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Contreaのプロダクトチームが現場にこだわる理由

Contrea株式会社に、Medical teamのインターンとして参画している吉田琳奏です。

Contreaは「医療にかかわるすべての人に安心を」というミッションを掲げ、「安心」を大切にしている医療系スタートアップです。そのミッションを達成するために、テクノロジーで患者さん中心の医療を実現できるよう、「MediOS」という医療者と患者さんのインターフェースとなる基盤プロダクトを提供しています。

今回は、Contreaの基盤となるプロダクトである「MediOS」の開発に深く関わってくださっているプロダクトチームのお三方に、「実際に現場に足を運ぶことにこだわる理由」について対談形式で語ってもらいました。

対談記事第一弾はコチラ↓
https://www.wantedly.com/companies/company_6229577/post_articles/557972

対談記事第二弾はコチラ↓
https://www.wantedly.com/companies/company_6229577/post_articles/868102

対談記事第三弾はコチラ↓
https://www.wantedly.com/companies/company_6229577/post_articles/886487

対談記事第四弾はコチラ↓
https://www.wantedly.com/companies/company_6229577/post_articles/887514

エンジニアとしてContreaにジョインされたお三方に、Contreaでエンジニアとして働く醍醐味、MediOSというプロダクトの特殊性、さらにはContreaの組織作りについて対談していただきました。

エンジニアの方にとってはもちろん、そうでない方にとっても、読み応えのある記事となっています!

第五弾も、みなさんよければ最後までお付き合いください。

Contreaにエンジニアとしてジョインしたお三方

ーー現在のお仕事内容も含めて、自己紹介をお願いします。

川口さん
プロダクトチームのマネージャーをしている川口です。基本的には、事業戦略に沿って、どういう風に作っていけばMediOSが成長していくかという大雑把な道筋を描くことと、その実行の支援が主な仕事です。

宮下さん
エンジニアとして働いている宮下です。具体的にやってることとしては、今は結構新しいプロジェクトの新規機能設計がメインです。病院に課題を一次情報として実際にヒアリングしに行って、社内でもドメインエキスパートにヒアリングしたりとかして情報かき集めて…みたいな、そういう開発に落とし込むっていうところをやったりとかもしてます。
必要に応じて手を動かすこともしていて、実際にコードを書いて開発もやっているので、PM兼エンジニア的な動きをしていて、その課題の発見から解決と、そのMediOSとして世に発信しているというか、開発としたものを排出するみたいなところをやっています。

上垣さん
今は、カスタマーサクセス:CSとして働いている上垣です。具体的には、お客さんに弊社のMediOSを使っていただくというところのオンボーディングや、その前段階から実際の現場の課題感をヒアリングして、どう解決・解消していけばいいかを一緒に考えていくようなことをしています。MediOS導入後の運用中も、より使うには、より患者さんに動画を見てもらうにはという側面でブラッシュアップするようなこともしています。
あとは、プロダクトのためにというところで、現在の使用感や運用実態をヒアリングして、次の新機能、現状の改善というところに元となるような情報収集も日々行っているというのが今の業務となっています。


ーーContreaにジョインするまでの経歴について軽く教えてください。

宮下さん
自分は元をたどれば、薬学部を卒業した後に薬剤師の資格を取ったんですけど、薬剤師にならずに製薬企業の営業でMRという職種に就きました。 そこでいろんな医療課題を目の当たりにすることが多くありまして。具体的に言うと、北海道に配属になったんですけど、その地域柄、広い土地だったりとか、あるいは雪がすごかったりとか寒さが厳しいところがあったりして、なかなか病院にアクセスしづらい課題があったり。あるいは自分がやった仕事の中で言うと、患者さんとしては治療を強化した方がいい状態である一方で、医師から説明を受けても患者さんが納得してその治療を強化させることができないっていうことになると、患者さんがきちんと適切な医療を享受できてないという面が課題としてあるなっていうのを結構頻繁に感じることがあって。そういう課題を営業という立場だとなかなか直にタッチすることができなかったり、介入力が弱かったりする側面があるので、自分が解決できる方・物作りをする方に回ってみたいなと思ったのがきっかけで、エンジニアにキャリアチェンジをしました。
自分は結構医療に熱があるタイプだったので、未経験だったんですけど、受託企業とかではなく、自分のサービスを作っている医療系のSaaSに絞って転職活動をして、Contreaに出会ったという感じで今ここにいます。

▷宮下さんの医療業界で働く魅力についての記事はコチラから!

