「良い仕事に就くなら、結局は都市部に出るしかない」——そう考えて、キャリアの選択肢を狭めてしまっているエンジニアは、地方には少なくありません。リリー技研がフルリモート・全国採用という方針を掲げているのは、単なる制度の話ではなく、こうした"働き方の地域格差"そのものに向き合うためです。
地方在住社員の比率
現在、リリー技研で働くメンバーのうち、約63.6%が首都圏以外の地域に在住しています(2026年9月時点)。地方在住だからといって任される案件や工程に違いがあるわけではなく、要件定義のような上流工程にも、居住地に関係なく参加してもらっています。
なぜ、全国採用にしたのか
背景にあるのは、代表の私自身がエンジニアとして現場に立っていた頃の実感です。良い仕事をしていても、住んでいる場所によってキャリアの選択肢が狭まってしまう。都市部の企業でなければ、上流工程に関われる機会そのものが少ない。そうした構造そのものが、優秀な人材を取りこぼす原因になっていると考え、居住地を問わない採用方針を早い段階から掲げてきました。フルリモート・フルフレックスという制度も、この方針を実際に機能させるための土台になっています。
地方在住社員から聞く声
実際に地方在住のまま働いているメンバーからは、次のような声が挙がっています。
「地元を離れずに、上流工程に関わる仕事ができるとは思っていなかった」
「転職のたびに上京を検討していたが、その必要がなくなった」
「家族との時間を確保しながら、着実にキャリアを積み重ねられている」
数字や制度だけでは伝わらない実感が、こうした声には表れています。
今後の採用地域展開
これまでは、全国各地からのフルリモート参画が中心でした。これに加えて今後は、必要に応じて客先に出向いたり、恵比寿のオフィスに出社したりできる人も採用していきたいと考えています。もちろん、出社をお願いする場合には出社手当も出ます。
とはいえ、出社を義務化するわけではありません。これまで通り、基本的にはフルリモートで働ける環境を維持しつつ、フルリモートを希望する人も、出社という選択肢を持てる人もそれぞれの形でチームに関わってもらえる体制にしていきたい、という考えからです。地方在住であることが理由でキャリアの選択肢が狭まる、という状況そのものを一社で解消することはできません。
それでも、居住地や働き方に関わらずフェアにキャリアの機会を得られる会社が一つでも増えることには意味があると考えています。
地方創生と労働機会の均等化という視点
エンジニアの地方在住がそのまま可能になるということは、地元に人材と収入が残るということでもあります。都市部に人と機会が集中する構造に対して、フルリモートという働き方は、小さくとも一つの選択肢を増やす取り組みだと捉えています。学歴や経歴だけでなく、居住地によってキャリアの可能性が制限されない社会を目指して、リリー技研はこれからも全国採用の方針を続けていきます。