赤倉 司のプロフィール - Wantedly
「課題の先にある"ありがとう"を目指して」 社内では、親しみやすさ・傾聴力に定評があります。難しい話もできるだけわかりやすく伝えようと意識しています。仕事と育児が両立できる社内体制なので、週末は子供のバスケ・ダンス観戦でリフレッシュしています。
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こんにちは!今年1月からエスワイ・リンクに入社した、営業の赤嶺です。
私は新卒で大手物流企業に入社。倉庫現場でのシステム導入や営業を経験し、現場がいかに忙しく、効率化が求められているか、身を持って感じてきました。
そんな私がエスワイ・リンクへ入社し、自社プロダクト「イツクルPOS」に触れたとき、その徹底して現場に寄り添った設計に惹かれました!
一見すると機能が少ないように見える配送管理アプリですが、そのシンプルさには、現場のドライバーさんが毎日ストレスなく使うためのこだわりがあります。
今回は、PMの赤倉さんに、開発の裏側にある設計思想やユーザビリティへのこだわりについてインタビューしました。プロダクトや私たちの開発スタンスをご紹介します。
イツクルPOS:https://sy-link.jp/itsukuru-plus
話し手:赤倉 司(プロダクト統括 / PM)
物流未経験から入社し、現場経験を経てPMへ。現在は「イツクルPOS」をはじめとする自社SaaSの企画・要件定義・品質管理を統括。
聞き手:赤嶺 凛(セールス)
新卒で物流業界へ。約2年半の経験を経て、1月から営業としてエスワイ・リンクに入社。
赤嶺:赤倉さん、改めて「イツクルPOS」の開発背景について教えてください。物流業界、特に中小規模の運送会社様では、まだ紙や電話での管理が主流だと伺いました。
赤倉:そうなんです。実は、日本の物流の9割以上は中小規模の運送会社様が支えています。大手企業なら高価な専用端末を導入できますが、中小企業様にはコスト的に導入ハードルが高いのが現実です。結果として、現場ではドライバーさんが大量の紙伝票と格闘し、事務所は電話対応に追われてしまう……そんな課題が長年続いていました。
赤嶺:現場の負担が大きい状態だったのですね。でも、世の中には既に配送管理システムは多く存在します。なぜ自社で開発しようと思われたのですか?
赤倉:既存のシステムの多くは、高機能すぎて使いこなすのが難しいか、あるいは導入コストが高すぎるという課題がありました。そこで、高価な専用端末は買わなくても、ドライバーさん自身のスマホを活用できるのではないかと考えました。スマホ1台で、誰でも簡単に、かつ安価に導入できる仕組みを作ろうとしたのが「イツクルPOS」の始まりです。
赤嶺:OJTでデモ機を触った時、画面が非常に整理されていて分かりやすいと感じました。ボタンも大きく、操作に迷うことがありません。
赤倉:そこは最もこだわったポイントです(笑)。私たちが支援したいユーザーの中には、普段スマホ操作に慣れていない年配のドライバーさんもいらっしゃいます。だからこそ、多機能であることよりも、誰でも直感的に使えることを最優先に設計しました。
赤嶺:具体的には、どのような点を意識されたのでしょうか?
赤倉:例えば、配送ステータスの更新フローです。一般的なアプリだと、メニューを開き、配送管理を選び、ステータスを変更して完了するまでに、複数回のタップが必要なケースもあります。しかし、雨の日の配達や、重い荷物を持っている時に複雑な操作は負担になります。だから「イツクルPOS」では、完了ボタンを押して、バーコードをスキャンする。この2アクションだけで完結するように設計しました。
赤嶺:なるほど。私も「いかに短い工程で業務を終わらせるか」を常に考えて仕事をしてきたので、その設計思想にはすごく共感します。現場の利用シーンを細部まで想定されているのですね。
赤倉:そうです。説明書を読まなくても、直感で手が動くか。ボタンの配置、色、大きさ、タップした時の反応速度。これらを調整して、現場での誤操作が起きないUIを追求しています。他にも現場の要望を取り入れ、オフライン環境での動作を可能としたり、バッテリー消耗を軽減するような機能を実装しました。
赤嶺:シンプルで使いやすい画面の裏側には、開発面での苦労も多かったと聞きます。
赤倉:そうですね。特に注力したのはバーコードの体系とAndroid端末への対応です。
赤嶺:バーコードですか?
赤倉:はい。実は荷主様や運送会社様によって、使用しているバーコードの種類や体系は異なります。特定の荷物しか読み取れないとなっては現場業務が止まってしまうんです。そのため、主要なバーコード体系を洗い出し、開発パートナー様と協力して、どのような荷物でもスムーズにスキャンできるロジックを組み上げました。
赤嶺:地道な作業ですね……。Android端末についてはどうでしょう?
赤倉:ドライバーさんがお持ちのスマホは、機種も様々です。最新機種だけでなく、何十種類もの端末で検証を行い、スペックに依存せずサクサク動く軽快な動作を実現するため、コードレベルでのチューニングを重ねました。
赤嶺:スムーズに動く裏側には、そういった技術的な積み重ねがあったのですね。
▼管理画面のイメージ図
赤嶺:そうした開発を経てリリースされた「イツクルPOS」ですが、導入されたお客様からはどのような反応が届いていますか?
赤倉:一番嬉しいのは、事務所の電話が鳴らなくなったというお声ですね。これまでは「あの荷物、今どこ?」「再配達お願いできる?」という電話対応に追われていたのが、ドライバーさんがスマホでステータスを更新するだけで、リアルタイムに情報共有されるようになりました。さらに、モバイルプリンタと連携してその場でQRコード付きの不在票が出せるので、お客様自身でWebから再配達依頼ができるようになったのも大きいですね。
赤嶺:電話対応が減るだけで、事務所の業務効率は改善しますよね。
赤倉:そうなんです。ある運送会社の社長様からは、これでやっと、本来やりたかった営業活動やドライバーのケアに時間が使えるようになったと言っていただきました。アプリの導入によって、現場の働き方をポジティブに変えられた。その手応えを感じた時は、とても嬉しかったですね!
赤嶺:最後に、プロダクトの今後の展望を教えてください。
赤倉:これからは、運ぶ業務の支援だけでなく、物流データ活用のフェーズに入っていきたいと考えています。「イツクルPOS」には、日々の配送データが蓄積されています。これらのデータを価値のある形、例えば配送リードタイム、実績管理、不在率、配送管理率などのデータ分析を行い、お客様の経営改善につながるご提案ができればと考えています。
赤嶺:まさに物流DXですね。私も早くこのプロダクトをお客様にお届けしたいと思います。
赤倉:ぜひお願いします! 2024年問題や人手不足など、物流業界は今、変革期を迎えています。物流は人々の生活を支える大切なインフラです。私たちが作るプロダクトで、日本の物流をより持続可能な産業にするお手伝いができればと考えています。そんな未来を、これから入ってくる仲間と一緒に作っていきたいですね。
赤嶺:現場への想いとこだわりについて、よく理解できました。赤倉さん、ありがとうございました!
エスワイ・リンクが目指しているのは、単なるデジタル化ではありません。テクノロジーの力で、物流現場で働く人々の負担を減らし、本来の業務に集中できる環境をつくることです。
社会インフラを支える仕事がしたい、誰かの役に立つ実感が欲しい。
そんな想いをお持ちの方と、今後も協業できたらと思います。