- RA/CA
- プロダクトマネージャー
- イベント運営
- Other occupations (6)
- Development
- Business
- Other
こんにちは!株式会社オリグレスパークス採用広報です!
エンターテインメント業界で独自の道を切り拓いてきたオリグレス。このたび、同社が新たに立ち上げたオウンドメディア「オリグレスカフェ」では、その考え方や取り組みを発信していく第一歩として、代表取締役社長・吉武優さんへのインタビューを実施しました。
2025年1月に社名を「オリグレスパークス」から「オリグレス」へとあらため、グローバル総合エンターテインメント企業を目指すと宣言。その先には、2040年からの着手を計画する壮大な挑戦がありました。一生の記憶に残る体験を自らの手でつくり出す一大プロジェクトとは──。
前編となる本稿では、吉武さんの原点から未来への展望、壮大なビジョンに込めた想いまで、じっくりと話を聞きました。
株式会社オリグレス 代表取締役社長
吉武 優/Masaru Yoshitake
株式会社オリグレス 代表取締役社長。宮崎県出身・上智大学卒。新卒で電通に入社。入社4年目で、営業大賞グランプリを史上最年少かつ初の個人受賞。ベンチャーのグロース支援を広く手掛けると同時に、屋内型テーマパークの開業プロジェクトを担当。2018年、すべての有給を利用し「世界一周」を敢行。18か国25都市を回り、世界中のエンタメを視察。その後、都内の大規模美術館の開業プロジェクトにおいて、代表取締役社長を務めた後、当社を創業。
社名を「オリグレス」へ。変わらぬ想いと正しい進化。長期目標への道筋
◼︎この度、オリグレスのオウンドメディア「オリグレスカフェ」が立ち上がりました。
吉武:「オリグレスカフェ」は、私たちオリグレスの考え方や取り組みを、社内外の皆さんにわかりやすく届ける情報発信の拠点として育てていきたいと考えています。社員インタビュー、エンタメ施設やIP権利元との協業事例などを通して、オリグレスの「今」や「これから」が感じられる、体温を感じられるメディアにしていきたいですね。
——そうした「これから」の展望を考えるうえでも、2025年の社名変更は大きな転機だったのではないでしょうか。「オリグレスパークス」から「オリグレス」へと変更された理由を伺いたいのですが、まずは「オリグレス」という言葉に込めた意味について、あらためてお聞かせください。
吉武:「オリグレス(ORIGRESS)」は、「ORIGIN=原点」と「PROGRESS=進化」を組み合わせた造語で、「変化」ではなく、「正しい進化」という想いを込めています。時代の変化は激しく、特にエンタメの世界では、トレンドが短期サイクルで、ボラティリティも大きいです。そうした中で、たとえば、「今メタバースが流行っているからメタバース事業を始めよう」「XRが次に来そうだからXRの会社に転職しよう」といった、トレンドに引っ張られるような意思決定には、私はあまり共感できません。あくまでトレンドは掴むものですし、テクノロジーの活用は目標達成への手段であるべきだと思っています。
それ以前に大切なのは、「自分は何者か」「自分は何がしたいのか」という原点(ORIGIN)です。その原点に立脚してこそ、人も企業も本質的に進化(PROGRESS)していける。変化には適応するものの、流されるのではなく、原点の延長上で進化を重ねていく。それが、私が理想とする在り方です。つまり「オリグレス」は、私自身のテーマであり、会社の理念でもあります。
——では次に、「オリグレスパークス」から「パークス」を外した理由についても伺えますか?
吉武:私の人生における最大級の目標の一つに、ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンに匹敵するような世界水準の大規模テーマパークをプロデュースすることがあります。28歳の時にその目標を掲げて、生涯かけてそれに挑むことを誓いました。それをこの会社で成し遂げたく、テーマパークをつくる会社として、創業当初、社名に「パークス(PARKS)」をつけていました。
ただ、現時点ではまだ実績も仲間も資金も十分とはいえず、実現には相当な期間を要します。そこで一旦、「パークス」を社名から外し、より抽象度の高い「オリグレス」という名称のみにしました。
テーマパーク構想を長期計画に変更しつつ、実現までの期間を、エンターテインメントを総合的に極める期間として位置づけています。だからこそ、はっきりとお伝えしたいのは、創業当初から掲げてきた「世界水準の大規模テーマパークをつくる」という構想は、今も一切ぶれていないということです。
記憶を刻む体験を求めて。テーマパークに懸ける想い
◼︎なぜテーマパークだったのですか?
吉武:仕事を通して、自分の手がけたことが誰かの記憶に残ってほしい、という想いが強くありました。どうせなら、忘れられてしまうような仕事ではなく、誰かの心に刻まれるような仕事がしたい、と。
もともと私は広告の仕事をしており、TVCMなどは15秒という短い時間で、基本的に忘れられることを前提に企画を考える世界です。そうした中で、もっと長く人の記憶に残る体験をつくりたいと考えるようになりました。
じゃあ、それが本当に実現できている存在って何だろう? と考えた結果、それができていて、私が発想し得る中で最も大きい存在だったのがディズニーランドでした。
キャラクターとハイタッチしたり、ステージでミュージカルを観たり、ジェットコースターで絶叫したり。好きな人とデートしたり、プロポーズしたり、修学旅行ではしゃいだり、記念日に家族で宿泊したり。そうした体験って、誰にとっても一生忘れられない記憶になりますよね。
外出を伴う没入体験には、人の心にポジティブな感情を深く刻み、その人の人生を豊かにする力があります。
私のやりたいことは、「人の記憶に残る非日常体験をつくること」。そして、「それをチームで、大規模に、たくさんの人に届けること」なんです。そのための最たる手段が、「世界水準の大規模テーマパークのプロデュース」だと考えています。
——お話を聞くと、目指しているビジョンのスケールの大きさが伝わってきます。もっと身近で現実的な選択肢もある中で、あえてそこにこだわる理由は何でしょうか?
