「データサイエンス」というキーワードを手掛かりに就職活動を進め、D5Cに入社された竹原さん。プログラミング未経験の状態から、今や大手通信会社のデータ基盤や施策の効果検証に携わるまでに成長中。その背景には、「知りたい」という好奇心と、先輩たちの手厚い伴走がありました。
竹原菜々子さん
人の良さと“ベンチャーらしさ”が決め手
― まずはご経歴から教えてください。
大学院で心理学を専攻していた時、データ分析から仮説検証していく一連の流れがすごく楽しくて。自分でデータを扱って、そこから何かを読み解く仕事がしたいと思うようになり、「データサイエンス」というキーワードで就職活動を進めました。
― 多くの選択肢がある中で、なぜD5Cを選んだのですか?
私自身は大企業の一員になるよりも、一人ひとりが自立し自ら動けば、どんどん任せてもらえるベンチャーっぽい雰囲気の会社が合っているだろうなと感じていました。説明会や面接、座談会などを通じてD5Cと接していく中で、「ここなら一人のメンバーとして組織に埋もれることなく、自分として勝負していけそう」 と感じられたことが大きかったです。
― 選考の中で印象に残っていることはありますか?
「人の良さ」です。面接でこちらが話したことを拾いながら自然な問いかけをしてくださるので、緊張することもなく、自分の言葉で話せる空気がありました。選考の間も人事の方の細やかなフォローや座談会の開催など、就活生への寄り添いが感じられる機会が多かったです。「この人たちがいる環境で働きたい」と思えたことが、最終的にD5Cを選んだ理由です。
「全部聞く」のではなく、「仮説を持って聞く」という工夫
― 業務の中で、印象に残っているエピソードはありますか?
「テスト用関数」を作ったときです。スクリプト改修では、修正前後の結果を比較し差分が出ているかを確認するテストが欠かせません。何度もその作業を繰り返す中で、先輩から「関数にしておくと便利だよ」とアドバイスをいただきました。当時の私は自分で関数を作ること自体がチャレンジでしたが、試行錯誤して作った関数を先輩が褒めてくださり、さらには実務で使ってくださったんです。「自分が作った関数が、チームの“道具”として使われている」という実感を得られたのは、1年目の自分にとって大きな成功体験でした。
― 逆に、大変だと感じたことはどんな点でしょうか?
分からないことは何でも聞ける職場ですが、そもそも何を聞けばいいか分からない、すべてを聞いてしまうのは先輩の負担になりそうという葛藤ですね。例えばスクリプト名について、英語の略称や人によって呼び方が違うため、同じものを指しているのに別物と捉えてしまって困惑していました。そこで、「仮説を持って聞いてみる」スタイルを取ることにしました。Slackで質問するときは、先輩が略称で呼んでいるスクリプトでも自分は正式名称を書き、「これのことだと思っているのですが、合っていますか?」という聞き方をしています。合っていればそのまま話が進むし、間違っていればその場で訂正されるので、先輩の手を煩わせることなく、自分の理解も深められると感じています。
先輩の背中から学んだ“アンテナの張り方”
― 日々の働き方の中で、大切にしていることは?
自分は関わっていないプロジェクトのSlackチャンネルや先輩たちのやり取りも、時間のあるときに意識的に読むようにしています。きっかけは、研修時代に出会った先輩の存在です。その先輩は日報やSlackの投稿にもすごく細かく目を通していて、1年目だけが投稿する出退勤報告のスレッドにもスタンプを押してくれるなど「ここにも反応してくれている!」と驚くことが何度もありました。それがすごく嬉しかったと同時に、自分も周りにアンテナを張って、学べることを取りにいこうと思うようになりました。
実際、その習慣が役に立ったのが、分析環境の移行プロジェクトでの出来事。本来一致するはずのデータがどうしても合わないという問題が発生し、原因調査を任されたのですが、過去にやり取りを見ていたおかげで「あの時もここで差分が出ていたな」と目星をつけることができ、最終的に移行完了できました。自分の知識と仮説で、問題解決に貢献できたと強く感じた出来事でした。
チーム異動を経て、新しい領域で「仮説を持って動ける自分」に
― 現在は新しいチームに異動されたと伺いました。
はい。11月からは効果検証チームに異動しました。ここでは、さまざまな施策の効果検証用データを準備しワークフローを回し「本来こうあるべき結果」との差分を確認し、原因を探るといった仕事に携わっています。まだ全体像がつかみきれていない状態ではありますが、まずはチームの一連の作業フローを理解し、どの工程を任されても対応できるようになることが目下の目標です。そのうえで、エラーや不具合が発生したときには、「分かりません、どうしたらいいですか?」で終わるのではなく、「この部分に原因がありそうだと考えています。こういう対処で合っていますか?」と仮説ベースで相談できる自分になりたいと思っています。
― 働く環境としてのD5Cについては、どう感じていますか?
とにかく「人がいい会社」だと感じています。研修のサポートも手厚く、配属後もタスクを丸投げするのではなく、進捗やつまずきポイントを気にかけてくれますし、リモート環境でも「困っていない?」と声をかけていただける伴走型のフォローが日常的にあります。指示を出して終わりではなく、任せたうえで、必要なときはいつでも隣に来てくれる、そんな感覚があります。 リモートの際も、一人で画面とにらめっこして孤立してしまうようなことはありません。
就活生へのメッセージ
「楽しい」と感じたことを、素直に掘り下げてみてほしい
― 最後に、就活生にメッセージをお願いします。
私は、大学院で心理学のデータ分析をしている中で「この作業、単純に楽しいな」と感じたことが今のキャリアのスタート地点になっています。結果を見て「へえ、こうなるんだ」「なんでこういう結果になったんだろう?」と自然に疑問が湧いてくる感覚がある分野はきっと深掘りしやすい対象だと思います。
就活中はつい「興味があること=遊び」「仕事とは切り離して考えなきゃ」と捉えてしまいがちですが、今は“好き”や“楽しい”がそのまま仕事につながる時代でもあります。まずは、大学で学んでいて楽しかったこと、結果が出たときにワクワクしたこと、思わず「なんでだろう?」と調べたくなったことを素直に掘り下げてみてください。その延長線上に、意外と「仕事としての選択肢」が見えてくるかもしれません。そして、どれだけ考えて選んでも、実際に働いてみるまで分からないこともたくさんあります。 だからこそ「自分の興味を大切にしながら、ラッキーだと思える出会いを探していく」くらいの気持ちで、就職活動に向き合ってもらえたら嬉しいです。