一度離れ、戻ってきた場所。C4C をもう一度選んだワケ。 | 株式会社C4C
登場人物株式会社C4C/山岡嵩裕輝商社での営業経験を持ちながら30歳でプログラミングを独学し、エンジニアへと転身した異色の経歴。C4Cに入社後、一度スタートアップへ転職するが、代表・亀山の直接オ...
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エンジニアの仕事の定義が根本から問い直されようとしている今、C4C では社内に「AX戦略室」を立ち上げ、AI 駆動開発の型づくりと人材育成を同時に進めています。
室長を務める山岡に、業界の変化への本音、チーム立ち上げの背景、そして会社と自分自身が目指す未来像を聞きました。
山岡の紹介記事はこちらから▼
AI時代のエンジニアのあり方に関心がある方、変化を享受するのではなく自らつくる側に立ちたいと思っている方に、ぜひ読んでいただければと思います!
「AIが来た」ではなく、もう変わり始めている
「誰かがやるだろう」で済ませられなかった理由
3つの歯車を、同時に回す
社内システムのリプレイスを実験場として
「試すコスト」がゼロになると、思考が変わる
強さがあって初めて、自由な選択肢は届く
変化を待つ人より、変化を作る人へ
── AIの普及によって、今後のIT市場や開発の手法は、これからどう変わっていくと考えていますか?
結論から言うと、SI業界全体が、根本から構造ごと変わると思っています。
ニュースで「AIが来た」と言われていますが、肌感ではもう「来た」どころの話ではなくて、業界の前提が全部ひっくり返ろうとしている段階ですね。
SESで考えるなら、3〜5年スパンで、これまでの1/3の人数で開発を遂行できる世界になると思っています。
AIがコード生成を担うようになるので、今まで3人月かかっていたものが1人月で終わるようになる。
そうなったときに、「人を出す」モデルだけで戦ってきたSESは、頭数で値段をつけるロジックが崩れるわけです。
開発の在り方、プロセス、そしてエンジニアという仕事の定義そのものが、全部作り直しになると思っています。
──エンジニアの仕事の定義が変わる、っていうのはどういう意味ですか?
1番シンプルな問いで言うと、「AI時代に顧客から選ばれるエンジニアって、何ができる人なんだっけ?」ここを真剣に考えないといけない時期に来ています。
これまでのように「作業」だけをやっているエンジニアは、価値の置き所が根本から変わると思っていて。
「仕様書を受け取ってコードを書く」
「テストを回す」
そこはAIが一番最初に置き換えに来る領域なので、「手を動かすこと自体に値札がつく時代」はもう終わりに近いんですよね。
では、何をやるエンジニアが生き残るのかというと、大きく3つの方向があると思っています。
1. ビジネス側に脚を突っ込む — 要件を引き出す、顧客の課題を翻訳する、「何を作るか」から関わる
2. 特定領域に深く潜る — セキュリティ、インフラ、ドメイン特化など、AIでは埋まりきらない深さを持つ
3. 幅広い技術領域に精通する — 1人で全層を見渡して、組み立てられる人
このどれか、もしくは複数を掛け持ちできる人が、生き残る側に回ると思います。
──それってもう、山岡さんの肌感だけの話じゃなくて、実際そういう変化って起きてるんですか?
兆しは出始めていると見ています。
日本のSI業界でいうと、業務でAIを本格的に使っているチームはまだ少数派という段階ですが、自分の予想としては、3〜5年後にはそれが当たり前になる世界線に向かっていると、確信に近い感覚で見ています。
その証拠に、会社の補助とは関係なく、自腹で有料プランに課金して使い始めているエンジニアが確実に増えている。
転職市場でも「AI活用に積極的な会社かどうか」が選択基準になってきていて、前向きな層はもう個人で動き始めているんですよ。
なので、「今のまま変わらない人にとってはヤバい」、そして「先に動いた人にとってはチャンス」だと思います。
しかもそのチャンス、国内SESで実案件レベルのAI駆動開発実績を持っているチームは今まだ少数派なので、入り口がまだ空いている状態です。
数年後には、多分もう閉じる。
問題は「では、その3つの方向にどう乗っかるか」なんですが、これは個人の気合いだけでなんとかなる話ではなくて。
仕組みで解かないと、ほとんどの人は乗れずに終わる。
そこをどうにかしたくて、自分は動き始めたという感じです。
──「仕組みで解かないと、ほとんどの人は乗れずに終わる」というお話がありましたが、そこからAX戦略室を立ち上げるまでは、何がきっかけだったんですか?