川口さん
Contreaの前はメガベンチャーでエンジニアとして仕事をしていて、それはそれで楽しかったんですけど、やっぱり大きな組織の一部分だったので、実際に顧客との距離が遠いというか。作ってるものが実際どういう風にユーザーにとって利益があるかとか、どういうのが困ったよ、作ってくれたものをどうやって喜んでくれるかっていうところを一括して知りたいなっていうところで、小さな会社に行きたいなっていう風に思ってました。
「なぜ医療か」というと、元々自分は大学時代に父親と医療系のソフトウェア会社を立ち上げてやっていて、その時に医療はDX化が遅れていたりとか、これからインターネットが入り込む余地がたくさんあるなっていうことを身をもって感じていたので、ちょっとそのドメインでまたチャレンジできたら嬉しいなっていうところで、Contreaを選んだというのが経緯になります。まあ迷ったんですけど、最後は川端さんから直筆の手紙が届いたので、それに押されて入りました(笑)。

上垣さん
流れとしては、最初副業としてContreaにジョインして、エンジニアとして働いていました。その背景としては、僕もちょっと川口さんに似てはいるんですけど、元々大きい会社で働いていて「この機能は誰が使うんじゃ」とか、これを使って喜ぶ人はいるのかがわからない状態で、ただただ作らされてたっていう部分が多くあって。もう少しそういう顧客の声とかリアルな使用感みたいなところを聞いて、それをプロダクトに反映していきたいなと。本当に求められている機能を作りたいなっていうところで、お客様に近い企業に入ってみたかったというのが1番最初にあって。
実際、Contreaでエンジニアをしていてそれはある程度解消できたというか、うんと意味のあるものを作ってるなという実感も湧いてはきたんですけれども、もう1歩2歩近づけるじゃんと思って。そこで、MediOSを使う前から、使ってる最中というところまで本当にもうずっとべったりついていけるような、そんなポジションになれればなということで、CSという今の役割に就いたという経緯になってます。

▷上垣さんのCSに転身した話はコチラの記事をご覧ください


現場との結びつきが強いプロダクト開発

ーー実際に現場に足を運ぶということがContreaの中だと普通によくあることになっていますが、それが始まった経緯やきっかけについて教えてください。

上垣さん
業務委託として最初にジョインしたときには、なんか行きたいなって思う前からもう当たり前だったんですよね(笑)。
川端さんに「一緒に行きますか!」ぐらいの感じで言われて「じゃあぜひ」という流れで行ったのがスタートなので。ただ、僕の入社の経緯とか、そういったところは川端さんに伝えてはいたので、そこを汲み取ってくださったっていうのもあるのかなと思うんですけれども。それが当たり前に、それこそ正社員だからとか業務委託だからとか、そういうのは関係なく誘ってくれるというのが、もう最初からあったというのが始まりではありますね。
その後は、その仕組みを作るために頑張ったというよりも、なんか違和感なく僕以外のメンバーもそのまま続いたという感じですかね。

宮下さん
昔のことをたどると、Contreaに入る前に川端さんと面談をしていて、自分は未経験だけどエンジニアになりたいっていうことを伝えた時に、「やっぱり現場に行きたいですか?」って結構聞かれたんですよ。自分はやっぱり行きたいし、バックグラウンドとして営業っていうものがあったので病院に馴染みがあったんですよ。そこにあんまり抵抗なくというか、行くもんだなっていう風にナチュラルに入ったんですよね。エンジニアというものは普通にユーザーに声を聞くものだっていうものとして入っているので、 割と自分はそれが普通だなって捉えてるんだと思います。

川口さん
学生時代の経験から、学会とか医療機関に行ってヒアリングしてものを作るっていうのが、普通に習慣として、ものづくりの流れとして自然にありましたね。
みんなそのバックグラウンドがあるんですかね?

