今回インタビューに答えてくださったのは、2019年に介護福祉士として善光会に入社した、中国出身の陸 雅錦さん。
中国の大学で薬学を学んだ彼女が、なぜ介護福祉士として働く道を選んだのか。
介護現場に立つ一方で、サンタフェ総合研究所の研究員として福祉の研究に携わる彼女に、これから善光会で成し遂げたいことを聞いてみました!
── まずは簡単に自己紹介からお願いします。
陸:はじめまして。陸 雅錦(リク ガキン)です。出身は中国の常州。中国で6年間薬学を学び、2011年に来日しました。
国際医療福祉大学で介護福祉と社会福祉を学んだ後、新卒で2019年に善光会に入社しました。
趣味は旅行と映画鑑賞で、最近は海外ドラマにもハマっています。
── 中国の大学を卒業し、日本に来ようと思ったきっかけは何ですか?
陸:中国で薬学を学んでいる時に、製薬などの日本の先進的な医療に憧れを抱いたからです。
── そうだったんですね。元々日本語などは勉強されていたのでしょうか?
陸:日本語は来日して約1年日本語学校に通い、学びました。その後自分が学びたいと思っていた医療系の大学に進むための勉強を始めました。
── 医療系の大学に進むにあたり、何故福祉を学ぼうと思ったのでしょうか?
陸:最初は日本でも薬学を学びたいと思っていたのですが、当時はまだ、外国からの受験生が薬科大学へ入るのがとても難しかったんです。
それでも日本の医療を学びたいという気持ちが強かったので、いろいろな医療系の大学のオープンキャンパスに通っていました。その際に、国際医療福祉大学の教授のこれからの福祉についての考えを聞き、とても共感し、福祉について学ぶことを決意しました。
介護だけではなく社会福祉についても学べるということも決め手となり、国際医療福祉大学に入学しました。
意外と知られてないんですが、福祉に関してはアジアの中で日本が一番先進的なんですよ。
── 実際に大学ではどのように福祉に関して勉強されていたんでしょうか。
陸:介護福祉と社会福祉、両方を4年間のうちに勉強しなければならなかったので、授業は平日朝の9時から19時半まで。
夏休みや冬休みを使って実際に、施設へ実習に行ったりもしました。
社会福祉に関しては医療ソーシャルワーカーとして学校法人などを中心に実習し、介護福祉に関してはグループホームやデイサービスなどを中心に実習をしていました。
── とてもハードですね。2つの勉強をした上で何故、介護福祉士になろうと思ったのでしょうか。
陸:社会福祉士としても介護福祉士としてもやりたいことがありましたが、その中でも社会福祉士で相談員として働きたいと思っていました。
しかし、まずは介護福祉士として実際に現場で経験を積み、人との関わり方を学ばなければ自分の目指す相談員にはなれないと思い、今の道を決めました。
── 介護福祉士の働き先は沢山あるかと思いますが、その中でも善光会を選んだ決め手を教えてください。
陸:現在、福祉の現場では働き手が不足しており、一人ひとりへの負担はとても大きくなっています。
しかし、善光会では介護ロボットを積極的に取り入れて労働者の負担を減らすなど、利用者だけではなく業務に関わる職員ことも考え、大切にしてくれると思いました。
また実際に施設に見学に行った際に、施設の清潔さや職員さんの雰囲気がとても良かったことも決め手の一つとなりました。
── 実際に善光会で仕事をしてみてどうでしたか?
陸:善光会の特別養護老人ホームでは、ユニットケアを実施しており小規模のチームで仕事をするのですが、ミーティングが頻繁に行われるため、何かあるとすぐにリーダーや先輩たちに聞ける環境がとても心強いです。
また、介護士同士のチームワークも良く、働きやすい職場だと感じます。
── 介護職では研修制度が少ないなどの不安な声も聞きますが、善光会では研修制度がしっかり整っていると聞きました。
陸:善光会では新人の介護士へのマニュアルが組まれているので、1ヶ月間先輩介護士の隣でしっかりと研修し、現場で働くことになります。
独り立ちしてからもリーダーや先輩たちが常にサポートしてくれるので、未経験でも安心して働けると思います。
── はじめて介護職をやる人も安心の制度ですね。外国の方へのサポートはどうでしょう。
陸:善光会は国の制度を使った介護士の受け入れにも非常に積極的です。
生活支援体制や日本語を勉強するための体制もしっかり組まれているので、外国から日本に働きにきたという方も安心して働けます。
わからないことや困ったことは、社内SNSで質問すれば誰かが答えてくれるシステムもあるので、本当に手厚いケアが施されていると感じています。
── ロボット導入についてお伺いします。負担が減っている実感はありますか?
陸:従来のグループホームでは、介護士は利用者と生活を共にし、実作業以外にも多くのコミュニケーションを取る必要がありました。
その負担がとても大きいのですが、善光会ではコミュニケーションを取れるロボットが導入されているなど、負担を軽減するための取り組みが活きていることを実感しています。
他にも、転倒を感知できるセンサーを導入することで、利用者が転倒した際はすぐに駆けつけられるようになっていたり、利用者や私たち介護職員も安心して過ごせる環境だと感じています。
── これからの福祉において、とても理想的な環境ですね。
陸:本当にそう思います。善光会では経営ビジョンに「諦めない福祉」を掲げているのですが、利用者の方が自分らしい生活を送るための快適な環境整備はここからきているのかなと思っています。
そして職員にとって今よりも働きやすい環境を作ったり、まだ福祉の現場が発展していないアジアに向けて善光会の考え方を広めていきたいです。
── それは陸さん自身の人生のミッションでもあるのでしょうか?
陸:誰もが働きやすい環境を作るということはもちろんですが、私自身としては、特に外国からきた方に日本で介護職員として働きたいと思ってもらえるよう、より良い環境を作っていこうと考えています。
まずは外国の介護職員向けのマニュアル作成や制度を整えていきたいです。
── 陸さんがアジアに向けて、善光会や研究などで得た福祉の考えを発信していきたいんですね。
陸:アジア圏にはまだ、福祉という概念が全くない国もたくさんあります。
そのような国の人たちにも自分が学んだ福祉の考えや経験を発信し、アジア全体の福祉を良くしていきたいです。
── とても素晴らしいと思います。最後にこれから善光会に入りたいと思っている人たちへメッセージをお願いします。
陸:善光会では介護職だけでなく、事務職においても新しい福祉の現場を体験することができます。
これからの福祉について興味があったり、福祉業界をより良くしていきたいと考えているのであれば、とても勉強になる環境だと思います。
また、未経験者でもフォロー体制は万全なので、自信がないという人でもまずは応募をしてみてください。
福祉業界の最先端をいく、より良い未来の現場を一緒に創っていきましょう。
善光会では一緒に働く仲間を募集しています
・新卒で介護士を志すアナタへ!先進技術を学び、介護職の未来を創りませんか?
・IT・ロボットで福祉に新しい風を!次世代の介護サービスに興味がある方募集!
最後まで読んでいただきありがとうございました。善光会では、介護の未来を一緒に作ってくださる方からの応募をお待ちしています。未経験からでも、研修体制やサポートなど、十分なフォローがあるので、安心して働いていただけます!
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次回の更新もお楽しみに。