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【代表インタビュー】SIerが優秀な人材を獲得し続ける方法

こんにちは!ワミィ株式会社の石川です。
今回は「SIerが優秀な人材を獲得し続ける方法」をテーマとし、当社代表の伊藤にインタビューを行いました。

少子高齢化などの生産年齢人口減少による働き手不足の問題に加え、さらには非IT企業のエンジニア採用獲得に向けた動きなど、エンジニア採用市場では依然として売り手市場である状態が続いています。
そのような状況において、これまで約40年弱の間、情報システムの企画から構築・運用までのサービスを一括して担ってきたシステム受託企業(SIer)がこれまで同様、更にはこれまで以上に優秀な人材を獲得するためにはどのようなポイントをおさえればよいのでしょうか。
本記事では、SIer独自の強みを再確認し、求人票の書き方からエージェントへのアプローチ方法についてお伝えします。

伊藤 和歌子(いとう わかこ)ワミィ株式会社 代表取締役大学卒業後、ニフティ株式会社に入社。ニフティではシステムエンジニアとしてアプリケーション設計・開発やインフラの運用等に従事。2009年より、京セラ関連IT企業の人事部責任者として、採用・育成・制度設計・労務・理念浸透・全社プロジェクト統括など幅広く担当。2016年10月 ワミィ株式会社設立。「エンジニアの力をすべてのチームに!」をコンセプトに、「エンジニア出身の採用コンサルタント」がお客さま企業の支援を行う採用コンサルティングサービスを展開。

SIerの強み

-まずはじめに、昨今のエンジニア市場における変化について教えてください

昨今のエンジニア市場を見ていると、SIer vs Web系企業 という構図が見られれるようになりました。Web系企業の代表格でいうと、ヤフーやメルカリなどでしょうか。そもそもSIerとWeb系企業のエンジニアが行う業務の大きな違いとして、
SIer→お客様案件に携わる
Web系企業→自社サービスに携わる
ということが挙げられますが、「最新の開発手法に携わりたい」「自社サービスを一から自分の手で作りたい」等の理由で、Web系企業への志望度が高いエンジニアは以前と比較すると非常に増えていると感じます。


-そのような中で、SIerの強みは何でしょうか

SIerの最大の強みは様々な案件、言語などの技術領域や幅広い工程に携われることではないでしょうか。
またお客様との折衝などのクライアントワークが発生しますので、コミュニケーション能力がより求められる業界でもあると思います。そのため、SIerで経験を積まれている方はコストや納期、営業力など、技術スペック以外のところの付加価値が高まり、どの企業でも必要とされる人材として差別化が図れると感じます。
また、納期厳守による残業の発生や常駐かどうか等の働き方の観点では、お客様によって左右されてしまうため、これらはよくSIerで働く上でのデメリットとして挙げられますが、案件獲得の上でコントロールできれば、強みにもなり得ると思います。


-「働き方改革」は企業として重要な経営課題の一つとして認知されていますね

今が企業としてのブランディングを見直す時期であると思います。当社がご支援しているSI企業様でも、フルフレックスの導入やフルリモート勤務の実施、選考面接における希望案件の確認、入社後育成計画の刷新等を行い、人材確保が継続的に行えています。
特に採用成功しているお客様は、どの企業様も市況に合わせて柔軟に対応していますね。人事担当者の方が自ら情報を取りに行き、自社のコントロールをなさっている印象です。


-求職者側は、より良い条件の環境で働きたいですよね

そうですね。とはいえ、エンジニア職種は他の職種と比較して非常に転職の流動性の高い職種であると考えます。「3年位勤めて貰えればまずはよい」とされている企業もあります。
一昔前までは、転職回数が多い=不採用 というのが主流でしたが、特にエンジニアについては転職回数を気にしていたら全く採用できなくなってしまいます(苦笑)
ですので、これまで当たり前とされていた考え方にとらわれず、現在の市場の考え方をキャッチすることが大切だと思います。
「そもそも人は転職するものだ」と捉えて、常に採用し続けるというサイクルを絶やさないといことがポイントだと思います。

