みなさんこんにちは。新入社員です。
ええと、5月号を出すつもりが7月になってしまいました。
一体何をしていたのでしょうか。
はい、5月からは新入社員研修のカリキュラムの1つ「プラン課題」に取り組んでおりました。
それに伴って5,6月号はプラン課題編として1つにまとめたいと思います。ちなみにこれは課題に追われていた私への、上司からの救済です。
4月は「社会人奮闘記」とは何なのか、そして私は何者なのかについてお話ししましたが、今回からは実際に社内で取り組んでいることなど、より具体的な内容をお届けしていきます。
今回お話しするのは「プラン課題」について。実際にあった過去の案件をモデルに、クライアント役の先輩から案件の「オリエンテーション」を受けて、新入社員チームはこれまで座学や現場で学んできた基礎知識をもとに企画書の作成からプレゼン提案までを体験する「シミュレーション課題」です。
課題自体はクオリティを問うものではなく、当社の業務のベースとなる「提案」というものの流れを体験してみようというものとなります。そして今年は5月と6月に1つずつ、このプラン課題に取り組みました。
1つ目の課題は、海中の環境調査事業を行っているA社様の展示会ブースの企画提案です。オリエンテーションを受け、事業内容と、出展目的やターゲットなどをインプットされるのですが、、、正直全く事業内容について想像がつきません。
そう、実はこれも課題の狙いだそうです。
当社で取り扱う業界や業種、商材には一切の制限がありません。
そのため、課題ではあえて事前知識のなさそうな事業を扱うことによって、より実際の業務に近い条件で取り組むことができるのです。
2つ目のお題は「カーアクセサリーメーカー様の東京モーターショーにおけるブース出展のブランディング企画」です。こちらは一般の来場者向けに、ブランドイメージ向上を図る空間プロデュースの提案となり、ブースイメージだけでなくどのような体験を提供するか、ソフトプランニングも重要になります。
プランを進めるにあたっては、まずはその企業と出展目的の理解を深めます。この企業の強みは何か、競合優位性はどこか、展示会では何を知って欲しいのかを理解することで、ブースで伝えるべきことが見えてきます。この理解が足りないと、展示会での需要と供給にズレが生じてしまってミスマッチが起こるのです。(とフィードバックを受けました^^)
この出展の本質を理解することが本当に本当に難しいんですよね。
企業が売り出したいことと、ターゲットから見て需要のあるものは必ずしも同じとは限りません。なぜならターゲットは、自分が必要としているものに気づいていない可能性があるからです。(人はこれを潜在ニーズと呼ぶ)自分のニーズに気づいていない場合も考慮して、何を伝えるべきか考えることが私にとっては最難関でした。
最終的にブースに呼び込む母数を大きくするようなコピーにしましたが、何ができるのかが少し伝わりにくいという課題の残る結果となりました、、
今回のプラン課題を通して、そして上司からのフィードバックを受けて学んだことがあります。
それは「良いプラン」とはアイディアという幾つもの可能性に納得感が加わることで完成するということ。
もちろんアイディアの質も大切ですが、プランはアイディアひとつで実現するものではありません。そこで必要なのが納得感です。
せっかくかっこいいブースを提案したとしても、納得感がなければそれはただ「かっこいいだけ」であり、そのブースでなくてもいい。相手にとって採用する必然性を感じてもらうために、納得感が必要なのです。逆に言えば、少し尖ったアイディアだったとしても納得感があれば採用されるということ。面白いですよね。
またアイディアは急に降ってくると思われがちですが、降ってくるように見えて実は引き出していると思います。
アイディアにはそれぞれ根源があり、それはきっと何気ない記憶の欠片。それが突然アイディアとして形成されることで降ってきたように感じるのです、、
ではこの記憶を意識的にストックしていけば、引き出しが増えて最強のアイディアマンになれると思いませんか!何の記憶がどこで役に立つかは誰にも分からないからこそ、使えそうなことは自分の中でストックする癖をつけていきたいですね。
とはいえ、先述したようにアイディアは単なる可能性です。実現させるためには納得感が必要なのですが、どうやらこの「納得感」を構成するのは企業とサービスに対する徹底的な理解と、それを元にしたデザインの必然性「なぜそれが必要なのか!」ということ、そしてそれを伝えるための「プレゼン力」が必要なようです。
アイディアに対して「なぜやるのか」の必然性がないとクライアントはもちろん、実際にそれを眼にするターゲットにも伝えたいメッセージは伝わりません!「なるほど!そうきたか!」とならないわけですね。
つまり必然性を獲得するための土台として企業やサービス、クライアントへの理解が必要ということ。単なる知識を詰め込むのではなく、押し出したい強みなど本質を理解することが求められます。
そして全てを実現させるためには、自信満々で書き上げた企画の魅力がクライアントに伝わらなければなりません。そう、伝える力「プレゼン力」が必要になるのです…!
これらのスキルを上げることがプランの実現とディレクターとしての成長、みんなの幸せに繋がるのです。
そう考えるとディレクターとしての課題はキリがありません。私ももっと良いプレゼンができるようになりたいものです、、(泣)ちなみにプレゼンにおいては抑揚が課題だとフィードバックを受けたので、練習として普段から上司にエピソードトークをしていこうと思っています。抑揚たっぷりで。
そんなこんなで2つのプラン課題を終えてついに、新入社員の課題は全て終了しました。5月に入ってから(もう7月ですが)実際の案件に携わることもかなり増えてきて、打ち合わせに参加させていただく度に、自分も社会人の一員になったのだと実感します。
まだまだ何もできない私ですが、この課題での経験や感情の変化一つ一つが自分の成長に繋がっているといいなと思います。