未経験から研修ディレクターになって感じたやりがいと苦労したこと
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「研修の仕事をしています」と話すと、「講師なんですか?」と言われることがあります。
しかし、私の仕事は講師ではありません。
お客様の課題をヒアリングし、研修を企画し、講師と調整し、当日の運営や実施後のフォローまで行う「研修ディレクター」という仕事です。
私はもともと人材育成や研修業界について、興味があったわけではなく、カイラボで働くことになった最初のきっかけは、営業事務の求人に応募したことでした。
前職はIT系の営業でしたし、そういえば私も新入社員研修や営業研修を受けたなぁ。という、そんな漠然としたイメージしか持っていませんでした。
ただ、働いてみると「沼」でした。
今回は、そんな私が研修ディレクターになって感じたやりがいや、今でも難しいと感じていることについてお話ししたいと思います。
1.最初は「何が分からないのか分からない」状態だった
入社当初、一番苦労したのは知識不足でした。
人材育成、組織開発、エンゲージメント、キャリアオーナーシップ、マネジメント。なんかカタカナが多い!!と思ったのを覚えています。
お客様や講師との打ち合わせでは、さまざまな専門用語や課題が飛び交いますが、しかし当時の私は、それらを十分に理解できていませんでした。
例えば、「エンゲージメントを高めたい」と言われても、
「はて?具体的にどのような状態を目指しているのだろう?」というところから考える必要がありました。
研修ディレクターは単なる事務局ではありません。
お客様が抱える課題を理解し、それを研修という形に落とし込む役割があります。
だからこそ知識が必要でした。
私は少しでも理解を深めるため、できる限り打ち合わせや研修に同席して、講師やお客様のやりとりを聞きました。
自作で単語帳を作っていた時もありましたし、最初の頃は研修レポートを書くことを繰り返しました。
そこで次第に、この単語はこういうことを指しているんだな。
この単語が出たから、こういう課題に繋がってくるかもしれないな。とある程度理解することができる様になりました。
2.お客様の要望を叶えることと、良い研修を作ることは同じではなかった
次第に仕事を1人で任される様になり、お客様との事前ヒアリングも行うようになりました。
前の私は、「お客様の要望はできるだけ全て反映した方が良い」と思っていました。
しかし実際に仕事をしてみると、そう単純ではありませんでした。
お客様との打ち合わせでは、
「コミュニケーションも扱いたい」
「モチベーションも上げたい」
「キャリアについても考えさせたい」
「やっぱりチームワークも強化したい」
というように、多くのご要望をいただくことがあります。
どれも大切なテーマで、全てを盛り込みたくなる気持ちもわからなくありませんが、本当の課題はどこか?がお客様の中で明確になってない時に起こりがちだなと私は考えています。
また、研修時間には限りがあります。
半日や1日の研修に多くのテーマを詰め込みすぎると、一つひとつの学びが浅くなり、受講者の行動変容につながりにくくなってしまいます。
私はこの仕事を通じて、
「お客様の要望を全て反映すること」と「成果の出る研修を作ること」は必ずしも同じではない。ということを学びました。
また、お客様の課題を解決するのは、お客様が望んでいる研修とは違う研修だったりする、ということも。
大切なのは、
「今回の研修で最も解決したい課題は何か?」
「受講者にどのような状態になってほしいのか?」
を明確にすることです。(ここはお客様の中でも明確じゃないパターンも多いです。)
限られた時間やリソースの中で成果を最大化する。
そのために時には優先順位をつけたり、あえて扱わないテーマを決めたり、全く違うテーマで提案をしないといけません。
今でも、この判断は簡単ではありません。
だからこそ、お客様や講師と対話を重ねながら、本当に必要なことを見極める力と見極めた課題を解決できる研修を企画する力を磨き続けたいと思っています。
3.お客様と講師をつなぐ面白さ
研修ディレクターは、お客様と講師の間に立つ仕事です。
お客様には解決したい課題や理想の姿があります。
講師にも、得意なテーマや人材教育に対する熱い想いがあります。
その両者をつなぎ、一つの研修として形にしていくことが私たちの役割です。
このお客様の課題には、この講師のこのテーマが、一番あっているんじゃないか?
それを考えるのも楽しみの一つです。
その橋渡しを行いながら、一緒に研修を作り上げていく過程に大きな面白さを感じています。
講師の方との打ち合わせを重ねながら、
「それならこんな進め方はどうでしょうか」
「こんなワークはどうでしょうか?」
と企画をブラッシュアップしていく時間は、とてもやりがいがあります。
4.研修当日のアテンドは、実はかなり奥が深い
研修ディレクターというと、企画や調整の仕事をイメージされることが多いかもしれません。もちろんそれも大切な仕事です。
しかし私自身は、研修当日のアテンドに大きなやりがいを感じています。なぜなら研修当日は、想定通りに進むことの方が少ないからです。
資料が足りない。
付箋が足りない。
模造紙が足りない。
オンライン研修でネットが繋がらない。
会場設備のトラブルが起きる。
講師の声が出なくなる。
実際に、急いでコンビニへ印刷に走ったこともありますし、付箋や用紙が足りず100円ショップへ駆け込んだこともあります。
ペアワークで一人余ってしまった受講者のペアで入ることもあります。
声が出なくなった時は、サブ講師として急遽研修に立ったこともありました。
その場では焦ることもありますが、トラブルになると意外と燃えるタイプなので、キタキター!生きてるって感じがするー!と内心ワクワクしています。
「どうすればこの場を止めずに進められるか」
「どうすれば受講者の学びを最大化できるか」
を考えることに面白さを感じています。
研修当日の私の役割は、研修会場の後ろに座っているだけではありません。
講師が最大の力を発揮できる環境を整えることだと思っています。
講師が受講者に集中できるようにする。
進行の妨げになる要素を先回りして潰す。
受講者が安心して参加できる状態をつくる。
そのためにはもっと会場全体や数歩先を見れるようにならないといけないと、自分の今後の課題として感じています。
また、研修終了後に人事担当者の方と振り返りをする時間も好きです。
「ここは反応が良かったですね」
「次回はこの進め方の方が良さそうですね」
「このワークはもっとこうできそうですね」
そんな話をしながら、より良い研修へブラッシュアップしていく。研修は実施して終わりではありません。次回に向けて改善を積み重ねていくことも、研修ディレクターの大切な仕事だと感じています。
5.おわりに
未経験から研修ディレクターになり、多くの失敗や学びを経験してきました。
知識不足で悩んだこともありましたし、お客様の要望をうまくヒアリングできているかといわれると、まだまだ未熟な部分も多いです。
お客様の課題を整理し、講師と一緒に最適な形を考える。その積み重ねの先に、良い研修が生まれる。そして組織が変わるきっかけになる。
未経験から始めた私ですが、今は研修ディレクターという仕事の面白さを強く感じています。
たかが研修、されど研修。研修ひとつで受講者の人生が変わるきっかけになると本気で思っています。
とてもやりがいのある仕事ですので、ぜひお気軽にカジュアル面談をお待ちしております!