転職活動で「この人になら相談してみたい」と思える出会いは、そう多くありません。
でも、アセンディアの後藤涼介さんは、きっとその“数少ない誰か”になれる人です。
冗談を交えた軽やかな会話の中に、相手を思いやる誠実さが見える。
そして、ひとつひとつの選択に「ちゃんと向き合ってきた人」だけが持つ、静かな熱も。
今回のインタビューでは、仕事観や日常、アセンディアの雰囲気、そして後藤さん自身のストーリーを深く伺いました。
■ キャリアアドバイザーとして、“人の可能性”と向き合う
「今やっているのは、自社の採用も、クライアント企業の採用支援も両方。いわゆるキャリアアドバイザーという立場で、求職者の方と向き合う機会が多いですね」
──そう語る後藤さんの口ぶりは軽やかだけれど、実際の仕事内容はかなり幅広い。
自社の応募管理・面談・入社対応に加え、採用オペレーションや応募者対応も日々こなしている。
「採用って“人”そのものを扱う仕事だからこそ、毎回が違うし、決まりきった正解もない。だからこそ面白いし、気が抜けないです」
特に大切にしているのが、“その人が持つ本来の可能性”を見つけにいくこと。
「うまく話してもらおうとは思っていないんです。むしろ、うまく話せないときこそ、その人らしさが出る。だからこそ、話し方や経歴の整合性だけじゃなくて、その人の中にある“これから”を一緒に見つけにいく姿勢で面談しています」
■ 1日のスケジュールに“余白”はない。それでも楽しい理由
後藤さんの1日は、Slackやメールの確認から始まる。朝のうちにメッセージ対応を済ませたら、クライアントの対応や面談準備に取りかかり、夜までびっしりと業務が続く。
「正直、空いてる時間はほとんどないです。でも、ただ“忙しい”という感覚とは違うんですよね。ひとつひとつが誰かと向き合う仕事なので、むしろやりがいがある」
終電で帰ることもあるけれど、「今は“やらされてる”感覚は全くない」と話す。
むしろ、“どこまで相手に価値を届けられるか”を自分ごととして楽しめているのが、今なのだという。
「もちろん体力的にきついときもありますよ。でも、“今日はこの人の背中を押せたな”とか、“この求人の提案は自信あるな”って思えた日は、疲れが全部チャラになるんですよね」
■ 飽きっぽい?大歓迎です。それって、才能かもしれないから
「飽きっぽいって、悪いことじゃないと思ってて。むしろ、いろんなことに興味を持てる“好奇心のかたまり”だと僕は捉えてます」
後藤さんが「一緒に働きたい」と思うのは、そんな好奇心旺盛な人たち。
「型にはまった働き方しかできない職場で、“なんでこうなんだろう?”って疑問を抱えた経験がある人。そういう人って、実は“変える力”を持ってるんですよね」
また、仕事以外でも何かひとつ熱中している人にも魅力を感じるという。
「夢があるとか、趣味があるとか、子育てに全力とか、なんでもいい。自分の“好き”に向き合ってる人って、絶対仕事にも本気になれるから」
■ 「自分には何もない」人ほど、実は面白い
「自信がない」「何をしたいかわからない」──
そんな言葉を口にする求職者と会うたびに、後藤さんはその人の“まだ言葉になっていない魅力”に目を向けている。
「たとえば、“自分は飽きっぽいんです”って言う人がいたとします。でもその人の話を深掘っていくと、実はすごい行動力があったり、すぐ挑戦するタイプだったりする。本人はマイナスだと思ってるところが、実はすごい強みだったりするんですよね」
「だから僕は、書類に書かれていない“その人らしさ”を引き出すのが自分の仕事だと思っています」
■ 入社のきっかけは、“人生と向き合う時間”を得るためだった
後藤さんがアセンディア(当時は旧クロス)に入社したのは2018年。
きっかけは、お母様の病気だった。
「母の病気がわかって、もう先が長くないかもしれないっていう状況になったとき、働き方を見直さざるを得なくなって。そんなとき、前職でつながりがあった現代表から声をかけてもらったんです」
最初はアルバイトとして働きながら、介護と両立する日々。
「“今日は休ませてください”って突然言わなきゃいけないことも多くて。でも、当時の会社の柔軟さに本当に救われたんですよね」
そしてお母様が亡くなったのをきっかけに、「今度は本気で仕事に向き合おう」と決意し、正社員としてジョイン。
それ以降、仕事に注ぐ熱量は一気に上がったという。
■ アセンディアは“多様性と本音”が共存できる場所
「昔は、いわゆる“営業強めな若手男子”が多かったですね。でも今は、ママさんもいれば、僕みたいにちょっと変わったやつもいる(笑)。ほんとに多様です」
重要なのは、“誰が偉い”とか“何が正解”ではなく、それぞれが自分らしく仕事に向き合える環境があること。
「ちゃんとプロフェッショナルでいながら、お互いの違いも認め合える。だから、入社してきた人が“あ、この空気、好きかも”って思えるんだと思います」
■ 後藤さんから、求職者の方へ
「自分に何もないって思ってる人こそ、僕は会ってみたいです」
「その人がまだ気づいてない強みを、一緒に発見するのが僕の仕事だから。うまく話せなくても、整理されてなくても、全然かまいません。むしろ、そこから一緒に考えていけたらいいと思ってます」
──真剣だけど、肩の力が抜けている。そんな後藤さんの言葉は、きっと誰かの背中をそっと押してくれる。
■ 一緒に働く私から見た後藤さんのこと
初対面では少し寡黙に見えるかもしれませんが、心を開けばとてもお話好きで、豊富な知識や経験を惜しみなくシェアしてくれる人です。
時に冗談も交えながら会話を楽しませてくれる一方で、ひとつひとつの仕事に対しては一切の妥協をせず、まっすぐに向き合う姿勢が印象的です。
情に厚く、誰に対しても真摯に寄り添い、深く考えて行動できる人。
「話してみて初めて気づく魅力」がたくさん詰まっている人なので、ぜひ気軽に話してみてください。「ちょっと気になる」から始めてみませんか?
アセンディアでは、好奇心と誠実さを持つ仲間を募集しています。