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こんにちは!Contrea株式会社のMedicalチームでインターンをしているMinorinです。コントレアには医療現場出身メンバーが多く在籍しています。過去の現場経験が、現在の仕事にどのように活かされているのでしょうか。今回は医療現場出身メンバーのうち4人にお話を伺いました。ぜひ最後までお付き合いください。
まず、これまでのご経歴と、コントレアでの現在の役割を教えてください
Amu:
大学で薬剤師免許取得後、新卒でMRとして、糖尿病領域の薬を担当していました。インスリンとかGLP1といった注射薬を扱っていたので、医師に安全性や使い方に関する情報を提供していましたね。
コントレアではプロダクトチームに所属し、現場訪問しながら課題を見つけ、それを解決するためのものづくりを定義して開発しています。薬剤師の背景知識や院内の状況をわかっているので、それらを踏まえた要件定義やソリューションの提案をしています。
Nanamin:
私は看護師をしていました。ICUや病棟からクリニックや高齢者施設まで、幅広い療養の場面に関わらせていただきました。今はインサイドセールスという仕事をしています。マーケティングが認知を広げ、セールスが受注するとすると、その間の面談を設定し、受注に繋がる面談にしていくのが役割です。あとはアライアンスといって、事業連携における作戦作りや個別のやり取りも担っています。分かりやすく言うと元々病院に出入りしているような企業の方々に、「MediOSといういいサービスがあるんですよ」といって、自分たちの代わりに広告してもらうんです。どうすれば自社の製品ではないものを、彼らに持っていってもらえるかを考えています。
kankan:
私は病院の事務方として10年半働いていました。医事課や診療情報管理、IT部署などを経験し、最後の3年ほどは経営戦略室で病院の事業計画や集患に対する戦略を立てることや分析を中心とさせていただきました。
コントレアでは今年の1月から入社し現在はCSをやっています。CSは、セールスが内定を決めてくれた病院に対して、MediOSをどう使うか、その効果をどう病院に広げていくか、中長期的な目標に向かって支援する仕事です。もちろんMediOSも完成されたプロダクトではないので、病院とプロダクト、セールスチームと一緒に連携して、より良いサービスを作れるように取り組んでいます。
Riko:
私は看護師として、大学病院の内科病棟で新卒から3年間働きました。主科は呼吸器内科で、高齢者の総合診療科である老年病科と、感染症内科との混合病棟でした。その後透析クリニックに転職し、外来透析の看護師として2年間働きました。
現在はメディカルチームに所属していて、MediOSのコンテンツ制作を担っています。主に新規動画の企画から制作ディレクションまで一貫して携わっています。
医療現場からコントレアへキャリアチェンジをした経緯はなんでしたか?
Amu:
MRとして1年半ほど働いた後、コロナで直接面談するのが難しい状況になり、営業を続けることに疑問を感じました。新卒の頃に「起業したい」と思ったこともあり、原点に立ち返って課題を解決する方向にキャリアをシフトしよう、と考えたんです。医療業界に足を据えつつ課題解決をしたいということで、そのための手段として「ものづくりをやりたい」と思い、エンジニアに転身して、コントレアに入社しました。
Nanamin:
「30歳までに関わった業界や職種でしか働けないかもしれない」と思った時に、看護師以外の仕事に挑戦してみたいと思ったんです。最初は医療業界に絞って転職活動をしていたわけではありませんでした。看護師として働いていた時に、「看護師が行っているけど、看護師じゃない人が担った方が最適なんじゃないか」と思うようなことがあって、病棟で提案してみたのですが、検討すらされないんだな、と感じたことがありました。このまま働いて医療現場を変えるには、管理職など上のポストにつくしかなく、30年以上も先になるかもしれないと思い、半ばあきらめていました。転職を通じて外部から医療を提供する環境を変えられる仕事があると知った時はすごくいいなと思いましたし、「これは将来ずっといろんな病院で使われるサービスになるな、そういうものに携わっていたいな」と思い、最初は営業として入社しました。
kankan:
病院勤務時代、色々なことをやってきましたが、ひとつ共通している部分があって、それは業務改善をずっとやってきたことです。そんな経験から、コントレアが「業務改善の面白いところをやっているな」と強く印象に残っていました。外から多くの病院の業務改善ができる点に面白さを感じ、「自分もやってみたいな」と思ったんです。それでコントレアがすごく気になってホームページや記事を見ていくうちに「面白いことやってるな」「面白い人がたくさんいるな」と興味を持ち、ここに絶対入りたいなと強く思ったのがきっかけです。
Riko:
私はもともと看護師という職業への強い憧れがあったわけではなく、「看護」という学問を勉強してみたいと思って学部を選びました。新卒で大学病院に就職したのは、「資格があっても経験がないと結局何もできない」というのが嫌で、最初は臨床経験を積むためでした。臨床現場で学べることは多く、仕事自体は好きだったのですが、あまりに忙しすぎて自分の将来のことを考える時間もなくなっていて、3年で透析のクリニックに転職しました。クリニックでは大学病院では学べないことも学びつつ、改めて自分のキャリアを考えたときに、どうやったら「みんなが健康なうちから、自分や家族の健康や病気に関心を持ってくれる社会」を目指せるかということにチャレンジしていきたいなと次の選択肢を持ちました。そこでたくさんの医療系企業を見たのですが、その多くが「どうすれば病院が儲かるか」という切り口の事業が多く、コントレアではその中でも患者さんのため、患者さんになりうるすべての人のため、という色が強かったことで入社しました。
医療現場で働いていた経験は、コントレアでの仕事にどのように繋がっていますか?