上垣さん
それでいうと、僕は経験はなかったですね。

川口さん
確かにそうですね。それにチャレンジしてみたいっていうところですかね。

上垣さん
そうそう。経験はなくても、そこのユーザーの声が欲しいという意識は必要なのかなと。
だから、もしかしたら経緯というか、そもそも組織作りがそうなっているのかなとも思いますね。もうそういう人が集まるようなところ。

宮下さん
あとは、病院という特性もあると思ってて。病院ごとにやっぱりフローが違うじゃないですか。だから、これで行けるぞって思ったフローを全部に当てはめると破綻するので、各病院にきちんと当てはまっているかを確認するのは、自分の目で見た方が一つの情報として正しいものになると思うし、そこにきちんと疑いを持てるんじゃないかなと思ってますね。そういう特性が結構大きい要因なんじゃないかなとは思います。

川口さん
おそらくこれを言語化すると、我々は、何を作ればいいのかっていうのがわからないんですよ。で、それは社内にたぶん答えがなくて。
一般的なシステム開発の企業というのは、何を作るかは最初から決まってて、それにエンジニアがアサインされていくんですけど、Contreaではどういう風に何を作れば、MediOSがさらに良くなるのかっていうところがわからない。その状態で僕らエンジニアも入ってきているので、まず行かないと何をやればいいかわからないっていうところから、もう自然に行動することになるんじゃないかなっていうのはベースとしてありますね。

宮下さん
確かに。Contreaのミッションとかビジョンって結構抽象的じゃないですか。「医療に関わるすべての人に安心を」と掲げているので、結構抽象的だけど、その現場とのギャップで、現場にどういうプロダクトを届ければ安心を届けられるのかっていうところも、たぶんここの幅が結構大きい気がしていて。そこを埋めに行かないと必然的にビジョンに向かっていかないっていうのはあるんじゃないかなって個人的には捉えてますね。

ーー実際に、医療現場に足を運んだことで、具体的に解決の糸口となったようなエピソードはありますか?

川口さん
これめっちゃありますよ。
例えば、自分は去年はずっと新しいプロダクトとして、電子同意書というのを作ってたんです。 同意書の画面を作ってる中でも、じゃあ実際に、先生がこの画面にどうやってアクセスしに来るのかとか、患者さんにどうやってこの同書を渡すのかっていうところは、やっぱり自分がその医療現場を体験していない限り分からないわけですよね。社内のメンバーに聞いても、分かったようで分からない。言葉で言われても分からないところがあったので、 実際に医療現場に行くと「紙をこうやって渡してるんだ」とか、実際に先生が操作しているフローの中で「ここにMediOSを差し込めるな」とか、そういう風に、どこにMediOSを当て込めばこの人が便利に思ってくれるかってところを考えることができるというところがあるかなと思います。そのおかげで、電子カルテの中にMediOSのリンクを置くっていう案は、その時の先生とのコミュニケーションの中で生まれた一つでもありますし。そういった形で現場に行くことでプロダクトを成長させていくっていうエピソードはあるかなと。

▷川口さんの記事はコチラからご覧ください
▷電子同意書についての詳細はコチラから!

上垣さん
大きいのだと「共通オーダー」かなと思って。
元々の個別オーダーという機能は、患者さん個別に診察券番号を入力して、その都度印刷するという作業が発生する機能だったんです。
山形に行った時に、実際に使ってくれているところを見たんですね。本当にリアルな現場の状況ですけど、Wi-Fiをタブレットで繋いでるものを切り替えて、プリンターとちゃんと接続するようにしてから印刷して。プリンターも言うても5メートルか10メートルもないところではあるんですけど、そこまで走って行って、紙を取ってきて患者さんに渡すっていう作業を見た時に、「いや、これ毎回患者さんごとにするのはきついし手間だよな」というところで、事前にあらかじめ大量に印刷しておけるような共通オーダーという新たな機能を作ったということがありました。

そんな細かいWi-Fiを切り替えるような話とかは、おそらく話してても出てこないことだったと思うんですけど、実際見に行ってリアルに、そういう現場を目の当たりにしたからこそ見つけた課題であったりとか、どうしたら解決できるかっていうところも、実際にそこで思いついた内容だったので、足を運んでよかったなと思いますね。

宮下さん
さっき川口さんも言ってたような、病院の中の業務フローが鮮明に見えるっていうところが大きな理由となって機能改善が入った話なんですけど。
ある病院で動画と問診を両方使ってみるトライアルが走っていたときに、看護師さんの手間としては「その動画見終わったら、次にこの問診に移ってくださいね」という風に、患者さんに対してまた案内が入ると。で、問診が書き終わったら「じゃあ次は、診察室に入ってくださいね」という風にその都度案内をしてたんですけど。それって、ネットワークが通じていて、リアルタイムでその患者さん情報がわかるっていうMediOSの強みを生かせてないなと思って。

