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グリラスのバリューを策定しました。

多くの会社では「ビジョン」と「ミッション」という2つの目標が設定されています。

ビジョンとは会社が企業活動を通して目指す未来像で、ミッションとは自分達で掲げたビジョンを達成するために、グリラスが社会の中で果たしていく使命や目的を指します。

Vision:コオロギ×テクノロジーが生み出す新たな調和で、健康でしあわせな未来を。

徳島大学が30年以上にわたって蓄積してきた、コオロギ研究の成果を社会実装する会社として。そして「タンパク質危機」が懸念されているにも関わらず「食品ロス」が大量に発生している、相反する課題を抱えた社会にコオロギで新たな調和を生み出す企業として。

社内外の人がこのビジョンを見ただけで、グリラスがどんな未来を目指して活動しているのかが分かるようにつくられた言葉です。

Mission:コオロギの力で、生活インフラに革新を。

-世界のタンパク質不足を解決します
-地球規模のフードサイクルを構築します
-あらゆる生き物に健康的な生活を提供します
-コオロギが生活の中で当たり前になる未来を
創造します


ビジョンを実現させるため、グリラスが果たしていくべきと考えたミッションがこの5つです。研究も、生産も、商品開発も、販売も、グリラスの全ての企業活動がこのミッションの達成に向けて行われています。

前置きが長くなってしまいましたが、今回のテーマはグリラスが新たに掲げた「バリュー」という指標についてです。

バリューは、グリラスがグリラスらしく目標に向かって走り続けるための価値観を示すもの。メンバーが判断を迷ったときにもバリューの内容を基にスムーズに判断ができるよう、そして互いに違った個性を持つメンバー同士が同じ価値基準を共有できるよう、グリラスが大事にしている考え方をまとめた物差しのようなものだと思ってください。

 ビジョンとミッションは、2021年の頭に行った企業リブランディングの際につくったものですが、この際にはバリューをあえて設定しませんでした。というのも、この時はまだ社員が取締役を合わせても5名程度。グリラスが大事にする文化や価値観が醸成されていく段階だったからです。それから1年と少しが経ち、メンバーも30名に近づくほど会社は大きくなりました。

これからさらに成長していくグリラスが、今と変わらずグリラスらしくあるためにつくられたのが私たちのバリューです。

 バリューを決めるにあたって、メンバーの内10名弱から成る分科会を用意し、半年以上の月日を費やしました。「真に持続可能な社会の実現に寄与する組織でありたい」「年齢や立場に捉われない今のグリラスを変えずにいたい」「世界トップレベルのコオロギ研究を行う会社として発信する情報には責任を持ちたい」…。メンバーがそれぞれに考える“グリラスの良さ”を損なうことなく、“なりたいグリラスの姿”に向かっていけるように何度も協議を重ねました。

まずはメンバーひとりひとりにヒアリングをして、そこから見えてきたグリラス像を要素ごとにグルーピングしました。誰一人の想いもないがしろにしないように、それでいて企業体として健全に成長が出来るように、過不足のない項目出しを行います。

ヒアリングの中で判明したのが、みんな案外前社のバリューやミッションを覚えていないという点......。会社の価値観の指針となるものなので、働いている社員や今後やってくるメンバーが「グリラスのバリュー?何それ?」という状態になってしまっては元もこもありません。

新しく作るバリューは、誰でもきちんと覚えることができて、毎日の生活の中で意識できる出来るだけシンプルなものにしよう、と考えるきっかけになりました。

次はメンバーからのヒアリングで浮かび上がってきた項目を、より多くの人に伝わるような分かりやすい1行にまとめます。言葉を考える中、同じ意味を表す単語でも「世界」と「地球」では伝わり方やニュアンスが少しずつ異なるため、使う単語選びにも力を注ぎました。

そうして全員が納得できる形に整え完成したものが次の5つです。

グリラスのバリュー

Global vision
地球規模の視座を持ち、社会課題の解決を。

タンパク質危機や食品ロスは国内だけの問題でなく、地球上の人間すべてが直面していく課題です。そしてグリラスが徳島大学から継承したコオロギ研究の成果は、世界でもトップレベルのものになります。現在は国内を中心にビジネスを展開していますが、将来的にはコオロギ研究を世界中の食料問題の解決につなげられるよう、常にグローバルを視野に入れてグリラスおよびそのメンバーは企業活動を行っていきます。

Towards sustainable society 
自ら率先し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを。

環境負荷が低く将来の食を支えると期待されているコオロギですが、安定した飼育のために冷暖房を使用した飼育室の温度管理を行っています。今すぐこの現状を変えることは難しくても、将来的には再生可能エネルギーや、工場等で発生する排熱を活用した生産ができるかもしれない。 グリラスは本当の意味での持続可能な生産や社会の実現を目指します。そしてメンバーひとりひとりも、普段の生活から環境負荷の低い選択を行います。

Honest behavior
等身大のコミュニケーションと、うそ偽りない信頼構築を。

相手が社内の人でも社外の人でも、製品を買ってくれたお客様にも会社の社長にも、グリラスおよびそのメンバーは、自分に正直に等身大のコミュニケーションを取ることのできる存在であり続けます。 そのために、それぞれが過度に自身や自社を大きくみせることなくありのままの姿を発信し続け、思いやりをもって相手との信頼構築に努めます。

go Bold
高い目標に向けた大胆な挑戦と、それを楽しめる環境づくりを。

食用コオロギをはじめとした様々な新しいテクノロジーを社会実装していくためには、企業としてはもちろん、メンバーひとりひとりが高い目標を掲げ、それを達成し続けなければなりません。時にはメンバー同士や、社外を巻き込んでの挑戦が必要です。グリラスおよびそのメンバーは、それぞれがこれまでに経験したことのないような大胆な挑戦をし続けます。そしてそれぞれが、その挑戦を楽しんでいくための周辺環境を整えます。

be Scientific
根拠と論理を元に思考し、仮説と検証をもって行動を。

グリラスがコオロギの会社として社会から応援されている背景には、研究分野におけるバックグラウンドがあります。コオロギの社会実装を担うバイオサイエンスの企業として、社会課題の解決を担う存在として、グリラスおよびそのメンバーは科学的な考え方に根差した思考と行動を行っていきます


今後これらのバリューはグリラスおよびメンバーが進む指針になっていきます。時には価値判断に影響を与え、採用や人事評価の基準になるかもしれません。これはグリラスにいるひとりひとりが思う“グリラスの良いところ”や“グリラスの好きなところ”の結晶です。

 この記事を読んでいただいたみなさんには、新しく生まれたバリューを通して、少しでもグリラスやメンバーの想いを知っていただけたら嬉しいです。

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