Amu:
いっぱいありますよ(笑)
kankan:
自分はやっぱり、病院の経営戦略室にいた経験が大きいかなと思います。例えば、4月から3月までの病院の患者数の変動や季節変動、あとはDPC(診断群分類)といった専門的な話など、病院の一連の流れをおおよそ把握しています。おかげで、単に「プロダクトはすごくいいから使ってください」という売り方ではなく、「長期的に見たら、このサービスが病院の収益にこれだけのプラス効果をもたらす可能性があります」といった、お金にまつわる具体的な話をすることができるんです。また、経営企画にいたことで、病院の幹部の方々(院長や看護部長、事務部長など)とお話しする機会がものすごく多かったので、物怖じせずにトライできるようになったのは、今の仕事に活きていると感じています。
Nanamin:
私の仕事は、一言で言うと「はじめまして」の人と話して、コントレアやMediOSに興味を持ってもらうことです。学会にブースを出してそこに来た人とお話ししたり、何も知らない人にお手紙を送ったり、電話をしたり、いわゆるテレアポみたいなこともしています。例えば初対面の人から電話がかかってくるって、警戒するじゃないですか。なかなか話が弾まない時に、「実は私も看護師だったんですけど」と言うと、すぐに打ち解けてもらえることがあります。短い時間で「もっと知りたい」と思ってもらうことがゴールなので、「元看護師」という事実が、興味を持ってもらうきっかけになっています。コントレアには医療職出身のメンバーがたくさんいます。それを知ってもらうことで、「現場のことを分かっている人たちが作っているんだな」という安心感につながっていると感じます。
Amu:
やっぱり、信頼を得やすいですよね。今も副業で調剤薬局にいるんですよ、って言うと、相手の目がちょっと変わるというか、「分かってる人なんだな」っていう目で見てもらえる感じがします。
kankan:
現場を知っているからこそ、相手の懐により深く入っていけるのはすごく良いなと思っています。親密な関係になれたり、ちょっと重たい話題でも「この人なら話せるな」と思ってもらえたりするのは、すごくメリットに感じますね。
Amu:
プロダクト目線で言うと、自分はよく現場に行って課題を聞いたり、フローを見たりすることが多いんですが、現場の方と話すとき、非医療者に対しては分かりやすく「かみ砕いて」説明しますよね。でも、医療者同士だとその「変換」がありません。だから、ヒアリングするときの工数が1ステップ減っているんじゃないかなと思います。現場の方が、負担なく課題を打ち上げてくれる場面が多いです。専門用語で話しても、打ち返せるので、そこから深掘りして「こういう課題があるんですね」っていう会話ができる。これは、非医療者のエンジニアという立場とは少しアドバンテージがあって、課題を抽出しやすい立場にいるから、MediOSのものづくりにとってすごくメリットがあるなと感じています。
kankan:
開発者は「これ使って」って言われたらそのまま作ってしまって、結局利用者からしたら「全然違うじゃないか」みたいなことが結構あるので、そこを分かっているのがめちゃくちゃ強いですよね。
Riko:
コンテンツを作る側としても、それはすごく感じます。動画の原稿を作る時、「自分だったらこういう風に説明するな」とか、「IC(インフォームドコンセント)の時、先生はこれは言わないよな」みたいな感覚とか、今まで見てきたものを動画に反映しています。それはかなり経験が活かされている部分だと思います。
Nanamin:
看護師だからっていうところはあるかもしれませんね。看護師で働いていた時を思い出すと、医師から言われたことを、患者さんに分かりやすく「翻訳」するような場面も多くありました。私も、難しい言葉や専門的な内容を、知識がない人にも理解してもらえるようにわかりやすく説明する力は、看護師時代に鍛えられた能力かもしれません。
異なる職種の元医療従事者がチームにいることで、仕事をしやすかった場面はありますか?