求人票の作成ポイント

-では、SIerが求人票を作成する上でポイントとなる点を教えてください

求人票は非常に大切です!
エージェントのキャリアアドバイザー(以下、CA)の方がいかに自社に求職者を推薦してくれるかを考えた上で行動することは業界・業種問わずに大切なことですが、「SIerに紹介しよう」と思ってもらうためには、”SIならではのポイント”を求人票に落とし込めているかがカギとなってきます。
つまり、業務内容、必須条件だけの情報だと多数ある求人票に埋もれてしまうことは必至です。
求人票を作成する際は、以下の項目があるかがポイントですので、記入するようにしましょう。

-具体的にイメージできるように書いていくのがポイントですね

求職者だけでなく、CAの方にとっても具体的にイメージできるように書きましょう。特に担当する業界などの案件内容ついてはざっくり書かれている企業が多く、お客様の機密情報の関連で細部まで開示できないという制約があると思いますが、例えばアプリケーション開発一つとっても、金融/製造/通信などの業界や、開発言語やインフラ環境などの開発環境についても記載できるといいですね。
アサイン状況を考慮しなければ詳細に落とし込むのは難しいと思いますが、現場と情報共有しながら、細分化して記載するように心がけると良いと思います。

エージェントからの紹介率UPの秘訣

-エージェントからの紹介率を上げるにはどうすればよいのでしょうか

エージェント側も多くの企業担当を持っている場合が多いので、いかにCAの方を味方につけておくかということが大事なポイントです。
SIerでいうと案件の具体的な事例や入社者のレジュメ情報を連携したり、カジュアル面談の実施率や書類選考通過率を上げるとエージェント側にも良い印象を与えることができると思います。
良い求職者を紹介してもらうようお願いするだけではなく、どうすればCAの方が紹介したくなるのかを考え、情報連携することが大切だと思います。
前述した求人票作成におけるポイントも同様で、求職者にとってわかりやすい求人票というのは、エージェントにとってもわかりやすい、つまり紹介しやすい求人票であることを意味するのです。

ワミィのSIerへの支援実績について

-ワミィではSIerへの支援実績はあるのでしょうか

2016年の開業以来、現在もご支援をし続けている企業様が複数社いらっしゃったり、最近ご支援を始めたばかりですが早速成果に結びついている企業様など、様々あります。
一つ事例を挙げると支援内容としては、はじめに、エージェントやDRの使用状況、ATSの使用有無などの現状把握と刷新を行います。次に選考フローの洗い出しを行い、求人票の改定と母集団形成に力を入れました。求人票については当社が直しを行うだけではなく、お客様ご自身で見直しができるよう求人票の書き方ガイダンスを行ったり、面接官向けのトレーニングを実施するなど、内製化のご支援もしました。
その結果、毎年の採用目標を安定して達成できています。


-ワミィの支援後、すぐに効果があったのでしょうか。

お客様ご自身の認識が変わり、すぐに対応してくださった部分は大きかったです。
新規エージェントやDRとの契約や採用チャネルの増加、書類選考の委託、そして応募者対応の迅速化についてはすぐに行っていただけました!
すぐにご対応してくださったことは、内定者数の数値にも大きく反映されました。


おわりに

-代表がお客様支援を行う際に心がけていることを教えてください

一番大切にしていることは、お客様の採用チームの一員として動く、ということです。採用活動を回していくだけの代行の立ち位置ではなく、その会社の社長、採用担当になったつもりで一緒に採用を頑張っていこうという気持ちで支援させていただいております。そのために、エンジニア採用のトレンドや市況感などは都度お客様にフィードバックしたり、これまでの採用活動の数値を見ながら、持っている情報をどのように活かしていくかについて考え、現在の活動の見直しや新しい手法を提案したりしています。
”魔法の杖”はありませんからね、常にこれでいいのか考え、実行に移すことをこれからも大切にしていてきたいと思います!


ありがとうございました!


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