長期インターンシップに参加しようと思ったきっかけや理由は何ですか?
きっかけは、自分の将来について考えた際に「社会に出た時に発揮できる価値がまだ十分ではないのではないか」と感じたことです。
今年の春から大学院に進学し、今後のキャリアについて考える中で、自分に何ができるのか、どのようなスキルを持って社会で活躍できるのかと考えることが増えました。
その中で、自分の市場価値を高めるために何か行動しなければと感じ、長期インターンを始めることにしました。
具体的には、将来どの業界に進んでも役立つスキルとして、ファイナンスの知識やビジネス感覚を身につけることが重要だと考えました。
経営者と直接関わる機会がある業務であれば、そうしたスキルを実践的に学べるのではないかと思い、税理士事務所や会計事務所といった分野に焦点を当ててインターン先を探しました。
セブンリッチグループをインターン先に選んだ決め手は何ですか?
業務内容とインターン生の裁量という2つのポイントが自分に合っていたことが決め手でした。
まず業務内容についてですが、インターンの募集ページに記載されていた「経営者の左腕として補助金や助成金の申請サポート、融資相談に関わる業務」という内容に惹かれました。
こうした業務を通して、財務分野の知識やファイナンスの知見を深めることができる点が、自分の目指している方向性と非常にマッチしていると感じました。
次にインターン生の裁量という点ですが、セブンリッチの求人に記載されていた求める人物像として、「やる気」や「成長意欲」が強調されていた点に注目しました。
企業がそのような表現を使うということは、それだけインターン生にも高いレベルの仕事を求め、成長の機会を与えたいという意思の表れだと感じました。
最終的には、この環境ならチャレンジしてみたいという思いが強まり、応募を決めました。
中野さんの所属しているファイナンス事業部について教えてください。
ファイナンス事業部では、主にスタートアップ企業の資金調達支援を行っています。
具体的には、顧問先や出資先のスタートアップ企業が事業を拡大する際に、資金不足で成長が止まらないように、融資や補助金の活用をサポートするのが役割です。
この事業の背景には、スタートアップのファイナンス支援に特化した企業が少ないことがあります。
近年は資金調達の仕組みが整備されたことで資金が集まりやすくなっているものの、資金調達には多くの時間と工数がかかり、調達のための戦略を固める必要があります。スタートアップ企業にとっては、本業を進めながら資金調達の準備を行うのは大きな負担となります。
また、融資を行う金融機関側も、スタートアップの事業を正確に理解することが難しく、融資判断に踏み切れないケースが多くあります。
こうした状況を解消するために、ファイナンス事業部がスタートアップ企業と金融機関の間に立ち、スムーズにお金を調達できるようにサポートしています。
長期インターンで担当している業務内容について教えてください。
私はファイナンス事業部で、スタートアップ企業が補助金や助成金を申請する際のサポートを担当しています。主な業務は、資料作成や経営戦略・事業計画の策定です。
具体的な業務の流れとしては、まず補助金や助成金の公募要領を理解し、必要な書類や要件を把握します。その上で、お客様と連絡を取り合い、事業の背景やニーズを伺いながら、どの補助金が適しているのかをご提案します。
時には、お客様から特定の補助金を申請したいという要望を受けることもありますが、弊社から新しい補助金をご提案することもあります。
ミーティングを重ねながら、事業戦略や経営戦略の策定を進めていき、必要な書類を整えるのが主な流れです。策定した内容はお客様と頻繁にすり合わせを行い、細かい修正を加えながら仕上げていきます。
インターン生の裁量やサポート体制について教えてください。
基本的には、自分で完結できる業務であれば、最初から最後まで一貫して担当します。
私の場合、入社してすぐのタイミングで案件を任せていただき、お客様とのミーティングから文書作成、連絡対応まで一連の業務を経験しました。驚いたのは、インターン生として入社して1〜2ヶ月の段階でこれらの流れをすべて自分で担当させてもらえたことです。とはいえ、自分1人で完璧にこなすのは難しいため、分からないことは自分で調べたり、社員に相談しながら進めています。
インターンを通じて特に苦戦したことは何ですか?
お客様の抱える課題を深く理解し、事業戦略に落とし込むプロセスです。
特に補助金の申請書を作成する際は、お客様が日々の業務で感じている負担や問題意識を的確に捉え、それを解決するための施策として補助金を活用する必要があります。
また、書類作成の段階では、お客様がどのような課題に直面しているのか、どのような気持ちで事業に取り組んでいるのかを想像しながら具体的に書き起こすことが求められます。
しかし、初めて申請書を書く際は特に、お客様の事業に対する感情や背景をどこまで踏み込んで想像すべきかが分からず、思い描くこと自体に難しさを感じました。
補助金の申請はあくまで課題解決の手段であり、お客様の真のニーズを理解することが重要であると、この業務を通じて改めて実感しました。
長期インターンに参加していて、印象に残っていることは何ですか?
印象に残っているのは、社員の皆さんの圧倒的なスキルの高さと、お客様とのミーティングを通じて感じたビジネスの重みです。
まず驚いたのは、社員の皆さんの仕事ぶりが非常に洗練されていることです。
ファイナンス事業部に限らず、他の事業部の方々も含めて、驚くほどの業務量を高い精度でスピーディーにこなしている姿を見て、超人ばかりの会社だと感じました(笑)。
そういった忙しい方々が常に新しい知識を学び続けている姿勢にも刺激を受け、時間がないから勉強できない、という言い訳は通用しないという思いを持つようになりました。
社員の姿勢や努力を間近で見られることが、日々の業務の中でモチベーションを高めるきっかけになっています。
また、お客様とのミーティングでの出来事も強く印象に残っています。
補助金申請サポートのミーティングでは、事業の設立背景や経営者の思いを直接聞く機会があります。
その際、お客様が事業に込めた情熱や苦労を知り、ビジネスは人間のドラマの結晶だということを肌で感じました。経営者自身の口から語られるストーリーは、書籍などで読むよりもはるかに重みがあり、強く心に響きました。
初めて担当したお客様とのミーティングを通じて、お客様の人生や思いの詰まったビジネスに携わっている実感が湧き、右も左も分からない中で業務をやり遂げる強い原動力となりました。
インターンシップを通して1番成長したと感じる部分はどこですか?
