カイラボで働き始めて、一番衝撃を受けたこと。大企業ほど「キャリアを考える機会」が多い
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カイラボで研修ディレクターとして働き始めて、一番衝撃を受けたのは
大企業ほど「キャリアについて考える機会」が充実しているということです。
キャリア研修や上司・人事とのキャリア面談、自己理解を深めるワークなど、一人ひとりが「これからどんな働き方をしたいのか」「どんな人生を歩みたいのか」を考える時間が、制度として用意されています。
「こんなに手厚いんだ。」
それが最初に感じた率直な驚きでした。
一方で、私は専業主婦を経験し、仕事や将来に不安を感じていた時期がありました。
もちろん、その頃はキャリア研修を受ける機会もありませんでした。
自分の強みは何だろう。
どんな仕事が向いているのだろう。
どんな人生を送りたいのだろう。
そんなことをゆっくり考える余裕も、子育てを始めてからは誰かと一緒に整理する機会もなかったように思います。
そして「働かなければ」と切羽詰まってから、ようやくハローワークなどの支援機関を訪れました。
そこでは、「これからどんな人生を歩みたいか」をじっくり考えるというよりも、「今応募できる仕事は何か」「今の状況で選べる仕事は何か」という視点で話が進むことが多くありました。
もちろん、それは支援機関としての役割を考えれば自然なことです。
それでも私は、ふと考えるようになりました。
なぜ、日頃から働く環境に恵まれている人ほど、自分のキャリアについて考える機会があり、将来に悩んでいる人ほど、その機会を持ちにくいのだろう、と。
もちろん、これまでの選択や努力が影響する部分もあると思いますが、その選択の背景は本当に人それぞれだと、周囲を見ていて感じます。
経済的な理由で進学や学びの機会が限られていた人。
家族を支えながら学生時代を過ごした人。
希望していた仕事に就いたものの、心身の不調で働き続けることが難しくなった人。
自分だけではどうにもできない事情を抱えながら働いている人も少なくないと思います。
だからこそ、「努力不足」の一言だけでは語れないことがあるのではないかと感じています。
研修会社で働くようになって、私は「キャリアについて考える時間」そのものに大きな価値があることを知りました。
自分の人生を振り返り、これからどう生きたいかを考える時間は、自分の人生の主導権を自分で握ることにつながるのだと思います。
だから私は、「キャリアを考える機会」は、本来は大企業の福利厚生ではなく、誰もが持てる機会であってほしいと感じています。
所属する会社や家庭環境によって、その機会の有無が大きく変わるのではなく、どんな人にも自分の未来を考えるきっかけがある社会になればいいな。と
そんな思いを持ちながら、私自身も、一人でも多くの人が自分らしい働き方や生き方を考えるきっかけをつくれるよう、できることを続けていきたいと思っています。