Nanamin:
私は特にkankanに診療報酬の加算の話を何度も聞かせてもらいました。良くも悪くも看護師ってあんまりお金のことを気にしないで働けちゃうことが多く、どういう加算があるのかとか、加算の算定要件の大枠すらよく分かってないことが結構あって。kankanがいると加算についてすぐに聞いてすぐに教えてもらえるので、本当にありがたいです。
kankan:
正直、専門家として「ミスしちゃいけないな」っていうプレッシャーは感じますね(笑)。でも、教えることで自分自身もより深く理解できるので、すごく勉強になります。自分で分かっていることを言語化して伝えるのってめちゃくちゃ難しくて、そこはnanaminさんに鍛えられているところですね(笑)。
Riko:
私は現在、新規動画の制作で薬学部出身のメンバーと一緒に仕事をすることが多いです。看護師時代は、薬の作用機序などを患者さんに説明できる程度で「何となく」理解していることが多かったように思います。でも、薬学の専門的な視点から聞くと、今まで深く理解できていなかったことが、今になってやっと理解できた、みたいなことがたくさんあって。それがすごく仕事の役に立つし、自分の勉強にもなるのが、ありがたい環境だなと思っています。
Amu:
開発目線で言うと、ものづくりをする際、インプットとアウトプットの質が高くなるのが大きいと思います。例えば、新しい機能を作る前に、社内の医療従事者出身のメンバーに壁打ちをすると、「実は患者さんはこういう状態だから、こうした方がいいかもしれません」といった現場に近い議論ができるんです。それを経てものづくりをするので、手戻りがなかったりする点に大きく助けられています。あとは、作ったものを皆さんに見てもらうスプリントレビューの時間があるんですけど、セールスメンバーが現場の顧客と向き合って得た情報や、メンバーが持つ過去の臨床経験を元にして、より患者さんに寄り添ったシステムになっているか、意見をもらうことが多いです。そうした議論を重ねることが、MediOSのサービスに高い質をもたらせてくれているんじゃないかなと思います。
kankan:
やっぱり、単純に共通言語が多いですよね。医療現場出身メンバーだとコミュニケーションがめちゃくちゃスムーズに取れるんです。医療には難しい用語や略語がたくさんあって、病院に勤めていたからこそ分かることがすごく多いですね。amuさんも言っていた通り、話がパパッと通じて終わることがあります。他には、一つのものを多角的に見れるのはすごく良いなと思っていて。例えば、看護師出身の方は、患者さんの24時間の生活全体を把握し、精神面や家族とのコミュニケーションも含めた生活モデルの視点を持っていると思います。薬剤師は薬の専門家なので、薬物の有効性や副作用などについて詳しいですよね。事務方は、診療報酬や手続き、入院から退院までの書類といった部分を把握しています。一人の患者さんに対して、看護師、薬剤師、事務といったそれぞれの専門家が、色々な角度から物事が言えるのはめちゃくちゃ良いなと思っています。
コントレアで働いていて、医療現場の役に立っていると実感できる瞬間はありますか?
kankan:
MediOSを使いたいと思ってくださる病院は、何かしらの課題を感じている病院だと思うんです。どの医療職種も時間の捻出がすごく難しくなっていると思います。20年前、10年前と比べても仕事量は増えているのに、人数はどんどん減っている現状があって。そんな中で、MediOSを使って別の業務のために時間が捻出できたり、人件費を削減できたという病院の話を聞くと、すごく嬉しくなりますね。
Nanamin:
MediOSを導入してくださった病院からフィードバックをいただくことがあるんですが、その中で印象に残っている話があります。MediOSを使って案内する業務が、少し疲れてお仕事をお休みしていた方の復帰の場にもなっているという話を聞いた時、すごく素敵だなと思って。「医療者として関わってきて、患者さんに接したいけどまだ不安」という人が、安心できる範囲で患者さんとの接点を持てる場をMediOSを通じて提供できていると知った時はとても嬉しかったですね。
Amu:
プロダクトチームとしては、PDCAサイクルを回して、この課題に対する解決策を提示し、その機能を出した瞬間に「課題が消えました」ってなることもあるんです。それは嬉しいですね。MediOSがちゃんと現場にフィットして効率化に貢献できているんだな、という感覚があります。あとは、利用オーダー数じゃないですか。オーダー数が増えていて、MediOSの累計利用回数が10万回っていう数字もかみしめるとすごいと思うので。それだけの患者さんに使ってもらっているっていうのが、実感につながっていると思います。
(利用累計回数が10万回を超えた記事はこちらをぜひご覧ください→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000062517.html)
Nanamin:
確かにオーダー数は実感につながりますよね。
最後に、医療現場での経験を持つ方々へ、コントレアで働く魅力は何でしょうか?