1つ目は、情報の要点を素早く掴み、端的に伝えるスキルです。
補助金や助成金の申請業務では、官公庁や各機関が出している複雑な公募要領を正確に読み解き、必要な書類や条件を的確に把握する必要があります。
また、お客様とのミーティングでは、ニーズや課題を的確に理解することが肝要です。さらに、日々の業務では、社員の方々が多忙の中で指示を仰ぐことがあるため、限られた時間でポイントを簡潔に伝えるスキルが欠かせません。
業務でのこうした経験を通じて、必要な情報を素早く掴み、無駄なく伝える力が向上したと思います。
2つ目はリーダーシップとコミュニケーション能力です。
私は事業部での業務に加え、「インターン生コミュニティ」の活動にも携わっています。
このコミュニティは、事業部を超えたインターン生同士の交流を目的に立ち上げられたもので、私は旗振り役として活動をリードしています。
それまで私は組織の2番手としてサポートする役割が得意だと思っていましたが、メンバーとの関係性を築く上で、細やかなコミュニケーションを意識し、自分の考えや状況を積極的に自己開示することの重要性にも気づきました。
インターン生だけのコミュニティはどのような経緯で設立されたのですか?
インターン生コミュニティは、インターン生3人が中心となって設立されました。
きっかけは、インターン生の1人が「セブンリッチグループには複数の事業部があり、それぞれの事業部でインターン生が活躍しているのに、事業部間の横の繋がりがほとんどない」という状況に気づいたことでした。
せっかく多様な知見を持ったインターン生がいるのだから、もっと互いに交流できる場を作りたいという思いから、コミュニティ設立が提案されたのが始まりです。
現在は、事業部を超えたインターン生同士の繋がりが活発になっています。その一例として、動画企画のプロジェクトがあります。
この企画では、社員の方にインタビューを行ったり、グループ内のフットサルやマラソン、サウナなどの部活を紹介する動画を制作しました。撮影には、他の事業部のインターン生も参加し、自然と事業部の垣根を越えた交流が生まれました。
さらに、この流れを受けて、12月にはインターン生だけのクリスマス会も開催されました。コミュニティのおかげで、事業部の違いを超えて繋がる機会が増えていると感じています。
1週間の勤務スケジュールを教えてください。
授業は月曜日の15時から19時、火曜日の13時から15時、木曜日の15時から19時に入っており、それ以外の時間を活用してインターンに参加しています。具体的には、
・火曜日:16時から20時
・水曜日:10時から15時
・金曜日:10時から18時
といった形で、基本的には週に3日シフトを入れています。
インターンと大学生活を両立する上で意識しているのは、インターンを授業と同じように固定の予定としてスケジュールに組み込むことです。
あらかじめインターンの時間を決めておくことで、空いた時間に授業の課題などを計画的に進めることができます。
学期ごとに時間割が変わるため、その都度インターンのシフトも調整しますが、固定することでリズムが作りやすくなり、無理なく両立できていると感じます。
長期インターンシップならではの魅力は何ですか?
業務の中心部分に携われるところだと感じています。
長期インターンでは、決められた業務をただこなすだけでなく、自ら考えて仕組みを作ったり、業務の改善を提案したりと、主体的に行動できる場面が多くあります。
自分のアイデアや創造性を活かして仕事を進める経験ができるため、業務への関わり方がより深く、責任感も伴います。
また、実務を通じて業界のリアルな姿やビジネスの仕組みを間近で学ぶことができるのも、長期インターンならではの魅力です。表面的な業務ではなく、ビジネスの根幹に触れることで、将来のキャリアにも大きく役立つと思います。
どのような学生にセブンリッチグループでのインターンをお勧めしたいですか?
前向きでやる気のある方に特にお勧めしたいです。積極的に学び、挑戦する姿勢が求められる環境なので、自ら成長しようとする意欲がある方にはチャンスも多岐に渡ると思います!
また、日々の業務量が多く、スピード感を持って仕事に取り組む必要があるため、要点を素早く掴む力がある方や、その力を伸ばしたいと考えている方にも最適です。
インターン生にも裁量が与えられる機会が多く、自分で考え行動する場面が多いため、責任感を持って取り組める方であれば、やりがいを感じられると思います。
同世代の学生に向けてメッセージをお願いします!
インターンシップに少しでも興味を持っている時点で、「何か新しいことに挑戦したい」「成長したい」という気持ちが少なからずあるはずです。
ただ、実際に飛び込んでみないと見えないことが多く、得られる気づきや成長はやってみて初めて分かることがほとんどです。
私自身も、もともとは政治系の分野に関心がありましたが、ビジネスの世界に興味を持ち始めたことでこのインターンに参加しました。その結果、ビジネスの見え方が変わり、自分の視野が大きく広がりました。今では、これによって将来の選択肢も増えたと実感しています。
自分にできるだろうかと悩むこともあるかもしれませんが、環境に身を置いてしまえば、自然と成長するきっかけが生まれます。ぜひ、自分の可能性を信じて、新しい一歩を踏み出してみてください。