動画が見終わったら、見終わったステータスがリアルタイムに更新されて行くっていうのは、もちろんそういう風になっているんですけど、それがMediOSの画面を開いたまま自動的に変わるものではなかったんですよ。だから、動画を見終わった頃かなっていうのを見計らって再読み込みして、MediOSで変わってることを確認してから呼びに行くという流れがあったんですけど、それだと本当に毎回MediOSを再読み込みして確認しなきゃいけないという手間があるので。それを無くすためにそのページだけは自動更新が走るようにして、「この人たちは問診が今終わったな」というのがリアルタイムで分かるようになったっていう事例がありました。
それによって、毎回毎回更新しなくてもいいし、画面を開いて置いておくだけで常にリアルタイムの情報が入ってくるので、それを基にアクションが決まっていくっていうところで、ちょっと少ないアクションの軽減かもしれないですけど、結構積み重なってくると大きいんじゃないかなと思う事例でした。そういう細かいフローを入れられたのは結構大きな収穫だったんじゃないかなと思います。

川口さん
あとは、一番わかりやすいのはOCR(画像解析)で課題解決した話ですかね。
あれは上垣さんと自分の合わせ技で、俺が現場に行ってたというよりは、上垣さんが拾ってきてくれた課題を解決したという感じでしたけど(笑)。上垣さんはどんな課題を見つけてきたんでしたっけ。

上垣さん
その日に外来予定の患者さんの一覧を看護師さんたちは電カルで見てるんですけど、MediOS側はそこで1件1件診察券番号を入力して検索するか、それとも目で探すかしか方法はなかったんですね。そうなるとやっぱりどの患者さんがMediOSを見てきたのか、見てないのかっていうのを突合する手間がすごい発生するよねっていうところですね。

川口さん
それがあって、上垣さんと話してた中で、じゃあ当日の患者さん一覧のデータをMediOSの方に持ってくればいいじゃんっていうのが普通なんですけど、ただ、やはり電子カルテのネットワークの関係上、自動的に持ってくることができないっていう制約がありましたと。
じゃあ、電子カルテの方の写真を撮って、そこからOCRで文字を読み取って、LLMで文字を抽出して、その文字をMediOSの中でフィルターとしてすれば、その当日の患者さん一覧がMediOSで再現できるよねっていう考えは、今の上垣さんの現場の方の課題から、実際に実装に繋がった事例かなっていう風に思いますね。
実際、それを作った後、自分は現場に行って現場の先生に使ってもらって、便利になったよっていう声だったり、便利にならなかったよっていう声だったりを聞いたりしたので。

宮下さん
それを川口さんが行くっていうことに意味がありますよね。確かに上垣さんがもらってきたけど、作った本人がフィードバックを受けに行くっていう。

川口さん
そうですね。そういうこともありましたねっていうのも事例としてあると思います。

弊社プロダクト-MediOS 開発にかける想いとContreaで働く醍醐味

ーーContreaのプロダクトチームの強みとは何でしょうか。

川口さん
ちょっとシンプルですけど、今話したように、正社員は自分と宮下さんしかいなくて、他は業務委託と、あとは副業。デザイナーも業務委託で、今世界の裏側にいるメンバーもいますし(笑)。上は北海道、下は京都までと非同期で働いているメンバーが多いです。

非同期が多くなるとコミュニケーションが難しくなってフォローしあうみたいな文化が作りずらいと思うのですが、強みとしては、誰かが困った時とか、うまくいかないっていう時にslackに投げたら、絶対誰かが反応して助ける文化が強くあるなと思っていますね。これはエンジニアとして働く上ですごい重要だなと思ってて。誰かがちょっとサボると、じゃあ俺もいっかってなっちゃったりすると思うんですけど、そこは関係なくまず自分ができることはやるみたいな助け合い精神は結構強いのかなっていうのは思いますね。

