わえないものだと思います。
ーーまさに、ご自身が求めていた成長環境ですね。
デザイン、ライティング、取材、撮影、企画書作成と、本当にあらゆる業務を一気通貫で担当する中で、「自分の人生で、本当にやっていきたいことを見つけられる環境」だと感じています。
そして、その根底には、堤さんの「社員の人生にまで伴走する」というスタンスがあります。私が「産休に入るまでに、もっと成長したい」と伝えれば、「じゃあ今のプロジェクトは外部に任せて、新しいことに挑戦しよう」と、私の人生のフェーズに合わせたキャリアを一緒に考えてくれる。会社の都合ではなく、「私がどうなりたいか」を主語にしてくれる。この安心感こそが、撮影ティブで働く最大の魅力かもしれません。
恩返しと、次の世代へ。仲間と共に描く、撮影ティブの未来
ーー今後のご自身の目標と、組織としての目標についてお聞かせください。
個人的には、これまで堤さんが私にしてくれたように、今度は私が会社に恩返しをする番だと思っています。堤さんを少しでも楽にさせたいですし、新しく入ってくる仲間を育てられるような、チームを引っ張っていける人材になりたいです。
組織としては、親会社であるインフォネットグループとのシナジーを最大化させることが、今の大きな目標です。撮影ティブが持つブランディングやクリエイティブの知見をグループ全体に広め、会社として次のステージに進んでいく。その中心に自分もいたいと思っています。
ーーその未来を共に創る仲間として、どのような方に来てほしいですか?
やはり、「成長したい」という強い意欲と、「挑戦心」のある方ですね。その気持ちがあれば、自然と「これもやってみよう、あれもやってみよう」と、仕事の幅はどんどん広がっていきます。そして、クライアントに対しても、社内の仲間に対しても、「思いやり」を持てる方。私たちの仕事は、相手の心を汲み取ることから始まるからです。
スキルや経験も大切ですが、それ以上に、自分で何かを始めてみた経験があるような、バイタリティのある方には特に魅力を感じます。例えば、個人でYouTubeやアフィリエイトに挑戦してみた、とか。失敗していても構いません。その「まずやってみる」というマインド自体が、撮影ティブのカルチャーにとても合っていると思います。
ーー最後に、この記事を読んでいる候補者の方へメッセージをお願いします。
撮影ティブには、「こうあるべきだ」という凝り固まった型がありません。だからこそ、年齢や役職に関係なく、誰もがフラットに議論し、クライアントにとっての最適解を追求できます。撮影ティブは、あなたの挑戦心と成長意欲を、全力で受け止めてくれる場所です。私たちと共に、あなた自身の可能性を見つけ、市場価値を高めていきませんか。