こんにちは、シフトメーションの畠山です。
本記事では、オフィス移転というひとつの節目を通して、私たちが大切にしている価値観や、働く環境への考え方についてご紹介したいと思います。
多くの会社にとって、オフィスは単なる「場所」ではなく、日々の業務や文化、働く人たちの姿勢を映す鏡のような存在です。だからこそ、「どのような空間を選び、どのように整えるのか」は、組織として何に価値を置いているかを明確にする大切な機会でもありました。
今回のオフィス移転では、「生産性の高い働き方を支えること」に軸足を置き、本質的な価値を提供してくれるものにしっかりと投資をしながら、見た目の華やかさや一時的な演出には頼らない、そんな私たちらしい選択を重ねてきました。
「それは、本当に価値を生むのか?」という問いを指針に
移転プロジェクトを進める中で、私たちは常に「それは本当に価値を生むのか?」という問いを自分たちに投げかけながら判断してきました。
たとえば、ネットワークの構築やレイアウトの設計は、CTOを中心に内製で実施。どこを外部に依頼し、どこを内製化するかを見極めています。
これには、「自分たちの手でつくる」ことに特別な情熱を注いだわけではありません。むしろその逆で、外部に依頼するよりも圧倒的に低いコストで、十分な品質が確保できると判断したからこその選択です。合理的に考え、短期間で仕上げることができる部分は社内で完結させ、私たちはその分のリソースを「本当に価値があるところ」に集中させました。
ネットワーク構築は、CTOを中心に私たち自身の手で行いました。
働き方の質を高めるための、快適さへの投資
新オフィスの設計で大切にしたのは、「生産性の高い働き方が自然に実現される空間」をつくることです。たとえば、次のようなポイントには、積極的に投資をしています。
明るく開放的な空間で、集中とリラックスを両立
靖国通り沿いに位置する現在のオフィスは、南側に遮る建物がなく、自然光がたっぷりと差し込む立地。室内には白とナチュラルウッドを基調とした什器を配置し、東側の窓からの光も取りこめるように、ロッカーの高さにも工夫を施しています。
自然光に包まれた落ち着いた空間は、集中力を高めるだけでなく、ふとした瞬間のリラックスにもつながり、日々の働き方の質そのものを底上げしてくれます。
自由な働き方を支えるフリーアドレスと個人ロッカー
フリーアドレスを採用しつつも、個々のニーズに応える形で個人ロッカーを用意しました。「自分の収納スペースがほしい」という声を受けての導入であり、こうした細やかな配慮も、快適な環境づくりを後押ししています。
身体への負荷を減らすチェア選び
新しく導入した椅子は、オカムラ製の高機能チェア「シルフィ」。長時間の作業でも疲れにくく、姿勢が安定することで集中力も持続します。こうした設備への投資は、見た目の豪華さではなく「働く人の時間をどう支えるか」という視点から選ばれています。
PC作業に最適化された設備環境
各デスクには4K対応のモニターを設置。PCへの給電にも対応しており、デバイスの接続や電源に悩まされることはありません。ストレスの少ない設備環境が、日々のアウトプットの質を高めてくれます。
セキュリティ・清潔さ・広さ──「当たり前」をていねいに整えることが、信頼につながる
私たちが大切にしているのは、「働く人」「訪れる人」それぞれの立場に立った、日々の安心感と信頼感です。それは派手な演出ではなく、あたりまえと思われることを、ひとつひとつ丁寧に積み重ねることから始まります。
安心できるプロダクトを提供する会社であるための、セキュリティの確保
オフィスのエントランスにはオートロックが配備され、不用意な立ち入りを防止します。私たちはISMS認証も取得しており、物理的な入退室管理だけでなく、情報管理体制そのものにも責任をもって取り組み、「安心して任せられる会社」であり続けたいと考えています。
落ち着いて働ける環境の“縁の下の力持ち”
仕事に集中するためには、目に見える部分だけでなく、日常の中にある使い勝手のよさも欠かせません。
お手洗いのような設備は、目立たない存在でありながら、その使いやすさが安心感につながる場所のひとつです。
今回のオフィスでは、男女別で清潔感のあるお手洗いに、必要な個室数がしっかり確保されていることも、私たちが選定時に重視したポイントでした。
特別な演出ではなく、誰もがストレスなく使えること。
「ここなら安心して働ける」と思ってもらえるような、日常の細部にも、私たちは価値を感じています。
会議室には、“遊び心とわかりやすさのバランス”を
会議室は、社内外の打ち合わせに使われる場所であり、空間の印象や使いやすさが問われる場所でもあります。
2部屋を確保した会議室は、それぞれに統一感のある配色を取り入れました。
- 一室は、窓からの自然光を活かした明るい空間に深いグリーンの椅子を配置。
広く開放感もあり、来客対応を中心に利用しています。
- もう一室は、オレンジ色の椅子であたたかみを持たせ、社内のちょっとした相談にも向く落ち着いた雰囲気に仕上げました。
区別するための会議室名はそれぞれ、「うぐいす」「やまぶき」という名前をつけました。このネーミングは、日本の伝統色からインスピレーションを得たものです。
多額の費用をかけずとも、視覚的なわかりやすさと少しの遊び心をそえることで、自然に使いやすく、親しみのある空間を目指しました。
画面越しだけじゃない、対話の場も大切に
移転に合わせて、フルリモートで働くメンバーも含め、全員が集まる全社集会も開催しました。
普段はオンライン越しに仕事をしているメンバー同士が、対面で言葉を交わす機会は、私たちにとって大切な時間です。
私たちはフルリモートやハイブリッドワークといった柔軟な働き方を支えつつ、こうした「リアルなつながり」も大切にしたいと考えています。
最後に──私たちは「共感で選ばれる会社」でありたい
今回の記事を通じてお伝えしたかったのは、どんな什器を選んだか、どんな設備があるか、ということ以上に、「私たちがどのような価値観を持っているか」という点でした。
私たちは、見た目の華やかさではなく、「本質的な働きやすさ」=「生産性の高い環境づくり」に投資する会社です。
必要なものにはしっかり投資し、そうではないものには無理に背伸びをしない。
そんな姿勢に共感してくれる方と、これからのシフトメーションを一緒につくっていけたら嬉しく思います。
新しいオフィスは、移転前の3倍以上のスペースを確保しました。現在のチームの働きやすさを保ちつつ、これから加わる仲間たちが、窮屈さを感じずに力を発揮できるようにする、そんな「未来への準備」でもあります。
この記事を通して少しでも私たちに興味を持っていただけましたら、ぜひカジュアル面談でお話させてください。