「経理という仕事は好きだけど、自分の仕事が貢献できているのか実感が湧かない。本当にこのままでいいのだろうか?」企業によっても、経理という仕事の中身は全く違います。
今回お話を伺ったのは、NX・NPロジスティクス株式会社(NPL)で働くK.O.さん。新卒で入社後、現在までで約8年間支店経理部の仕事を担当されています。
K.O.さんのキャリアストーリーから見えてきたのは、拠点の運営・寄り添う人情味ある”支店経理”という仕事の面白さと、目まぐるしい変化における物流業界に身を置くNPLの魅力でした。この記事を読めば、「そういう経理の仕事がやりたかった!」――そんな新しい仕事の出会いがあるはずです。
プロフィール
K.O.さん NX・NPロジスティクス株式会社 経理部 東日本支店経理部。大学を卒業後、2017年に新卒でNPLに入社。初配属で北海道・東北支店経理部を担当、以降 西日本支店経理部を経験し、2022年より現職。若くして3つの支店を経験したからこそ、それぞれの視点や拠点の違いや特色を理解し、拠点目線を持つ経理担当者として活躍中。
目次
プロフィール
資格を活かして、安定した基盤がある会社でチャレンジしたい!ー就職活動でNPLを決めた理由
経理だからこそ、「数字」だけで判断しない!ーともに考え拠点運営に寄り添う仕事の魅力
仕事の視野が広がる面白さを実感ー大規模拠点の再編という経験からの学び
現場に近い立場で、さらなる経営への貢献をーNPLで描く今後のキャリア
資格を活かして、安定した基盤がある会社でチャレンジしたい!ー就職活動でNPLを決めた理由
ーー学生時代に簿記2級を取得されてますが、当社を就職先として選んだ理由をお聞かせいただけますか?
大学では簿記の資格を取るなど、もともと経理関係の仕事に興味があったのもの、就職活動では業界として魅力を感じた物流業界を中心に企業を見ていました。最終的にNPLを選んだのは、パナソニックや当時の日本通運(現 Nippon Express)といった大きなグループ企業の一員として働ける安定性が基盤としてある会社でチャレンジしたいという思いと、物流を通じて社会に貢献できるという点に魅力を感じたからです。入社後の配属については、希望していた経理部への配属となりました。
ー入社前と入社後で、経理の仕事に対するイメージに違いはありましたか?
そうですね、入社前は「数字を扱う仕事」という認識でしたが、実際に配属されてみると、単に数字を正確に処理するということだけでなく、物流現場・拠点の実態や会社のビジネスモデルを理解することが、経理として業務を行う上で非常に重要だと感じました。特に支店経理という立場では、拠点の経営サポートという側面も強く、数字の裏にある現場の状況を把握しないと、適切な分析や提案ができないことに、当初は難しさを感じました。
ただ、毎月の基幹業務である月次決算を担当していく中で、予実管理や収支分析、適切な請求書処理の確認といった業務に慣れていき幅を広げることができました。特に、拠点や現場に対して課題を提示し、改善につなげていくことが大切だと学びました。毎月同じルーティンを繰り返す中でも、少しずつ経験を積むことができたと感じています。
経理だからこそ、「数字」だけで判断しない!ーともに考え拠点運営に寄り添う仕事の魅力
ー経理の仕事は、「数字と日々向き合う仕事」というイメージをどうしても持ってしまうのですが、実際に担当されている仕事をもう少し詳しく教えてもらえますか?
私の主な担当業務としては、まず月次決算業務があります。これは、毎月の売上や経費のデータを集計し、会社の財務状況を把握するための重要なプロセスです。その他にも、請求書精査、仕訳伝票入力、そして各拠点の収支分析といった業務も行っています。
ー拠点の収支分析とのことですが、具体的にはどのようなことをされているのでしょうか?
例えば、ある拠点の損益計算書や売上、原価の資料を見て、予算や前年と比較し、もし予算から大きく乖離している、あるいは悪化している要因があれば、その原因を深掘りしていきます。それが例えば"保管の仕事"なのか、"運送の仕事"なのか、といった具体的な費目を見て、なぜその費用が増加しているのか、その背景にある課題は何か、ということを分析します。
ーそれは、単に数字をまとめるだけでなく、現場の業務内容まで理解しないとできない仕事ですね。
おっしゃる通りです。物流業界の特性上、現場での業務やその時の状況を理解していないと、数字の分析も的確に行えません。例えば、最近ではパートナー企業への委託費用や、物価高による諸費用も増加傾向にあります。また、2024年問題への対応において、ドライバー不足といった物流業界特有の課題が、運送費に影響を与えることも少なくありません。そういった業界の動向や現場の状況を踏まえ、なぜ予算通りにいかないのか、今後どう改善していくべきか、といったことを拠点側と共有し、一緒に考えていくことが、支店経理としての重要な役割だと感じています。
ーまさに、数字を通して現場を支え、経営に貢献されているのですね。そういった業務の中で、特にやりがいを感じる瞬間や、印象に残っているエピソードはありますか?
