こんにちは!Brew株式会社の採用担当です。
本日は、代表の原にインタビューをしてまいりました。
- 第二創業期を迎えた背景
- 「組織発酵学」について
- 育成に懸ける想い
- 『今』Brewに参画する魅力
- 今後の展望
についてお話ししてまいりますので、「0→1に携わりたい方」や「自分にしかできない仕事がしたい方」はぜひ最後までご覧ください。
第二創業期を迎えた背景
ーなぜ、今、再始動のタイミングなのですか?
私自身、企業の人材育成に関わって20年以上になりますが、これまで日本の企業が抱えてきた課題を見てきて、人材育成は日本社会において避けては通れない領域だと、強く感じるようになりました。
少子高齢化、労働人口の減少、AIやロボットの台頭…。そんな時代の中で、人にしかできない価値は何か。そこにニーズがあると確信したんです。
一方で、お客様の要望に合わせて仕事をする中で、「自分たちは何者か?」という問いに対して、答えが曖昧になってしまっていた時期もありました。
その中で私たちは、「組織発酵学」という独自のアイデンティティを作りました。第二創業期にあたる今、「自分たちが信じる価値を世の中に問う段階」だと思っています。従来のコンサルティングセールスも続けつつ、私たちならではの新しい価値を形にしていきたい。その想いで、再始動を決意しました。
「組織発酵学」について
ーこれまでの育成との違いを教えてください。
これまで企業で求められてきたのは、AだからB、BだからCというような因果関係をベースにした論理的思考や、原因追及に力を入れる反省的な学習、現状スタートの問題解決アプローチが中心でした。
しかし、今、私たちが直面している社会や市場の変化は、今までの思考法やアプローチだけではもう立ち向かえない段階に来ていると感じています。予測不可能な未来や、ゼロから価値を生み出すイノベーションに向き合うためには、従来のロジックとは異なるアプローチが必要になってくる。
そうした背景から、私たちは「組織発酵学」という考え方を打ち出しました。発酵のように内側にあるものに着目し「人の見えない可能性」や「他力を借りていく力」が醸成されていくアプローチです。
「組織発酵学」には、組織がイノベーションを起こすための、これまでと異なる視点や発想が詰まっています。
既存事業であれば、ある程度の正攻法があります。でも、新規事業やイノベーションには、決まった型がありません。だからこそ、「組織発酵学」のような思考やアプローチが求められる。私たちは、これからの時代に必要な思考法を組織に届けたいと考えています。
ーターゲットは変わるのですか?
私たちがこれまで多く支援してきたのは、企業の人事部門の方々でした。多くはまだ一人前ではない若手に向けて、まずは組織の中で既存事業をきちんと回せるようにする。そのために、論理的思考やPDCA、経験学習といった基本スキルを教えてほしい、というニーズに応えてきました。
しかし一方で、近年増えてきたのが、「新しいことを始めたいけれど、どうすればいいかわからない」という相談です。たとえば、経営企画室やイノベーション推進室、新規事業開発室のような部署の方々。
「これからの時代に必要な人材って?」「社内にイノベーションを根づかせるには?」といった問いが増えてきました。
これまでのような「安定して事業を運営するための人材育成」ではなく、「変化を起こせる人材をどう育てるか」が、新たな課題になりつつあります。
また、逆の立場にあるベンチャー企業からの相談も増えています。彼らはスピード感のある成長を遂げてきた反面、組織運営やマネジメントといった「大企業的なノウハウ」を求めているんです。
大企業には、イノベーションの土壌を育てるための「組織発酵学」を、ベンチャー企業には、これまで私たちが築いてきた既存事業の知見を活かして、組織の土台づくりを支援していきたいと考えています。
育成に懸ける想い
ー人材育成に対する想いを教えてください。
人材育成は、一見正解がありそうでないものだと思っています。
教える側と教わる側が上下の関係であるように見えて、実はそうではありません。どちらかが一方的に与えるのではなく、対話や協働の中で共につくっていくもの=共創だと感じています。
ただし、育成の難しいところは、すぐに効果が出るものではないという点です。もちろん即効性があるケースもありますが、多くの場合はそうではないです。
たとえば、小学生の頃に先生や先輩に言われた何気ない一言が、大人になってからふと心に刺さることがあると思います。人によって気づくタイミングや、花が開く瞬間って本当に違うのです。
一方で、企業の人材育成を事業として提供する以上、成果や再現性、ある程度の即効性も求められます。だからこそ、私たちが大切にしているのは、研修前後の支援。
学ぶ前の準備や、学んだあとのフォローまで含めて設計することで、単発の学びで終わらず、行動や成果につながる育成=発酵を目指しています。
『今』Brewに参画する魅力
ーBrewの育成プログラムの強みを教えてください。
大きく2つの強みがあります。
まず1つ目は、「完全なオーダーメイド型」であること。パッケージ化された内容を提供するのではなく、お客様の課題に応じて、講師・カリキュラム・進め方まで、すべて一から設計します。
