【iSIN Sales Story】
“正解”ではなく“最適”を探すセールス──
1人のセールスコンサルタントが小売チェーンに提案した、現実解のつくり方**
iSINはSaaSサービスです。ではiSINは営業チームは、モノを売る仕事なのでしょうか。
iSINをただのSaaSサービスとさせない、現場の運用を想像し、事業を理解し、実際に運用できる「現実的な解」を探し続けるところに価値を発揮します。
今回は、その姿勢を象徴するようなエピソードを紹介します。
主人公は、1人のセールス・コンサルタントのお話し です。
■ 相談内容は「500円につき1ポイントをつけたい」
ある地域小売チェーンから、次のような相談がありました。
「アプリユーザーに、500円購入ごとに1ポイントをつけたい」
一見シンプルですが、実現には
・POS連携
・新しいポイントテーブルの構築
・履歴整合性の確保
が必要で、他社は数千万円規模の開発費を提示していました。
クライアント側も予算は非常に限られていて、
「やりたいことは明確だが、費用的に現実的ではない。このままではアプリを諦める選択肢も。」
という状況でした。
ここから、“現実的な提案”が始まります。
■ まずしたことは「現場の数字と目的の読み直し」
システムの可否を議論する前に、
- この施策で何を変えたいのか
- 来店頻度か、購入単価か
- 既存ポイント制度の利用実態
- 予算感、導入スピード
を一つずつ確認しました。
ヒアリングを重ねるうちに、
クライアントの本当の目的は**「購買金額の管理」ではなく「来店頻度の向上」**にあることが見えてきました。また事業モデルを考えても、これは十分に可能性のある話でした。
ここで彼女は、
「500円=1ポイント」という計算軸が、施策目的に対して本当に最適なのかを検討し直しました。
■ 背景から読み解き、出した提案
彼女が最終的に出した提案は非常にシンプルでした。
「ポイント制度を、“来店ポイント” に再設計しませんか?」
・購入金額ベースの新規連携をやめる
・既存の長年続けてきたポイント制度を見直す
・まずはアプリ経由の “来店ポイント” を導入して回す
・想定効果が出れば、後から段階的に拡張する
この方法なら、複雑なシステム連携を避けつつ、
「来店頻度を上げたい」という目的には十分マッチしていました。
「長年続けてきたポイントプログラムを変えることはもちろん反対もあるかもしれない。でも、それ以上のメリットが確かにあるはずだ」
役員は一度静かに考え、そして社内の了承を得ることにしました。
結果として、開発費は大幅に抑えられ、
導入期間も短縮。現場も扱いやすいシンプルな運用でスタートできました。
■ 「無理に実装する」ではなく「実現可能な形で目的を叶える」
この案件で印象的だったのは、クライアントの言葉です。
「iTANさんは、最初に“やるか・やらないか”ではなく、
“目的をどう達成するか”から整理してくれた。」
彼女がしたことは、特別な技術ではありません。
ただ、
クライアントの本当の目的を、実現可能な形に落とし込んだ
というだけです。
iSINの営業が大事にしているのはまさにここで、
- 実現する目的は何か
- 達成する事業価値は何か
- システム的に作れるか
- 予算の範囲内で運用できるか
- 現場が回せるか
- 長く続く仕組みになるか
を総合的に考え、最適解を探します。
■ iSINのセールスはAIには出来ない「課題の翻訳者」
iTANのセールスは、
- 提案資料を作るだけ
- 機能を説明するだけ
ではありません。
クライアントの
“やりたいこと” と “実現可能なシステム” の間にあるギャップ
を翻訳し、現実的な落としどころを一緒に作る仕事です。
彼女の事例は派手ではありませんが、
日々のiSIN導入現場で、最も価値のある動き方だと思っています。
■ そんな動きができる人を、探しています
もしあなたが、
- 課題整理が好き
- 机上の空論より“実際に回る仕組み”が重要だと思う
- クライアントの事業全体を理解して提案したい
- 自分の提案で、地域の商いを良くしたい
そんな想いを持っているなら、
iTANの営業はきっとやりがいがあるはずです。
彼女が作ったこの一つの“現実解”のように、
あなたの提案が、地域のビジネスを支える力になります。