宮下さん
プロダクトチームって、結構課題ベースで考える人が多い気がしてます。
それぞれエンジニアメンバーには特性があって、それが事業だったり、技術だったりはあると思うんですけど、その課題を表層的に捉えるんじゃなくて、真の課題はなんなのかってちゃんと深掘りをする習慣がある人が多いかなと思ってます。例えば医療現場で何か言われた時に、機能的にこうやって少し変えればいいけど、もっと何か大きい根本の改修の仕方が、その顧客の課題・ペインとしては解決ができるんじゃないかみたいなところは、結構頻繁に議論が上がってるような気がするので。

あるいは技術的に負債があったとしても、短期的にはこうやって直せばいいけど、もっと長い目で見たらどうかとか。ここがうまくいってないのにみたいなところがあれば、そこも含めた改修にして、中長期的な設計を改めて組み立てるみたいなところは、結構できる人が多いんじゃないかなと思ってるので。そこはビジネス面というか、事業と技術の両側面で真の課題として捉えているのはあるんじゃないかなって思ってます。

上垣さん
毎回言ってるやつなんですが(笑)。チームの強さというか、川口さんの進め方なんですけど、副業メンバーとか業務委託とか何も関係なく、しっかりそのタスクを渡すというよりは「なぜそれが今上がってきてるのか」と、そういった背景の部分からしっかり伝えてくれる人がマネージャーとしているので、ただもう「この機能作って」みたいな感じで渡されるのではなくて、本当に「自分がなぜそれを作るのか」から、どういう課題を解決するためにこれをやるのかをちゃんと自分で理解しながら。もちろん、そのタスクを作るところから一緒に絡んでこれるというところも含めて、それは本当にレイヤーとか何も関係なく、最初からしっかり自分事として考えながら開発していくことができるっていうのもContreaのプロダクトチームのやり方の強さかなと思ってます。

川口さん
そうですね。確かにそれが1番やっぱりやってて楽しいと思うんですよね。

上垣さん
何のために作ってるかっていうところでは、齟齬も生まれちゃいますからね。
機能の仕様だったりとか微妙なところで、やっぱり開発者が行って判断しなきゃいけないタイミングも来るんですけど、背景とかからしっかり理解してれば、 本当なんか間違った仕様にしたりとかしない。そういうところもちゃんと自分で考えられるくらいの理解度を持って開発に着手できるというのは、いい環境ですよね。

宮下さん
ペースに関わってきますよね。その背景を知っていた方が、おそらく課題を持ってる時のビフォーと解決したアフターを想像しやすいと思うんですよ。その幅っていうのが、自分が介入して作った機能のそのインパクトになると思うので、そこに自分の考えとかが行き届くっていうのはすごくモチベになると思うし、達成感にも繋がると思うので。すごいやりがいのある環境なんじゃないかなと。

川口さん
あとは、仕事が幅広いので。Contreaではいわゆるフロントエンド、バックエンドは分けてないですし、タスクも別にあんまり強制しないんですよね。やりたいものがあったらベースをやってもらっていいので、知的好奇心というか、アグレッシブなメンバーが多いっていうところも魅力的な部分かなという風に思います。だから、自分がやりたいこと、技術を高めたい人は高めたい分野のタスクを拾ってやればいいし、もっとユーザーに価値を届けたい部分をやりたいんだったらそこをやればいいし。他の人が開発しやすくなるようなドキュメント整備をしたい人はそういうのやっていくし…っていうところで、常にみんながみんな、自分の成長したい領域と会社が求めてる部分の重ね合わせを自ら考えて行動しているっていうのが、 プロダクトチームのみんなの強みなんじゃないかなっていう風には思ってますね。

ーーどういうこだわりをもって日々開発されているのでしょうか。

川口さん
確実に大事にしてるというと、優先度ですね。やっぱりいつも話すのは、ちゃんと現場の人が欲しいって言ってて、かつ他の病院でも共通的な課題かどうかというところですよね。
それが今の我々の提供する機能の時系列に近い部分にある、つまりインフォームドコンセントですよね。インフォームドコンセントの周りで欲しいと言ってくれる先生、患者さんがいて、かつそれが複数病院にマッチしそうっていうところが、やっぱり1番の開発の優先度になるかなって思いますね。

宮下さん
そうですね。確かに言われてたものを作らない。妥当性と共通性をきちんと判断した上で、着手していくっていうことですよね。

川口さん
そうですそうです。なので結構、欲しい欲しいって色々先生が言ってくれるものもあるんですけど、それを、じゃあ本当にその課題は何なのかっていうところは常にみんなでディスカッションしますし「そこが本当に我々が作ることで価値を提供できるものなのか」はしっかり見極めをしてから作るようにはしてますね。ちょっと抽象的な話になっちゃいますけど。

