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【代表インタビュー:前編】起業までの道のり

みなさんこんにちは!広報部の安藤です。
今回は、代表の宮沢に起業までの道のりについて、インタビューを行いました。
代表の人物像がわかるインタビューになっておりますので、
ぜひ最後までご覧ください。


ー今回は、起業までの道のりにフォーカスしたいと思います。


ー社長は、高校まではサッカー漬けの毎日だったらしいですね。
 大学に入って自由な時間が出来たと思うんですけど、何か変わったことはありましたか?

大学に入り、監督やコーチに縛られない自由な時間が増えたことによって、「なにかを生み出して世に出したい」という思いが一気に強くなりました。どのように時間を使おうかと悩みましたが、大学1年になってすぐに、世田谷で活動する演劇集団に入団にすることに決めました。


これまでも、小学校の出し物で主役を演じたり、中学校の文化祭では、オリジナルの脚本を提案して主演もやる等、演技に興味がありました。

俳優は、演じることで、警察官でも、医者でも、宇宙人にでもなれる。それに憧れました。

しかし、舞台に立っても、アンケート等で評価をしてもらえるのは主役等、ごく一部の人だけ。自分がよかったのか、悪かったのかもわからない。それが自分には合いませんでした。それで、もっとシンプルに成功のイメージが掴める「お笑い」に方向転換しました。


シンプルとは?


お笑いなら、目の前の人が笑っているかどうかで、自分の評価がわかりますよね。


なるほど。確かにそうですね。


目の前の人を笑わし続けていけば、いずれ天下が取れる。それは、私が「成功する」というイメージをもつときに、分かりやすかったのです。それから、とんねるずをモデルケースとした場合に、芸人で一流になれば、俳優も、歌も出来るんだと思ったら、より自分のなりたい将来像のイメージに近づきました。


インターネットの掲示板で相方を募集して、ピン芸人をやったり、コントや漫才をしながら活動をしていました。ライブハウスや代々木公園の路上ライブでネタをやったりと楽しんで活動していました。

しかし、大学3年生のときに、相方が突然消えてしまったんです。突然音信不通になりました。

その時、M-1グランプリが2回目を迎える年で、こんなにアツい大会には絶対出るべきだと思っていたのですが、相方がいない。仕方なく、身近な知り合いと一緒にM-1には出場しました。最高にスベッテ1回戦敗退でしたが。


ー M-1に出るなんて、お笑いも本気だったんですね。


基本的には昔から、何をするにも本気ですね。俳優も本気でしたし、お笑い芸人も本気でなりたいと思っていました。


それほど本気だったお笑いをやめたのはどうしてですか?


やっぱり相方が突然いなくなったことが大きかったですね。風の噂で大手電機メーカーに就職したことを聞きました。それで自分も就職ということに向き合うようになりました。

どこかで、「普通のサラリーマンになりたくない。会社の歯車になりたくない。」という思いが漠然とあったので俳優やお笑い芸人を目指していた部分もありました。でも、「普通のサラリーマン」だと思っていた人たちが集まることで、大きな力になって、社会を動かしていることに気がついたんです。たくさんの大人が集まって夢を実現するのが会社と考えるとすごいことだな、って。

当時の大企業は、第二新卒の採用みたいなことはやっていなくて、新卒からでしか入れない時代でした。新卒採用は一生に一度しかないのなら、一度経験してみようと。就職活動をして、それでもやっぱりお笑い芸人や俳優になりたいと思うなら、その時はそちらに進めばいい、そう考え就職活動を始めました。


会社選びにおいての、私のキーワードが「人の心」と「IT」でした。お笑い、俳優にこだわったように、人の心の探求をしてきた人間です。また、小さいころから家にパソコンがある珍しい家で、ITの可能性にも関心がありました。おもちゃメーカーやオンラインゲームの会社等多くの会社を受けたりしましたが、最終的に、外資系IT企業のロボット事業に魅力を感じてその企業に就職を決めました。いろんな会社をみることによって、この時には、実業の世界でビッグになろうという新たな夢が出来ていました。

今でこそロボットが身近にある世の中が語られる場面が増えましたが、当時は、サービスロボットは夢物語の一つでした。そんな中で、誰も見たことのない未来を一歩ずつ、着実に実現していく仕事になんだかワクワクしました。

ですが、新卒でその会社に入社して、最初に配属された部署は、インターネットによる動画配信システムを構築、提案する営業部でした。
失敗だらけでした。人一倍、夜遅くまで仕事をしていましたが、朝は遅刻しそうで常に走っていました。

