Event Produce
EventHub イベントプロデュースチームの紹介
https://jobs.eventhub.co.jp/event-produce
みなさん、こんにちは。
EventHub採用広報担当の坂田です。
今回は昨年9月に開催し、BtoB企業から1000名以上が参加した自社主催のオフラインイベント
「Event Seminar Merketing Fes」(以下ESMFes)を大成功に導いた、プロデューサーの綾野さんにインタビューしました。社内では「起爆剤 綾野」と呼ばれているほど、新しいアイデアを出して前に進めていくパワーで溢れている綾野さん。そんな彼女に、EventHubへの入社の経緯とESMFes開催にかけた思い、開催の裏側について、赤裸々に語っていただきました。
<プロフィール>綾野令子(あやのれいこ)
新卒でIT系ベンチャー企業にて広告、通信機器などの法人営業に従事。その後、新規事業立ち上げ専門のコンサルティング会社にて営業・市場調査を行う。2017年より事業会社に転籍し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)市場専門メディアとイベント事業の立ち上げを行い、RPAの展示会を4都市で開催する他国内外企業のイベント制作を支援。2020年にEventHubに参画し営業、イベントプロデュース事業立ち上げを遂行。2024年初の自社主催カンファレンスESMFesの統括となる。
EventHubのイベントプロデューサーについて
イベントを開催する際には、実施する目的やターゲットを定めた上で、何をするかを決める企画部分が非常に重要になります。細かい運用のノウハウや企画などのクリエイティブな部分のサポートするのがEventHubのイベントプロデューサーです。
ーまずは綾野さんのご経歴を教えてください。
新卒でIT系のベンチャー企業に就職し、2年目で大手の親会社に異動、そこから1年後にオープンアソシエイツ株式会社(現オープングループ株式会社)という新規事業の立ち上げコンサルティングを行っている会社に転職しました。その会社でRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のメディアを立ち上げることになったのですが、メディアを立ち上げたとしても、例えば日経さんやITmediaさんのように一気に会員獲得はできないので「一つ方法があるとすれば、イベントだ」ということになり、市場啓蒙とリード獲得のためにイベントを始めました。
そこでスポンサーを募り1,000人規模のイベントを虎ノ門ヒルズで開催をしたのですが、これが私が初めてイベントに関わった経験になります。
ーいきなり1000人はすごいですね。綾野さんはどんな役割だったのでしょうか?
私はスポンサーの開拓と、イベントの企画やコンセプトの立案、一部キャスティングを行っていました。
「RPA」というトレンドのテーマだったこともあり多くの方にご来場いただきイベントは成功、そこから毎年開催するようになりました。私が在籍していた4年間の間に規模はどんどん拡大し、最終的には1万人弱の規模となり、日本全国で同様の展示会を開催するようになりました。市場拡大・啓蒙においてのイベントの威力を感じた経験でした。
ーそういったイベントとの関わりがあったので「イベント」と名前のついているEventHubに興味を持たれたのでしょうか?
実はそうではないんです。(笑)IT業界で頑張っていたのものの、美術大学出身ということもあり、もともとは実際に何かをクリエイティブすることに興味がありました。その中でも花束を作ることへの関心が強くなり、お花屋さんの勉強をしたいと思うようになりました。
ただ業界が違いすぎるし、勝手がわからないので、今までの知見を生かしながらお花屋さんでアルバイトができる状態を目指すとにしました。
そこで副業ができる会社を探し、紹介いただいたのがEventHubでした。当時はコロナ禍でオンラインのイベント開催ツールとして注目され、とても忙しい時期でした。代表の理恵さんと当時のインターンのメンバーが1日に6件も7件も商談し、休む暇もなく疲弊されている状態で、フィールドセールスのメンバーを入れて営業商談に繋げたいという背景でご相談いただき、ジョインを決めました。
EventHubのイベントで綾野さんが作ってくれた素敵な花束💐
ーEventHubは今までの経験を生かしつつ、やりたかったお花屋さんの仕事もできる環境、ということで選んだんですね。その後、フルタイムのEventHubの社員になりましたが、そのときは何か気持ちの変化があったのでしょうか?
一番の理由は「EventHubなら長期で関わりたい」と思うようになった、ということです。私は今まで3-4年の中期でしか一つの会社に在籍したことがありませんでした。それは常に新しいことに挑戦したい気持ちが強かったからで、自分としては前進していくために必要なことでした。しかしここ数年「一つの会社で長期で関わることでしか見えない価値があるだろう」とも感じていました。EventHubは数年間働いている中で、プロダクトの改善はもちろん、ミッション・バリューの刷新、フローや制度の改善など「良くしていこう」という動きが止まることはありませんでした。結果としてとても洗練され、デトックスもされたと思います。自分もそんなEventHubのメンバーの一員であり続けたいと強く思うようになりました。
さらにESMFesを終えてその感覚は確信に変わり、今はEventHubなら「骨をうずめても良い」と思っています。
ーなぜ「骨をうずめても良い」とまで思うようになったのでしょうか?