上垣さん
ここはちょっと難しいですよね。僕がプロダクトチームからCSに行ったからこそ、ちょっとあえてですけど、個別的な視点をより強めた感覚はあります。 

川口さんはじめ、プロダクトチームが全体最適というか、そういう個別のものを作らないというスタンスを持っているからこそできる。これがそうじゃなかったら、実際はないんですけど、本当になんか僕が吸い上げたものをそのまま作っちゃうんで。そういう関係性だからこそ、CSとしては、個別の一の声をちゃんとそのまま伝えるというところは結構意識していて。ここで、CSの段階で抽象化してしまうと、より薄まっていっちゃうので、そこはあえて生の声という形で伝えることで、プロダクトチームがやっぱり一番プロダクトの現状だったり今後っていうところを理解して考えてるチームなので、そこでその生の情報をしっかり調理してもらうというか。それを元に考えてもらえる状態は、作ろうとしてますね。

川口さん
それは結構ありますね。上垣さんから一つ一つの訪問の結果っていうのは、細かにフィードバックしてもらえていて、自分にもそうですし、プロダクトチームみんなにも定例で共有してくれてるので。そういうところで情報をキャッチアップしながら、我々のプロダクトチームの中のタスクを決める時間があるので、その時にその声を思い出しながら「じゃあこれ声大きかったからあげようか」とか「これあんまり最近聞かないから下げようか」とか、そういう風な意思決定ができてるのかなっていう風には思いますね。

宮下さん
その吸い上げた課題で、例えば共通性があるのかみたいな判断は、別にプロダクトチームだけで行ってるわけではなくて。うちにはMedicalチームがいるし、元々医師だった人もいれば、看護師だった人もいるということで、ドメインエキスパートがやっぱりいると。 医療現場を知っている人たちに対して、それが妥当なのかっていうのを確かめられるっていうのは1個武器だと思うので、そこをプロダクトチームだけに閉じないで決めているっていうよりかは、都度よく言われる越境とか、あるいはリーチハンズといって、いろんなチームに手を伸ばして、ちょっとその情報共有とか、壁打ちみたいなのをして、確からしさを確かめた上で、優先順位をつけています。1人じゃないぞっていうところとかですね。CSとかもそうですし、プロダクトチームもあるしってところで、強みかなと。

▷リーチハンズ:Reach Hands = ContreaのValueの1つ
 Valueについてはコチラの宮下さんの記事をご覧ください!

川口さん
結構頻繁に、我々で迷ったらすぐにslackに投げて「どうですか。欲しいって言われてますか?」っていうのは聞くようにしてるので、そういう文化もありますよという感じですね。だから、別にContreaに来たら自分で全てを決めなきゃいけないってわけではなくて、 みんなのいろんな力を借りながら、自分が作っていくものを研ぎ澄ましていいっていけるような環境ではあります。

上垣さん
ありますよね。最初の方の話にちょっと戻っちゃいますけど、前提として、そういうお客さんがしっかり使ってくれるという現場、そこに価値を提供するというその熱意とか思想を持った人が集まってるからこそ、そこに委ねてみてもいいとか、それを1個の判断基準として使えるくらいに、そういうメンバーが揃ってるからこそできることかなと思ってますね。

川口さん
じゃああともう1個。せっかくなのでその優先度の話で。とはいえ、さっきの話があるんですけど、でもやっぱり自分が結構優先度として大事にしてるのは「作りたい」って強く思うんだったらやってもいいんじゃない。っていうのは結構あって。 
すでに今我々は模索してる段階なので、いくら自分たちでそうやってディスカッションしたとしても正解がないことが多いので、最終的にはそのエンジニアだったりデザイナーだったりメンバーが「いや、これ多分行けると思うんですよね」っていうところの熱意があれば、一つそのチャレンジしてもいいんじゃないかっていう文化も社内にはあると思います。

ーー今後の展望として、目指している理想のプロダクトはどんなものか教えてください!

