「転職先の企業で、実際にどのような成長ができるのか」「地方拠点で技術者としてキャリアを積んでいけるのか」――転職を検討する中堅エンジニアが抱く不安に対して、サイバーコム福岡オフィスで活躍する松山さんの4年間の歩みは、一つの明確な答えを示しています。
新卒入社から4年間、ECサイト開発に従事し、今年5月からはプロジェクトリーダーとしてお客様対応も担当するようになった松山さん。これまでに30近くの案件を経験し、VB.NETとC#を使い分けながら、設計書作成から製造、テストまで幅広い業務を担当しています。
今回は松山さんに、サイバーコムでの成長体験と働く魅力について詳しく話を伺いました。
大学時代の興味がキャリアの出発点
――まず、サイバーコムに入社を決めた理由を教えてください。
松山:大学の企業説明会でサイバーコムを知ったのがきっかけです。その後、1dayインターンシップに参加したのですが、採用担当の方がすごく明るくて元気があって、「明るい、楽しい会社」という印象を持ちました。
インターンシップでは、参加者同士のコミュニケーションを積極的に促す雰囲気がありました。将来同じ職場で働くかもしれない仲間として、お互いを理解し合えるような環境づくりを大切にしていて、とてもポジティブで温かい社風を感じました。
それに加えて、もともと大学時代にWebサイトを作ることに一番関心があったので、福岡オフィスがECサイト案件が豊富であるということも決め手になりました。
入社1年目の挫折から学んだ「アラートを上げる」重要性
――入社してから印象に残っている出来事を教えてください。
松山:入社1年目に担当したECサイトの検索機能のカスタマイズが、今でも印象に残っています。検索条件を入力するときに空白を除去する機能を実装する作業だったのですが、今思えば簡単な機能なのに、当時はすごく難しく感じました。
使用する言語がVB.NETで、経験がなかったことも要因の一つでした。パッケージの仕組みも理解していないと、正常に動作させることも修正することもできません。設定ファイルの仕組みが分からず、試行錯誤を重ねました。
――どのように解決されたのですか?
松山:先輩社員の支援が一番大きかったです。自分が今何でつまずいているかを言い出せなくて、時間を無駄にしてしまいました。先輩からは「もう少し早くアラートを上げるように」という指摘をいただき、優しく丁寧に最後まで付き合っていただきました。
フロントエンドで実際に表示される機能なので、正常に動作しているのを確認できた時は「これを自分が作り上げたんだ」と感動して嬉しかったです。
入社4年間で感じる確かな成長実感
――入社1年目と比べて、現在の業務はどう変わりましたか?
松山:成長を感じています。当時に比べると任せてもらえる仕事の量が増えましたし、難易度も上がっています。自分が対応できていると感じているので、成長を実感するとともに、期待していただけているという気持ちもあります。
設計書作成は入社2年目頃から担当するようになりました。最初は要件定義の内容をそのまま写しただけでしたが、先輩から「設計書の段階で自分が製造する気持ちを考えながら作るように」という指導をいただいて。今では修正範囲を調査しながら設計書を作るのが自然になりました。設計書の内容は機能によって異なり、プログラム設計レベルまで書く場合もあれば、処理フローを図形を使って書くこともあります。
――これまでどのくらいの案件を経験されてきましたか?
松山:入社5年目ですが、ここ2〜3年で案件数が大幅に増え、福岡・関東を含む30近くの案件を担当してきました。
現在は福岡担当の案件と準委任で担当している案件があります。具体例を挙げると、化粧品メーカーのECサイト、ゲームソフトウェアメーカーのECサイト、食品卸企業のECサイト、家具屋のECサイト、パッケージ通販のECサイトなど、多様な業界のお客様を担当しています。
プロジェクトの進行としては「この期間で作業してください」という形で、作業完了後に「次の作業はどうなりますか?」と確認すると、「新しいお客様の案件でこのような作業をお願いします」と言われることが頻繁にあります。短期スパンで次々と案件に対応している状況です。
――多くの案件を経験することで大変さはありませんか?
松山:枠としてECサイト構築という共通性があるため、業務内容に大きな変化はありません。お客様が変わっても、パッケージの標準機能を理解していれば、作業を進めることができます。案件のカスタマイズが特殊でない限り、比較的スムーズに作業できることが多いです。
最近は設計書から単体テストまでを一人で担当することが多くなっています。PLの方は以前の案件でもご一緒した方が多く、「以前も別の案件でお世話になった方」ということがよくあります。
パッケージ開発ならではの技術的挑戦
――現在の業務内容について詳しく教えてください。
松山:ECサイト構築がメインで、現在2種類のフルパッケージをお客様の要望に合わせてカスタマイズする作業を行っています。使用言語は、バージョンによってVB.NETまたはC#と変わります。フロント側はHTML・CSS・JavaScriptですが、担当する機会は多くありません。
――VB.NETとC#の使い分けで苦労はありますか?
松山:言語的なものと、パッケージのバージョンが古いものから新しいものまで幅広く担当するので、コードの書き方が異なることがあります。最初は戸惑いましたが、C#を使うのが1〜2年前からなので、あまり大きな差は感じていません。書き方が似ている部分もあるので、戸惑いはありませんでした。
――開発業務では、社内のAIチャットシステム「ChatTAKUMI™」を活用されていますか?