Fesが終わって、代表の理恵さんと話していく中で、自分が感じていたEventHubにまだ足りていないピースが埋まってきた感覚を持ちました。それは一つは顧客への向き合い方です。会社の売り上げが上がるかどうかは、いかに顧客に貢献できたかによると思うのですが、Fes開催で社員全員でイベントに行き、自分の目で現場を見たことにより、一人一人がより一層顧客に向き合う仕事をするようになったと感じました。
もう一つはチームを横断して仕事をすることが当たり前になった、ということです。Fes以前からみなさん協力的ではありましたが、Fes後は「これはこのチームの仕事だから」という雰囲気が一切なくなりました。さらに、チームが横断して仕事がしやすいように組織体制の変更も行われました。どのチームが持ってきたどの仕事であっても、みんなが手を挙げるカルチャーがこれまで以上に強くなったと感じています。
もちろんまだまだ頑張らなくてはなりませんが、このピースが埋まったことで、会社としていけそうだ、とより強く思うようになりました。
ー綾野さんはもともとフィールドセールスだったときにイベントプロデュースチームを立ち上げました。その背景をお伺いできますか?
数年前にセールスをやっていた頃はまだプロダクトに弱い部分があり、お客様のご希望に添えないことも多々あったため、何かもっとできることはないかと考え、自分が経験してきたイベント制作であればもしかしたら役に立てるのではないかと思ったんです。そこで代表の理恵さんに相談したところ、「いいよっ!やってみな!」と言われて。手を挙げた人にはやってほしい!という方なので背中を推してくれましたが、たぶんここまで形になるとは思ってなかったと思います。
ーそこから2024年に開催した初の自社主催イベント「ESMFes」に繋がった経緯をお伺いできますか?
「お客様にEventHubのプロダクトを体験してほしい」というのが開催の一番の目的でした。どんなに時間をかけて商談で説明するよりも、実際に体験していただいた方がプロダクトの価値を理解しやすいのではないかと思ったんです。
とはいえ、私の仮説だけで開催に踏み切ったわけでなく、理恵さんに相談したり、検証も行いました。パートナー企業様とのウェビナー配信のスタジオにEventHubの導入を検討している顧客を連れて行き、実際の配信シーンを見て頂きました。この検証では、イメージが膨らんだことにより数社から受注することができました。やはり実際に体験してもらうことはすごく大事だと確信し、具体的な開催の起案へと繋がっていきました。
ー「ESMFes」を開催するにあたり、大切にしていたことはなんでしょうか?
プロダクトを体験してもらい価値を実感してもらうことと同じくらい大切にしていたのは参加者に楽しんでもらう、役立つものを持って帰ってもらう、ということです。私自身、ここ最近のイベントに参加して感じていたことは、コロナ禍が終わり、再度イベントがオフライン化している中で、イベントのやり方が旧態然を貫いていて面白くない、ということでした。イベントはもっと面白いものだし、「行ってよかった!ためになった!」と思ってもらえるものだと思います。なので今までのイベントや展示会とは全然違った観念を持って開催したいと思いました。イベント市場の人たちに向けて「もっと面白いイベントをやっていこうよ」「私たちはチャレンジします!」ということを伝えたい、という思いもありました。
開催にあたり大切にしていたこと
ー今回はEventHubメンバー総出で開催しましたが、社内ではどういった感想や反響がありましたか?
楽しかった、という声が圧倒的に多く、とても嬉しいです。個々の責任が大きく、スピード感を持って決めなくてはならないことも多かったので、一人一人が自分ごととして真剣に取り組む必要がありました。そのお陰もあってか、その後の社内の”当たり前の概念”や意思決定のスピードも変わったと感じています。
日頃顧客と会う機会の少ない開発メンバーを巻き込めたことも良かったです。実際に現場に行き自分の目で見ると、より顧客視点での開発に繋がると思うんです。
開催前にメンバー全員で記念撮影
ー参加者からはどんな声がありましたか?
来場者の方からは、同じ業界、同じ職種の人たちとの具体的な情報交換ができる場があってとても良かったというお声を多くいただきました。出展者の方々にとっては訴求対象のターゲットが一緒なので、ニーズがとても合致したことにより満足いただけました。
お客様からは「自社のイベント開催の際にESMFesを参考にしています」という声を聞くことがあり、とても嬉しいです!
ESMFesオープニングの様子
ー綾野さんが感じるBtoBイベントだからこその面白さはありますか?
イベント自体に関して言うとBtoCと比べるとBtoBのイベントってまだまだ遅れてると思うんです。PRやブランディング、華やかさ、みたいな観点で見るとかなり遅れていて、コンテンツが硬かったり、もっと砕けてもいいのにな、という感覚があります。
でもだからこそすごく可能性があると感じています。イベントの空間だけじゃなく、メール一つとってもそうですし、バナーや動画の見せ方も、固定観念に縛られずにどんどん変えていくことができます。
今回のESMFesでは例えばラウンドテーブルやミートアップのような企画、インタラクティブ性のあるセッションを作ることなど、固定観念を崩す企画が多く、前例にないことが多かったので、設計に時間がかかり大変でしたが、その分作っていて楽しかったですし、来場された方にも満足していただけたのではないかと思います。
ー最後に、どんな方にEventHubに来ていただきたいですか?
何でもやって良い、という環境なので、裁量の大きさに魅力を感じる人に来て欲しいです。BtoCのイベントから学びたいことも多いのでその知見のある方や、クリエイティブに興味のある方も大歓迎です。
今のEventHubはやっとPMFしそうな、会社が大きくなっていく可能性が出てきたタイミングです。そのフェーズを体験したい人にとっては今のEventHubに参画する意味や価値は大きいと思います。
イベントマーケティング市場はまだまだ黎明期で、これから拡大していく市場です。一緒にBtoBのイベントマーケティング市場を作っていきたいと思ってくれる人に来てもらえたら嬉しいです!
ー綾野さん、ありがとうございました!