昼食終わりは、机にいると、寝てしまうから、トイレで寝ていることもよくありました。一生懸命になりすぎて、優先順位が見えていませんでした。こんなに自分が通用しないのだと思い知らされもしました。

その後、ロボット事業部に異動になりました。そして、念願の、新入社員のときに、憧れたプロダクトの営業になることが出来ました。しかし、チームがこの会社の資本関係を離れるということが決まったため、一緒にその会社についていくことにしました。


約5人の会社で、このシステムの創始者であり研究者である社長とシステムエンジニア2名。あとは新人営業マンという体制でしたので、いろいろな業務を兼務しました。

事業企画、経営企画、商品企画、営業、総務、経理、法務。もう本当にいろいろやりました。


ーそれは、多忙ですね。


はい。大変だったけど、やりがいがありました。その頃にはいつか起業しようと考えていたので「この経験はいつか必ず活きる日が来る」と前向きに捉えていました。

それに、世界に一つだけの技術だったので、色々な国の色々な会社が興味を持ってくれて、たくさんの人に会うことができたのもよかったです。未来を模索する、大手の役員クラスの方と接点を持つ機会も多くありました。

いろいろな方とお会いする中で、いろいろなことを勉強させていただきましたが、一つ印象に残っている言葉があります。それは、
「趣味はやり続けたほうがよい!」という言葉です。


ビジネスを最短距離で行こうとすると、読む本は自己啓発本、趣味に費やす時間がもったいない、そんな考えになってしまいます。
そうではなくて、趣味も大切にすることで人間としての幅が広がり、視野も広がります。そして、人と人との繋がりがどんどん発展していきます。
それは実は遠回りなようでビジネスにも活きてくる時が必ず来る、そんなお話でした。

私はそれ以来、仕事だけでなく人と人との繋がりを大切にするよう心掛けています。子どものサッカーのコーチをやってみたり、一見ビジネスとは関係なさそうな縁でも大切にしています。


やりがいもあって、素晴らしい仕事だったんですね。
 この後、一回起業を考えられたんですよね?


そうですね。でも、事業は動かしたいけど、ネタが浮かばずに断念し、健康食品メーカーに転職しました。シンプルに商品を「作って売る」会社です。未来技術を啓蒙活動することはよいければ、根本的なものを売る商売も経験してみたかったんです。

この会社でナンバー2として、あらゆる部署のマネジメントを手掛けました。
この会社で勉強になったのは、コミュニケーションですね。ビジネスの世界では常識の「ロジカルシンキング」が、通じない場面があるんですよ。


どんな場面ですか?


コールセンターのパートさんに仕事をお願いすると「好きじゃないからやりたくない。」と言われたんです。論理的に説明しても、「だって嫌だもん。」で片付けられてしまう。今なら、その人に寄り添って言い方を変えたりコミュニケーション方法を考えるのに、当時はだめでしたね。必死で論破しようとしていました。


今の宮沢さんからは想像できませんね!
 (注:現在の宮沢さんはとても優しく丁寧にコミュニケーションを取る方なのでご安心下さい!)


3年間いろいろな経験をさせてもらい、やはり起業したいという気持ちが強くなってきました。
でもやっぱりネタが決まらない。そんな時に、孫泰蔵※さんの動画を見ました。

「起業のネタが決まらないと言って諦める人はよくいるんだけど、そんなときは、自分が尊敬する人、自分をよく知っている人、ビジネスの参考になりそうな人等、100人と会って熱い思いを伝えてみなさい。今思っていること、こだわり、自分のこと、なんでもよいから熱くなれることを話してみるとよいです。そうすると、起業のネタは必ずみつかります。」


そんな言葉を聞いて、すぐに行動に移しました
家族に改めて話を聞いてみたり、過去の会社で知り合った人と話をしたり・・・。
そしてそれをTwitterに投稿し、カウントしていきました。

それと同時に、日本に住んでいる外国人とも話をしていきました。
中国人300人、ベトナム人100人くらいかな。


外国人?それはどうしてですか?



グローバルなビジネスをしたいと考えていたので、それなら外国人と話すしかないと思いました。留学生に限らず、いろんな人と話しましたよ。アプリの翻訳を使ったり、筆談してみたり。
そこで、外国人が口々に言うんです。「日本は、日本語が出来ないと仕事が出来ないのか!」と。
これだけ「グローバル社会」と言っておきながら、身近なところは全くグローバルではない。その事実に驚きました。そして、この課題を解決することが自分の使命であると感じ、起業を決意しました。


※孫泰蔵(そんたいぞう)さん:実業家、投資家、起業家。
現在は、起業家の支援に力を注ぐ。兄は孫正義氏。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次週は、いよいよ事業がスタート。続きをぜひ、ご期待ください。


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