きっかけは一つじゃなくて、3つが重なった感じです。
1つ目は、自分でAIを実際に使ってみた原体験。
Claudeや AIコーディングツールを実務で使い込んでみて、生産性の上がり方が自分の想像を超えてきたんです。
「これはただのツールの進化じゃなくて、仕事のやり方そのものが変わるな」と、肌感で確信しました。
2つ目は、若手メンバーの動きを見て。
会社の補助とか関係なく、もう自腹で有料プランに入って使い始めている若手がいたんですよね。
それを見て、「個人レベルでは、もう行動し始めてる人がいる。
会社として仕組みを作らないと、個人任せのままで社内の知見が溜まっていかないな」と気づかされました。
3つ目は、業界構造への危機感。
先ほどお話ししたように、顧客面談で「AI活用経験ありますか?」という質問が当たり前に飛んでくるようになってきた現実。
こういうシグナルを横断して見ると、「数年以内に業界の構造が変わるのは確実だ」と判断せざるを得なかった。
この3つが同時に見えていたので、「今やらないと間に合わない」という感覚が、消せなくなったんですよね。
──危機感を持ってる人は他にもいたと思うんですが、なぜ山岡さんが自分で動いたんですか?
1番近いのは、先に気づいてしまった人間の責任感、だと思います。
別に自分が特別優秀だとか、そういう話じゃなくて。
たまたま早い時期に、危機感と可能性の両方を、具体的に認知してしまった。
そこまで見えているのに「誰かがやるだろう」で済ませるのは、ちょっと無責任かなと思ったんです。
あと、会社の中を見渡したときに、この領域で旗を立てる人が空席だったのも大きいですね。
みんな方針としては「AIやっていかないと」とは思っているんですが、具体的に動き出す人がいない。だったら自分が取りに行こう、と。
──そんな経緯で立ち上がったAX戦略室では、具体的に何をしているチームですか?
整理すると、3つの歯車を回すチームだと考えています。
■ 歯車1:AIで新しい価値を創造する
■ 歯車2:AI駆動開発の手法を確立する
■ 歯車3:人を育てる
歯車1が最終的に会社として1番やりたいこと。
AIを前提にした新しいサービスやプロダクトを、自分たちで作り出していく領域です。
歯車2は、そのための土台作り。
要件定義・設計・実装・レビューまでを体系化したワークフローを確立する。
いわばAI駆動開発の"型"を作る活動です。
歯車3は、その型を運用できる人を増やしていく育成。
今AX戦略室でClaude Code補助制度を走らせている若手4名が、その先頭ランナーです。
──その3つって、別々に動いてるんですか? それとも繋がっているんでしょうか?
順番に回すというより、循環させていくイメージですね。
歯車2(手法)がないと、歯車1(価値創造)は再現性のないものになる。
歯車3(育成)がないと、歯車2を運用する人がいなくなる。
逆に、歯車3で育った人が歯車2を改善し、歯車2が洗練されれば歯車1のスピードが上がる。
全部つながっていて、どれか1つだけ回しても意味がないんですよ。
──まずは社内限定の取り組みですか?それとも、いずれクライアントにも展開していくイメージですか?
当面は、まず自社内で型を磨くフェーズです。
その型が確立した先には、受託やSESの案件でクライアントのAI開発を支援する方向にも広げたいと思っています。
AX戦略室は事業部を取り合う組織ではなくて、全社のAI対応力を底上げする装置として動きたいんです。
──AX戦略室の今の具体的な取り組みとして、社内システムのリプレイスを進めていると伺ったんですが、これってなぜ・どうやってやろうとしてるんですか?
対象は、今C4C社内で運用している業務系のシステムですね。
目的は3つあって、1つは、AIを核に置いた開発の進め方を、実案件の中で検証して磨くこと。
これが最大の狙いです。
社内システムなので、外注という選択肢がそもそもなくて、内製前提で進められる。
AIの使いどころを遠慮なく試せて、進め方自体も自由に改善できる。
実験場兼訓練場として、1番やりやすい場なんですよね。
2つ目が、若手の育成装置として機能させる。
今回のリプレイスは、若手4名を主戦力に回して進めています。社内で試行錯誤できる環境で、実案件レベルの経験を積める。
これが絶妙に設計できる場なんです。
3つ目が、結果として、新しい社内システムができる。これは副産物です。
目的は「型」と「人」であって、「モノ」はその結果としてついてくる。
──進め方として、今までの開発とは何が違うんですか?
一言で言うと、「先に作り込まない」。
従来型だと、要件を固めて、設計書を書いて、それから実装に入る、という段階設計をしますよね。
でもAIを前提にすると、短いサイクルで「試作 → 振り返り → 改善」を回した方が早いんです。
「一発で正解を作る」ではなくて、「回しながら正解に近づけていく」。
これが、AI時代の開発の核になる進め方だと思っています。
──実際にAIを活用し始めて、何か変化ってありました?