松山:技術的には「この処理をやりたい」「この言語で教えて」といった質問をよく投げかけています。動作確認のために「この処理に入ったら数秒停止してほしい」という処理を、VB.NETやC#で教えてもらうことが多いです。基本的には参考程度ですが、すごく助かっています。
また、新人教育を担当していた際、新人の振り返り文章が他の方に伝わりやすい内容になっているか、正しい文章になっているかをChatTAKUMI™でチェックしてもらうこともありました。
――これまでで最も技術的にチャレンジングだった経験は?
松山:デザイン適用案件です。デザイン会社から提供されたファイルと、実際に適用するファイルの構成が異なっていたり、JavaScript(jQuery)の動作が特殊だったりして、解読に時間がかかりました。
開発ツールを使用してひたすらデバッグし、どのような動作をしているのかを自分で解読していく作業でした。同じ作業担当者に質問もしつつ、基本的には自分でロジックを理解していく進め方でした。
4ヶ月ほど継続した案件で、デザイン会社との調整も発生しました。プログラミング知識のない方に、技術的な内容をどう伝えるかという工夫も必要でした。
福岡オフィスで働く魅力とチームワーク
――福岡オフィスで働く魅力はどんなところですか?
松山:上司の方が頻繁に声をかけてくださることです。もちろん立場の違いはありますが、コミュニケーションを取りやすく、話しやすい環境があります。業務の話もしますが、雑談の方が多いかもしれません。
黙々と作業を続けていると単調に感じることもあるのですが、そんな時に話しかけてくださると、すごく気分が上がります。気にかけていただいている、期待していただけているという実感があります。
――チーム内での情報共有はどのように?
松山:分からないことがある時の相談もしやすい環境です。ただし、自分の状況をしっかり説明した上で、困っていることを伝えるようにしています。まず自分で考えて、どうしても解決困難な時は周りに頼るという進め方です。
PLとして新たなキャリアステップへ
――今年5月からPLを担当されているとのことですが、きっかけは?
松山:これまではエンジニアとして表に出ることは少なかったのですが、実際にお客様と対話することは、自分のキャリアを考えた時に必要ではないかと思いました。その想いを上司に相談したところ、実際にPLとしてお客様を担当することになりました。
――今後のキャリアビジョンはいかがですか?
松山:技術的な面で言うと、プログラミングを分からない方たちに向けて、技術的な話をどう伝えたら理解してもらえるかという部分についてよりスキルを身につけたいと思っています。技術も分かった上で、エンジニア以外の方々とも、スムーズに意思疎通を図れる人材になりたいと思っています。
転職を検討しているエンジニアへのメッセージ
――最後に、転職を検討しているエンジニアの方にメッセージをお願いします。
松山:サイバーコムの一番の魅力は、ポジティブで明るい雰囲気だと思います。コミュニケーションを大切にする文化があるので、お話が好きな方や、作業をしながらもチームとの交流を楽しみたいという方には、とても合う環境だと思います。
技術面では、パッケージ開発の知識が前提となる業務が中心になります。ECサイト構築の経験がある方で、パッケージの仕組みを新たに学んでみたい、挑戦してみたいという意欲のある方に向いていると思います。パッケージに初めて触れる場合は学習コストがかかりますが、挑戦する気持ちがあれば必ず成長できる環境です。
――どのような方と一緒に働きたいですか?
松山:コミュニケーションを取りやすい方と一緒に働きたいですね。パッケージ開発では、お客様の要件を正確に理解し、チーム内で認識を合わせることがとても重要です。ずっと一人で作業していると、どうしても認識のずれが生じてしまうことがあるので、気軽に相談し合える方、お話が好きな方と一緒にお仕事できたら嬉しいです。
編集後記
松山さんのお話で印象的だったのは、入社1年目の挫折体験を糧に着実に成長を重ね、入社4年目でPLとしての新たな挑戦を始めている点でした。「アラートを上げる」重要性を学んだ経験が、現在のコミュニケーション重視の働き方につながっているのを感じました。
また、福岡・関東を含む 30近くの案件を経験してきた豊富な実務経験と、VB.NETとC#を使い分ける技術力、そして福岡オフィスの温かい職場環境が、着実なキャリア形成を支えていることも伝わってきました。短期スパンで多様な案件に取り組むことで、パッケージ開発における適応力と技術的な幅を身につけている様子が印象的でした。
地方拠点であっても、しっかりとした技術経験とキャリアアップの機会があることを実証する事例と言えるでしょう。転職を検討しているエンジニアの方にとって、松山さんの成長軌跡は大きな参考になるのではないでしょうか。
以下のような方は、ぜひサイバーコムへの応募をご検討ください:
- ECサイト開発・パッケージ開発に興味がある方
- 多様な案件経験を通して技術力を高めたい方
- 福岡拠点でエンジニアとしてキャリアを築きたい方
- コミュニケーションを大切にしながら働きたい方
- 設計から実装まで幅広いスキルを身につけたい方
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