宮下さん
うちのMediOSのコンセプトというか、患者さんと医療者をつなぐハブになる・コミュニケーションのプラットフォームになるっていうところを謳っているので、やっぱりこうシステム・機械機械しないというか。そのコミュニケーションを豊かにしていくとか、安心を届けるっていうところにやっぱり重きを置いているので、そこが発展していくことによってマイナスな感情が少しでも和らぐとか。あるいは医療者の方々が患者さんに対して接する時に、個別の対応ができることによって、強い信頼関係が生まれるとか。そういう人間味のある繋がりが生まれるっていうのを、このプロダクトを通して起点になっていくことが、自分は描いてる未来としてはすごく素敵だなという風に思うので、そこに寄与ができるっていうところ。そして、インフォームド・コンセントという領域にとどまらず、そういういろんな場面で介入できることによって、そこの温かみを提供できるっていうところが、自分は目指しているというか、理想だなっていう風に思います。

川口さん
1時間ぐらい話せちゃう難しい話だけど(笑)。でもわかりやすく言うと、1番はとにかく医療従事者と患者さんがたくさんMediOSを使ってくれることですよね。 
たくさんMediOSにアクセスして、一連の医療行為に関わるフローの中をMediOSを介して、どれだけ双方が安心してもらえるかっていうところですね。そのための使ってくれる回数をたくさん増やしていきたいっていうのが、今後のざっくりとする、おそらく目指していく先になるのかなとは思ってますね。

上垣さん
そうですね。やっぱり接点になるプロダクトだと思うんですよね。その医療者・病院側と患者さんのタッチポイントになるプロダクトだと思って作っているし、提供してると。 

最近ちょっとさらに思ってきたのは、病院と病院、医療機関同士の横の繋がりがどんどんできてくるんじゃないかなと思っていて。もう少し具体的に言うと、開業医・クリニック系と大きい病院だったりとか、そこだけにとどまらず、隣の大きい病院同士とかもそうですけど、やっぱりミッションの「医療に関わるすべての人に安心を」っていうところもまた絡んできて。そういうところで本当にみんなが安心して医療を提供できて受けることができるように、やっぱり繋がりって大事かなと思っているので、その起点になれるようなプロダクトになっていくといいんじゃないかなと思ってますね。

ーー最後に…どういう組織であり続けたいと思っていますか?それを踏まえた上で、どんな人にConteraに来てほしいかも教えてください!

川口さん
とにかく課題解決志向っていうのはベースでありますよね。 
これは技術においても、現場の課題においてもそうで、例えば実際MediOSを使っている先生がこういうところで困ってるとか、こういう風に操作がしたいのに使えないっていう声を営業メンバーとかCSが聞いた時に、じゃあこうやったらできるかもって考えて、手を動かせる人、それをやりたいっていう人にぜひ来てほしいですね。
で、これは別に開発だけじゃなく、エンジニアチームの中の課題をそうやって拾ってもいいですと。例えば、最近不具合が多いんだけど、その不具合をどうやったら減らせるかを自ら考えて、じゃあそこの部分のテストを多くしてみようとか、そういうのを実際に自分で手を動かしてやってみるとか。そういう課題を見つけてから着想して実行するというプロセスを一連でやりたい、そこの力を鍛えていきたいっていう人にぜひ来てほしいかなというのはありますよね。

上垣さん
さっき川口さんの言ってた一緒に悩めるという話。これは、プロダクトチーム内っていうのはもちろんありますけど、他チーム、CSもそうだし、セールスとか、Medicalチームも、一緒に全社で考えていく。一つの課題を一緒に解決していく仲間として入ってくれる。そういう動き方、ポジションを求める人が僕らもいいかなと思っておりますね。ですから、聞いた生の声とか、そういったところに関して一緒に頭をひねってくれる人っていうのが求めているところになります。

川口さん
これはやっぱり今うちがまだ小さい組織だから、特に魅力的な部分だと思うんです。規模が大きくなってくると、1つの課題を見つけて、それを方針決定し実行するまでにたくさんの人に許可を取らなきゃいけないんですけど、今はもう見つけたら基本的にやっていいので。別に完全に合意ではなくても「やります」と言ったらもうやっていいので。
とにかく手を動かしたい、良くしていきたい、自分の力をつけていきたいっていう人に来てほしいですね。