吉武:難易度が高いからこそ、挑戦のしがいがあります。想像してみてください。「ディズニーランドをつくったのが自分たちだったら?」と考えたら、ワクワクしませんか? 会社員時代に、「何で起業しようかな?」とずっと考えていて、この目標を定めていったのですが、ある友人からは「リアルな体験を提供したいなら、カフェでもいいじゃない?」と言われたこともありました。
一瞬考えましたが、やはりそれでは私の欲求は満たされないことに気づきました。私はスケールの大きさにこだわりたく、世界中から多くの人が訪れ、一生忘れないような体験を提供したい。それが、私がテーマパークを選んだ理由です。
それに、人生は一度きりですし、仕事に費やす時間も膨大です。お客さまを楽しませたいという想いはもちろんありますが、私自身もそのプロセスを心から楽しみたいんです。そして、一緒に働く仲間のことも楽しませたい。「この会社に入って本当に良かった」「この仕事が一番楽しい」と思ってもらえるような組織をつくっていきたいと思っています。そのために、社員のみんなにとっても、人生を誇れるほど大きなプロジェクトを手掛けたい。
現在の計画では、2040年に、あらためて「オリグレスパークス」を子会社で設立し、それまでに蓄積したリソースやノウハウを総動員して、テーマパーク開発に挑む予定です。2040年に私は52歳になりますが、そこから10年かけて2050年までに、「人生の代表作」を総力を挙げてつくり上げたいと考えています。
逆算から始まる未来戦略。いま積むべき経験とは?
◼︎社名を変えたことで、心境や行動に変化はありましたか?
吉武:テーマパーク開発の時間軸を引き直したことで、今思えば私に必要だった心の余白が生まれました。テーマパークをつくるために、焦らず本質を見極めながら、「今やるべきこと」にじっくり取り組めるようになりました。
大規模テーマパークをプロデュースするためには、IPを活用した事業は必須ですし、マーケティング、マーチャンダイジング、イベント、チケッティング、オペレーション、空間デザイン、不動産、金融、人脈構築など、やるべきことは山ほどあります。2040年までまだ時間があるので、テーマパーク開発につながる領域であれば、あらゆるジャンルに積極的に挑戦し、エンターテインメントを総合的に極めていきたいと思っています。
――特に力を入れていきたい分野はありますか?
吉武:まず、ファイナンスと不動産事業には2030年以降本格的に取り組んでいく計画です。また、リアルエンタメの価値は今後ますます高まると思いますので、エンタメ×成長領域の枠から外れなければ、制限なく攻めていきたいです。プロスポーツチームの経営やお笑い芸人・アイドルのプロデュース、オリジナルIPの創出や、アニメ・映画の制作にも興味があります。既存のレジャー施設やホテルのプロデュースも、いずれ着手する予定です。
グローバル展開も前倒しで準備中です。日本には「エンタメ」と「食」という、世界に誇れる強みがあります。テーマパークでインバウンドのお客さまに楽しんでいただくだけでなく、日本のエンタメをアウトバウンドで展開するビジネスやグローバルIPを活用したリアルビジネスも、すでに検討を始めています。
◼︎最後に、吉武さんご自身の使命についてお聞かせください。
吉武:私の根底には「楽しい人生でありたい」「『たのしい』を提供する人でありたい」という想いがあります。ただ正直なところ、私はシャイで不器用で、どちらかといえば真面目な性格です。人前で笑わせたり面白がらせたりすることは得意ではないんです。一人っ子だったからか、実は一人で過ごす時間が好きで、1日の中で自分だけの時間がないと疲れてしまいます(笑)。でも、自分なりのやり方で、人を楽しませる努力はずっとしてきたつもりです。
大規模テーマパークをつくるにしても、自分が演者になることには向いていませんが、演者を通じて多くの人を楽しませることには真剣に挑戦したいと思っています。仲間を集め、共に成長しながら、自分たちの力では届かないくらい大きな目標に挑戦していきたいです。
私は「人生のピークは後半にある」と思っています。「世界水準の大規模テーマパークをつくる」という遠く大きい目標に向かっており、その実現のためには、多くの協力が必要です。いざ私たちが挑戦するというときに、「オリグレスが挑戦するなら、今まで世話になったし応援したい」「オリグレスに自分も入社して、そのプロジェクトの一員になりたい」「オリグレスなら成功しそうだからお金を出したい」——そう思ってもらえるように、信用を少しずつ積み重ねるような仕事の仕方が必要です。まだ駆け出しで色々と荒々しい局面もありますが、大目標の実現のために、長期思考で正しい経営と成長を心がけたいです。
一方で、長期的な目標を達成できればいいというだけでなく、そのプロセス自体も楽しみたいと思っています。そのためにも、総合的にエンターテイメントを手掛ける会社として、多岐にわたる事業に取り組みたいですし、仲間との時間一つ一つを楽しいドラマにしていきたいです。
企業が永続的に発展できるよう、魅力的で強い企業文化を追求し、オリグレスグループが長期にわたって多くの方々に「たのしい」を提供し続けられる存在になることを目指しています。