Riko:
医療現場で働いていたときは、自分は病院という閉ざされた空間のことしか知らないし、社会を知らないから、看護師は看護師しかできない、みたいに「それしかできない」と思う気持ちが強かったです。でも、意外とそんなことはないんだな、って入社して半年の今感じています。医療現場にはたくさんの課題があるけれど、解決する術を持っている人が少ないように感じていて。それは、医学、看護学、薬学など、社会の中では専門的と呼ばれるものを学び、仕事にしてきた人が多いからだと思うんです。そういった課題を解決できるのが、企業なのかなと思っています。コントレアでは医療現場の経験者も多くてコミュニケーションも取りやすいですし、一方でビジネス経験が豊富な方もいて、出来るようになる環境が整っていると思いました。医療現場に居続けるという尊さもあるけれど、よりよい医療のために臨床とは異なる場から医療にかかわる魅力もあると思います。
Nanamin:
私は、医療現場から一般企業に転職することと、コントレアで働くことの魅力の2つに分けられると思っています。まず、一般企業で働くことについては、自分の世界が広がったことですね。看護師時代には知らなかった組織の形や、働くことの価値観を知ることができました。その上でコントレアの魅力は、とにかく人がいいことです。元医療職だったというところで考えると、他職種に対するリスペクトもあるし、自分と背景が違う人に対して、自分と違う意見を言われたとしても、「そういう世界があったんだ」って、別の環境があることを尊重して、受け止めてくれる人たちがいる。あとは、私が元々看護師として働いてたときは、「日本の医療がこうなってほしいな」みたいなのって、真面目に語るのが恥ずかしかったなと思うんですけど、コントレアにいるとそれを真面目に語ることができるし、そういう考えを持った人たちがいるということが、私はコントレアの魅力だなと思います。
kankan:
私もそうだったのですが、病院しか知らなかったので、ビジネスの世界に行くのは相当な覚悟がいると思うんですよね。畑が違うし分からないことばかりだけれども、皆最初はわからなかったはずです。なので、自分がどれだけやる気になれるか、吸収できるかだと思っています。そして何か1つの小さなアイデアをみんなで拾い上げて、1つの大きなものにしていく力があるのがコントレアの魅力なのかなと思っていて。全員がオーナーシップを持って取り組んでいるところはとても良いと感じています。
Amu:
魅力は3つあって、1つ目は、nanaminが言ってくれた「人の良さ」。2つ目は、事業領域の面白さです。MediOSの世界観はコミュニケーションプラットフォームであり、医療現場を改革するサービスです。患者さんに寄り添ったサービスでなければならないし、医療現場にとってもちゃんと効率化を図れるサービスにならないといけないという2つの視点を持つサービスです。病院と患者さんの接点にうまく入り込んで、そこでハブとなる、緩衝剤となるというところが大きな魅力かなと思います。3つ目は、自身の経験をサービスに反映できる環境です。医療現場を辞める理由にはおそらく何かしらの「違和感」や「課題」があると思うんですよね。それが実はサービスでソリューションとして提供できるかもしれない。一つの種から、みんなで議論することで、一つの大きな議論になったりとか、価値になっていくので。自分の経験を生かして、そのサービスが医療業界に対して良い影響を及ぼしたいと思う方には、魅力的に映るんじゃないかなと思います。
編集後記:
最後までお読みいただき、ありがとうございました。私は普段Medチームでインターンをしているので、今回のインタビューを通して他チームのことやコントレアの魅力をより知ることができ、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。医療現場で働いていた経験を活かし、より良い医療を形作ろうとしている皆さんの姿はとても輝いていました。コントレアの魅力の1つである、「人の良さ」を私も日々感じており、この環境に感謝しながら引き続きインターンを楽しんでいきたいと思います。インタビューを受けてくださった皆さん、ありがとうございました!