やりがいを感じるのは、やはり自分の分析や提案によって、拠点の課題解決や改善につながった時ですね。経理は、どうしても数字だけを見て「ここが間違っている」と指摘するだけの立場になりがちですが、そうではなく、なぜその数字になっているのかという背景を丁寧に説明し、拠点の方々と協力して改善策を見つけ、実行できたときには、大きな達成感があります。"数字をただ分析して正論を押し付けない。"道半ばではありますが、できる限り自ら現場を知り、目線を合わせて仕事をするということを大切にしています。
仕事の視野が広がる面白さを実感ー大規模拠点の再編という経験からの学び
ーこれまで経理の仕事を通じて様々な経験をされてきたと思いますが、特に大変だったことや経験があれば教えていただけますか?
そうですね、特に印象に残っているのは、管轄の東日本内で大規模な拠点再編があった時のことです。メザニン(※倉庫内の棚のこと)の撤去や、適切な在庫配置に向けた複数拠点が絡むかなり大規模な再編だったのですが、その際に経理担当者でありながら現場の支援にも入らせていただきました。
さらに、拠点再編に伴う新たな資産や投資に関する手続きが非常に膨大な数にのぼり、それらをすべて対応するのが当時としては大変な業務でした。ただ、今振り返ってみると、あの経験があったからこそ、資産管理に関する知識や当社の最前線の仕事を身近で体感することができたので、大変でしたが今にいきてきていると思います。
ー管轄支店内の拠点が大変な時には、部門を超えて一緒になって乗り越える。経理担当でありながら現場の支援に入られたり、膨大な資産管理業務を担当されたりというのは、まさに支店経理ならではの幅広く、そして深い業務経験ですね。
ええ、支店経理の業務は、決算や収支分析、予算管理といった主要業務に加えて、このように拠点の変化に応じた資産管理をはじめ、経理的な手続きなども担当することもあります。
また、お客様と新たな取引が発生した場合、契約に基づき請求書の内容が適切に計上できているかの確認も、細かく見ていく必要があります。契約通りに適切に対応する、当たり前ではあるのですが、企業としての信頼につながる重要なことですので、細部まで気を付けて対応しています!
現場に近い立場で、さらなる経営への貢献をーNPLで描く今後のキャリア
ーこれまでのお話を伺って、経理の仕事にやりがいを感じ、着実に成長されている様子が伝わってきました。今後、経理の仕事で挑戦してみたいことや、キャリアプランについてお聞かせください!
今後はこれまでの経験を活かし、会社の売り上げの中でも大きな割合を占めるような大規模な拠点の経理責任者を目指したいと考えています。経営に近い立場で、より深く経営に貢献できるような仕事に携わっていきたいです。税務や財務といった本社経理の専門分野にも興味はありますが、まずは現場に寄り添いながら、今のキャリアをさらに深めていきたいと思っています。
ー大きな拠点を任される経理責任者、素晴らしい目標ですね。最後に、経理の仕事やNPLへの入社を考えている方々に、メッセージをお願いします!
経理の仕事は、単に数字を扱うだけでなく、会社の経営を数字の面から支える、非常にやりがいのある仕事です。特にNPLでは、物流業界というダイナミックであり、かつ変化がある業界の中で、現場の状況を理解しながら、経営に貢献していくことができます。
私自身、新卒で経理未経験からのスタートでしたが、周囲のサポートもしっかりあり、着実に成長してこれたと感じておりますので、業界・職種未経験でもきっとご活躍いただけるフィールドだと思います。基礎は大切にしながらも、従来のやり方に固執することなく、変えるべきことは前向きに変えていく。そんなバイタリティとチャレンジ意欲がある方と一緒に働けたら嬉しいです。
いかがでしたか?
K.O.さんから一貫して感じられたのは、「現場に寄り添う」を大切にする姿勢でした。
物流業界は今変革期にあり、また業界の中においても3PL企業として、当社はただ"保管する"、"運ぶ"だけではない高度なことが求められるからこそ、現場を常に理解する姿勢を大切に、新たなことにチャレンジするマインドが醸成されるのだと思います。人々の暮らしの当たり前を支える当社の仕事で、キャリアを積んでみませんか?