展示会は結構楽しい
創業当初の展示会は、いま振り返るとちょっと笑ってしまうくらい“手作り”でした。
限られた人数で、限られた荷物で、ブースの前に立って、とにかく声を出す。
何が正解かもわからないまま、体力と根性で押し切る。あの頃はそれが精一杯でした。
でも最近、展示会の空気がガラッと変わりました。
「どうすれば会話が深まり、どうすれば次に繋がり、どうすれば成果として残るか」を考える。
当日も、決めた型に固執しません。詰まりが出たらその場で直す。刺さらなければ言い方を変える。役割も状況に合わせて入れ替える。
私たちが言う「学祭」は、ゆるいお祭りのことじゃありません。
限られた時間の中で、役割を分けて、改善し続けて、成果を取りにいく場。
大人が本気で学祭をやるのは、ただ楽しいからじゃなくて、勝つためです。真剣にやったことってほんと楽しいですよね。
…とはいえ、こう思ったのは最初からじゃありません。
iTANの展示会が変わったのは、ある悔しさからでした。
1. 反省 / 準備:悔しさを“分解”して、勝ち筋に変える
展示会は、会場の流れや条件が厳しい要素もあります。言い訳は簡単にできる。
「場所が悪かった」
「同時開催が強かった」
「運がなかった」
でも、そのまま終わらせたくないのがiTANです。
せっかく訪れてくださる方々に、iSIN(iTAN)の良さが伝わらないのって、普通にもったいないじゃないですか。笑
だから私たちが始めたのは、反省会というより“分解会”。
- 声をかけたのに、会話が深まる前に切れたのはなぜか
- デモが詰まった瞬間はどこか
- “いい会話だった”が、次アクションに繋がらなかった理由は何か
ここを分解すると、逆に“勝てるポイント”が見えてきます。
展示会はセンスや運じゃなく、構造で改善できる。だから考えるのを止めません。
2.勝ち筋が見えたら、あとはチームで“設計”する
分解して見えたのは、「見栄え」より「成果が残る設計」のほうが効く、ということでした。
だから、私たちは大きく2つを変えました。
① 施工は、業者に頼まず自分たちで改善する
展示会のブースって、外注すれば見栄えは良くなります。
でもiTANは、そこに寄せませんでした。
優先したのは、見た目よりも
- 会話が始まりやすいこと
- デモが詰まらないこと
- “次に繋がる動線”が切れないこと
什器も自分たちで発注し、レイアウトも自分たちで組みました。
「映える」より「成果が残る」。この判断をブレさせないために、みんなでアイデアを出し合ってきました。
ちなみにアイデア出しのブレストは、だいたいわちゃわちゃです。
「プラレール走らせる?」みたいな案も一見ナゾですが、やってみると意外と好評だったりします。
そして展示会に出始めて3年、最初と比べると効果は3倍近くまで伸びてきました。
② 役割を決める。展示会を“個人戦”にしない
もうひとつ大きかったのが、役割をきちんと分けたこと。
- 入口を作る(声かけ)
- 会話を深める(ヒアリング)
- 価値を見せ切る(デモ)
- 次に繋げる(入力・整理)
- 詰まりを潰す(全体運用)
展示会って、「全員が何でもやる」ほど崩れます。
強いチームほど、役割が明確で、連携が滑らか。
そしてここで重要なのが、エンジニア/SEの存在です。
iSINのプロダクト上、技術的な深掘りが必要なタイミングがあります。
そういう場面でエンジニアも入ることで、その場で“解決の形”まで一段作れる。結果として「来てよかった」を作れる確率が上がると考えています。
最後に、ひとつだけ決めたことがあります。
「綺麗なお姉さんを置けば勝てる」みたいな派手さに寄せないこと。
私たちが取りにいくのは、質の高い会話と、次に繋がる接点。
盛り上がりや見た目の派手さじゃなく、成果に直結する工夫を積み上げる。ここはブレません。
3. 当日、想定通りにいかないからこそ“運用”で勝つ
準備で7割決まる。
でも残りの3割は当日で決まります。むしろここが大きい。
展示会って、想定通りにいきません。
人の流れも、話の温度も、詰まりポイントも、当日になって変わる。
だからiTANは最初から「当日改善する前提」で運用を組みます。
一度決めた型に固執しない。成果が落ちるなら、その場で変える。
①オープン前:詰まりそうな場所を先に潰す
ブースはちょっとした配置や流れで簡単に詰まります。
詰まるとテンポが落ち、会話が浅くなり、成果が消える。
だから朝イチで
- 立ち位置
- デモの導線
- 端末の扱い
- 声かけ→案内→会話→次アクションの流れ
ここを細かく確認して微調整してから開場します。
②開場後:役割は守る。でも固定しすぎない
役割は決める。
でも“担当を守る”のが目的じゃない。“流れを守る”のが目的です。
- 入口が弱ければ声かけを厚くする
- デモが詰まればデモ側を増やす
- 会話が深まってきたらSEが入って具体の話に寄せる
展示会を、その場の状況に合わせて最適化していく。
いろんなところがやっているようで、研ぎ澄ましていない部分までこだわり続けるのがiTANです。
③現場PDCA:小さな改善を、その場で決めて、その場で変える
- 刺さらない言い回しは、その場で変える
- 渋滞する動線は、即座に変える
- 伝わらないデモ順は、その場で差し替える
気づいた人が言って、周りが変える。改善が組織の動きとして回っている。
役割を超えて全員で勝負する。展示会を“個人の頑張り”ではなく、チームの勝ちにしていく。
この瞬間が、私たちにとっての「学祭」っぽさなのかもしれません。
4.打ち上げで終わらない。次の勝ち方が始まる
展示会が終わった夜、打ち上げをしました。
ここはちゃんと、全員でねぎらう時間です。疲れるし、やり切った感も大きい。
でも、iTANの打ち上げはだいたいこうなります。
乾杯して、少し笑って、
気づいたら話題が「改善」になっている。
- あそこで詰まった原因、次は潰せるね
- あの一言、反応良かったから磨こう
- 次は会話の入口をもっと増やせる
反省を暗くやらない。責めない。
でも、次の成果に繋げる話が自然に出る。
この空気がある限り、展示会は“やって終わり”にならない。
創業当初は、とにかく前に進むしかなかった。
今は、勝ち方を設計して、当日に改善して、成果をチームで共有する。
アイデア出しは子どもみたいに自由に。現場では大人の本気を出して、成果を楽しむ。
iTANは、展示会でそれを体現しているのかもしれません。
エンジニア/SEの方へ
iTANの展示会は、いわゆる“営業イベント”の枠に収まりません。
現場では、プロダクトの伝わり方、デモの成立条件、運用の詰まり、説明の順番まで改善対象になります。
つまり、プロダクトを「作って終わり」にしない環境です。
作る側が現場に触れ、現場の声を構造に落とし、次に活かす。
この往復があるから、改善が速い。
「プロダクトを作りたい」だけじゃなく、
「プロダクトを“使われる形”にして世の中に届けたい」人には、手触りのある環境だと思います。
(エンジニア/SE向け:募集中ポジションはこちら)
セールスの方へ
iTANのセールスでは今、単なるセールスに限らずマーケ、Bizなど広範な領域にチャレンジできる環境があります。展示会でもそうですが、工夫を重ねた結果が手触り感のあるフェーズです。
大きな船に乗るのではなく、自分たちで大きな船にしていく
そんなチャレンジングな環境に興味のある方は是非お話ししましょう!
(セールス向け:募集中ポジションはこちら)