個人レベルの話で言うと、「ちょっとしたアイデアを試すハードルが、格段に下がった」これが、自分にとっては1番大きな変化です。
今まで何か思いついても、手段を調査して、要素技術を学んで、苦労しながら実装するというプロセスを踏まないといけなかった。
それが今は、「こんなことできないかな?」と思いついた瞬間に実装に着手して、とりあえず動くレベルのものが、その日のうちにできてしまう。
「こんなことできるかな?」と試してみる
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試した結果から、ヒントが得られる
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そこから派生して「こんなこともできるの?」と試す
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できることのアイデアが積み重なる
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「これ、こういう領域で役立ちそうじゃん!」と、具体的な課題解決のソリューションが見えてくる
というふうに、試すコストが下がったことで、思考のサイクル自体が回り始める。
これって、単純な「作業効率が上がる」とは別の話なんです。
「考えること」と「試すこと」の間にあった摩擦が、ほぼゼロになった。
その結果、アイデアの解像度や、課題に対する打ち手の引き出しが、一気に広がる感覚があります。
経営判断でも、業務改善の検討でも、「これ、本当にいけるのかな?」と思ったときに、今までは半日かけて議論していたものが、半日かけて試作して結果を見て判断できる世界になる。
これは、知的生産そのものの根幹が変わる変化だと思っています。
──AX戦略室を通しての未来像を聞かせてください。
「人と組織に自由な選択肢を」。これは代表の亀山が、創業当初から掲げ続けている想いで、自分自身、ここに深く共感していて。
AX戦略室を通じて自分がやりたいことは、突き詰めると、この亀山の想いを、現実に届けられる会社にしていくことなんですよね。
理念って、どうしても言葉が美しすぎて、日常の仕事の中では遠くに置かれがちじゃないですか。
それを本当にお客さんや社内のメンバーに届けるためには、会社自体に強さが要ると思っているんです。
なのでAX戦略室は、その強さを作る装置として動きたい。
「自由な選択肢を、現実に届けられる強さを持った会社にする」これが、自分の中でのAX戦略室のミッションです。
──具体的には、どんな会社になっているイメージですか?
大きく2つの軸を考えています。
1つ目が、SESの進化。
お客さんの課題解決を、コンサルティングから開発まで一気通貫で支援できる、一段上のSES。
「人を出す」ではなく、「価値を届ける」会社に進化していく。
2つ目が、受託開発の進化。
1人ひとりが守備範囲を広げて、複数の役割をオールラウンダー的に担える形に変わっていくと思っています。
エンジニアという枠組みにとらわれず、「1人のビジネスパーソン」として価値を出せる人が増える。
これが、これからのC4Cのスタンダードな形になってほしい。
──個人としても、これを通じて成し遂げたいことってありますか?
個人の思いも、会社のビジョンとほぼ重なっていますね。
少し自分の話をすると、実はエンジニアになる前は、別の会社で営業兼調達という立ち位置で仕事をしていた経験があって。
売る側・買う側、両方の立場を行き来できた。
これが自分にとって、すごく大きな財産になりました。
今AX戦略室で目指している「個も組織も戦える」という像も、この自分の経験が下敷きになっています。
なので、個人として成し遂げたいことを言うなら、この経験から得たものを、AX戦略室を通じてメンバーに同等の成長機会として届けたい、ですね。
AI を前提にした実案件レベルの開発経験を通じて、「エンジニアという枠を超えて成長できる場」を作りたいです。
──最後に、こういう取り組みをしているAX戦略室で、これから一緒に働きたい人ってどんな人ですか?
大きく2つの軸があります。1つ目は、「待っていない人」。
会社が体制を整えるのを待たない、誰かが教えてくれるのを待たない、自分の意思で先に動ける人。
スキルの絶対値より、こっちの方が圧倒的に重要だと思っています。
2つ目は、「変化を作る側に立ちたい人」。
AX戦略室は、変化を享受する場所じゃなくて、変化を作りに行く場所にしたい。
AI を使う側、新しい仕事のあり方を提案する側、会社を変えていく側。
そういう「主体」になりたい人にとっては、たぶん面白い場所になると思います!
──スキルや経験面ではどうですか?
正直に言うと、今この時点でのスキルや経歴の絶対値は、そこまで重視していません。
AIの登場以降、スキルの陳腐化スピードが急激に上がっている状況です。
「今これができる」よりも、「学び続けられるか」「変化を楽しめるか」の方が、3〜5年後の戦力として圧倒的に効いてくると思っています。
エンジニア出身じゃない方でも、これからAIを前提とした開発・ビジネスに踏み込みたいという意思があれば歓迎です。
自分自身も営業からエンジニアに転身した人間なので、「枠を超える」ことには寛容な場所にしたいと思っています。
──最後に、読んでいる方にメッセージをお願いします!
AX戦略室の挑戦は、まだ始まったばかりです。
型を作るところから、これから本格化していくフェーズ。
これから3〜5年で、業界の景色は確実に変わります。
その変化に「乗せられる側」じゃなくて、「作る側」に立てる場所を、自分たちで作っていきたい。
同じ景色を見たい方、一緒に動いてくれる方がいたら、ぜひ一度話を聞かせてください!
AI時代に「選ばれるエンジニア」とは、何ができる人なのか。
その問いに、まだ多くの人が明確な答えを持てていない今、自分たちで答えを作りにいこうとしているチームがあります。
手を動かすことに値札がつく時代は終わりに近い。
そう断言できるなら、次に動くべきことも、自ずと見えてくるはずです。
同じ問いを持っている方、ぜひエントリー・カジュアル面談お待ちしています!