宮下さん
あとは、なんかこうDXする、単に業務効率化するっていうシステムって結構ありふれてきている中で、Contreaはやっぱりそれに付加価値があると思ってて。
MediOSは、単に業務効率化してハッピーになるだけじゃなくて、その先にある、効率化することによって生まれる時間とかコミュニケーションに価値を感じてもらえるプラットフォームだと思うので、そういう単なるDXにとどまらないで、もっと付加価値のあるプラットを作りたいっていう人にとっては結構いいんじゃないかなというのは思います。

川口さん
せっかくならちょっと “MediOSというプロダクトの特性” を話したいなと思うんですけど。基本的にエンジニアってどの業界にもあるわけですよ。それこそエンタメだったり金融業だったり、保険だったり、建築にもいると思いますけど。
MediOSのプロダクトっていうのは基本的に医療者と患者さん両方のためのプロダクトなんですよね。つまり、エンジニアがものを作っていく中で、基本的に使ってる人を幸せにするためのサービスというところは、エンジニアとして働くモチベーティブとして大事なことだと思うんですよね。両者に安心を届けるサービスであるということは、働く醍醐味になるかなとは思いますね。あとは今ない領域を作っているというところですかね。

宮下さん
患者さんと医師両方に対してプラットフォームを持ってるというのは結構唯一無二だと思ってますね。その他の医療系SaaSとか見ても、やっぱりto Bとか病院に対して売るものだったりとか、to Cで患者さんに対して使ってもらうものがあると思うんですけど、両方に力を入れてるっていうので、チャレンジできる幅が広がるなと思っていて。

考えることはやっぱり全く違うわけですよ。ペルソナで、医療情報をたくさん持ってる専門スタッフと、医療情報が全くない、ましてや高齢者という患者さん対して、どういう違ったアプローチをしてそれぞれを満足させていくのかっていうのが、さっき言った一緒に悩むっていうところのやりがいになる部分だと思います。
それこそエンジニアだけじゃなくて、デザイナーさんとかも、高齢者に対してどうやったら使ってもらえるのか、使いやすくなるのかっていうところのUI・UXの思考っていうのは、ずっと付きまとっていくことだろうと思うんですけど、それは結構やりがいになるんじゃないかなと思っています。

川口さん
あとは、やっぱり今まだ小さいチームなので、自分がやりたい仕事ができるっていうのがあると思います。ていうか、自分で仕事を作れるというところがあると思っていて。
例えば、フロントを強化したいっていう人が来たら、今もちろんフロントのタスクもたくさんありますし、若いのもたくさんありますし、インフラもたくさんありますし、そうやって自分の成長したい領域と自分の会社の成長を重ね合わせることができるっていうところは、 今うちに入る楽しさなんじゃないかなっていう風には思いますね。

宮下さん
だから、個人としての成長・挑戦欲とContreaの向かう先がマッチしてるんだったら、それは1番お互いにとって良いと思いますし、その成長のベクトルとかがきっと事業よりそのプロダクトとして課題解決をしていく方にやっぱり興味がある人っていうのはたぶんContreaとマッチすると思うので、入ってきてくれたらお互いに成長できるんじゃないかなと思いますね。

川口さん
エンジニアっぽい話だったら、それこそ新しい技術とか別に全然まだガンガン取り入れられますし。
逆に言うと、何かをやりたいとか学びたいっていう強い熱意がない人は、たぶん来たらちょっと困惑しちゃうと思いますね。力を発揮しづらいと思います。

上垣さん
渡された機能を最速で作る・最適に作るのがうまいみたいな特性ももちろんあると思うんですけど、それを待つみたいな渡し方ではないなっていうのはありますね。
やっぱり何のために今ものを作ってるんだろうとか、ちょっと自分が作ってるものに対してなんか自信を持ちたい人とかには向いてる職場というか、チャレンジしがいのある場所だとは思いますね

編集後記

今回の対談記事も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

セールスチームの方々だけではなく、様々な部署の方々も含めて現地訪問が多いという印象はslack上でも感じていましたが、今回の対談でMediOS開発と現場の密接な結びつきをさらに学ぶことができました。自分の成長したいところと会社として目指す先を掛け合わせられるというお話がありましたが、インターン生にも同じことがいえるなと思いました。せっかく学生の期間にインターンをしているからこそ、会社のMissionに向かってValueを発揮することはもちろんのこと、自分の成長にもしっかり繋げられる経験にしたいと感じました。

Contreaで働かせてもらえるラストイヤー、めいっぱい楽しんでいきます!


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