2つ目は、講師が自身のリアルな経験に基づいたコンテンツを提供しているという点です。どの講師も、過去に上手くいかなかった経験や痛みを乗り越えてきた人たちばかり。「ロジカルに考えるのが苦手だったからこそ、それを人に教えられるようになった」といった、等身大の学びが詰まっています。だからこそ、受講者にも伝わるものがあるんだと思います。伝えたいという想いが、コンテンツにちゃんと宿っているんです。
そして3つ目が、研修前と研修後の設計にも力を入れていること。
研修というのは、買う人と受ける人が違うケースが多く、「何のためにやるのか」「終わった後にどう活かすのか」が曖昧になりがちです。
だからこそ、私たちは、事前・事後の支援を丁寧に設計することで、研修が「やって終わり」にならないように工夫しています。
「いい研修だったね」で終わらせず、実際の行動につなげてもらうこと。それが、Brewのプログラムに一貫して流れている思想です。
ー第二創業期の『今』Brewに参画する魅力を教えてください。
そもそも「人の育成に向き合う」というこの仕事そのものが、とても面白いと感じています。
人を育てるのは、人。AIやロボットが進展していっても、最後は自分自身がどれだけ「気づけたか」。そのためには、相手に寄り添い、課題を理解し、その人に合ったコンテンツや講師を提案できるかが問われる。個人の力が試される仕事なんです。
だからこそ、Brewには「自分にしかできない仕事」に出会えるチャンスがあります。
一方で、最近は分業制の企業も増えていて、カスタマーサクセス・コンサルタント・インサイドセールスなど、それぞれ独立して動いているケースも多い。でも、Brewではすべてのプロセスを一貫して担当します。
このような仕事のスタイルは、これから世の中から少しずつ減っていくかもしれません。けれど、だからこそ、「一人の人間として鍛えられる場」としての価値があると思っています。
―具体的にどんなところで成長を感じられますか?
やはり、お客様と直接向き合う営業の場面ですね。特にBrewのお客様は、大手企業の人事や経営層といったプロ中のプロが多く、経験豊富な方ばかり。だからこそ、ヒアリングの一つひとつが、ものすごく鍛えられます。
的確な質問ができるか。相手の意図を汲みながら、堂々と自社の価値を語り、提案をして受注を勝ち取れるか。お客様にとって価値ある時間を提供できるか。
そうした一つひとつの瞬間の積み重ねが、大きな成長につながると思います。
今後の展望
ーBrewが実現したい世界を教えてください。
私たちが目指しているのは、「挑戦する人」「失敗から立ち上がる人」を前向きに受けいれられる社会です。
今の時代、学校教育や家庭内教育に対する信頼が揺らいでいて、「教えること」や「叱ること」さえ、避けられがちな空気を感じることがあります。多様性という言葉が広がる一方で、「育つ」「鍛える」「伸ばす」といった人間的な成長の営みに、正面から向き合う場面が減っているのかもしれません。
そんな時代でも、自分の力で道を切り拓こうとする人たちは確かにいます。そんな中でも、自分の道を切り拓いていく人たちは確かに存在します。天才博士ちゃんのような子どもたち、大谷翔平のように突出した才能を発揮するアスリートたち。そうした人たちを見ると、人の可能性は本当にすごいと感じる一方で、「できる人と、そうでない人」との格差も広がってきている。
だからこそ、私たちは、その間にいる人たちに光を当てたいんです。才能があるかどうかではなく、学ぶ機会に出会えるかどうか。育つ環境に恵まれるかどうか。そこに私たちが関われたら、きっと社会はもっとよくなると考えています。
ーどのような方に参画していただきたいですか?
スキルや経験よりも、Brewが大切にするマインドやビジョンに共感し、世界観を共有できる方に参画していただきたいですね。
どれだけ優秀な人でも、価値観や世界観が共有できないと、同じ方向には進めないし、それは後からどうにかできるものではないと思っています。
一方で、マインドが合っている人の成長は、こちらにもダイレクトに伝わってくる。たとえば、以前は、お客様のヒアリングで質問が1つで終わっていた人が、「その背景にはどんな事情があるのか」まで掘り下げられるようになる。そんなふうに、ヒアリングの質が変わった時は、本当にうれしい瞬間です。
他にも、お客様に一度提案を断られたとしても、視点を変えて再提案してみる、あるいは、仕事での失敗をきちんと学びに変える。そんな姿勢の変化が、何よりもうれしいんです。
そんなメンバーの成長した姿を見るたびに、私の心の中でドラクエのレベルアップ音が聞こえるんです(笑)
最後に
ー候補者の方にメッセージをお願いいたします。
私自身これまで採用や育成の領域でたくさんの失敗や行き詰まりを経験してきました。
だからこそ、今、第二創業期という「ゼロからつくれるフェーズ」にいることを、とても面白く感じています。
誰もいないところに、一歩目を踏み出す。その挑戦を面白がってくれる方と、ぜひご一緒したいと思っています。
イノベーション魂を持っている方、一緒に路を切り拓いていきましょう!
ー原さん、ありがとうございました!