スマートラウンド証券、開業に向けて経営体制を強化
株式会社スマートラウンドのプレスリリース(2025年4月21日 10時00分)スマートラウンド証券、開業に向けて経営体制を強化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000042542.html
※本投稿は2025年4月23日のnoteより内容を転載しております。
こんにちは!スマートラウンドでPRを担当しています、勝山です。
今回は、未上場株式のセカンダリープラットフォーム実現に向けた子会社の取締役CCO(チーフコンプライアンスオフィサー)に就任された後藤 拓磨さんに、これまでのキャリアやスマートラウンド入社のきっかけ、これからどうしていきたいかなどをインタビューしました。
学生時代からとことん「守り」に徹してきた後藤さんのキャリアと、そんな後藤さんが目指すアツい未来をたっぷりお届けします!
後藤 拓磨
(取締役CCO[チーフコンプライアンスオフィサー])
2014年、野村證券株式会社に入社。支店総務課に配属となり、複数支店でコンプライアンス業務やミドルバック業務に従事。その後、営業総務部に異動し関西数ヶ店のコンプライアンス業務を集約するプロジェクトに携わる。2021年にLINE証券に出向し、内部管理体制やコンプライアンス体制の構築も行う傍ら事業の立ち上げや新商品の開発にも関わる。2023年、fundnote株式会社に転職し、取締役兼コンプライアンス部長として、第二種金融商品取引業と投資運用業の業登録や開業を担う。2025年2月、株式会社スマートラウンドに参画。
現在、「スマートラウンド証券※1」に所属し、非上場株式を取り扱う証券会社の立ち上げを担当しています。
※1:現時点の商号は株式会社スマートラウンド戦略事業準備会社とし、第一種金融商品取引業(非上場有価証券特例仲介等業務)の登録完了後に商号変更を行う予定です。
具体的には、セカンダリー事業の開業に向けた準備が主な仕事で、コンプライアンス担当として、体制構築や当局対応を行っています。
7月頃の開業を目指し、準備を進めているところです。
振り返ってみると、ずっと「守り」に徹してきた人生な気がします。
中学から大学卒業までハンドボールのゴールキーパーをしていたので、ひたすらシュートを受け、毎日痛い思いをしながら守っていました(笑)大学は南山大学人文学部に入り、大学でも体育会でハンドボールをしていました。
その後、新卒で野村證券株式会社に入社しました。最初の配属は営業ではなく、コンプライアンス部門でした。希望は営業だったのですが…(笑)同じ配属は同期で10人ぐらいしかいなく、珍しい配属だったと思います。
入社1年目はずっと営業がやりたいと上司に言っていましたが、目まぐるしい証券業務の日々の中で結局その後も、コンプライアンス担当として支店を何ヵ店か転勤しました。
やっていくうちに金融におけるコンプライアンスの重要性や価値にも気が付き、いつしかやりがいも感じていました。
支店勤務では、支店の内部管理体制の構築やセールスの研修・指導、ミス・苦情事案の対応などをしていました。他にもセールスのフォローやコンプライアンス違反を減らす施策を打ったり、既存の業務フロー効率化に取り組んだりしていました。
営業総務部という本社部署に所属していた期間もあり、関西の支店にあるコンプライアンスやミドルバック業務を大阪に集約し、業務を効率化するプロジェクトに携わったこともありました。
その後、社内公募で手を挙げて、LINE証券に出向しました。自分で何かを作り上げる仕事がしたい、フロントにもっと出たいという気持ちがありました。
当時はフィンテックが流行った時期で、これから金融デジタルもどんどん加速するだろうと考え、その渦中でビジネスをしたいと思っていました。
LINE証券でもコンプライアンス部に配属されました。会社としては立ち上げしてしばらくしたところで、新サービスや新商品、新規事業を次々と出していくフェーズでした。
私は企画推進チームにも所属し、内部管理体制やコンプライアンス体制の構築も行う傍ら各プロジェクトに参加、事業の立ち上げや新商品の開発にも関わりました。忙しい日々でしたが、楽しく充実していました。
はい、野村證券の同期が立ち上げた投資運用会社です。最初、直販投信事業の立ち上げをしたいけど、どうしたらいいかと相談を受けたことがきっかけです。
LINE証券で業登録から金融事業の立ち上げ、実務設計などの経験をしていたので、金融業の立ち上げ方は理解しており、意見交換しながらアドバイスしていました。
事業の立ち上げについて会話していくうちに、大企業の看板やリソースが全くない環境で、自分の力を試してみたいなと気持ちも芽生え、事業内容にも共感し、野村證券を退職、転職を決意しました。
前職では取締役兼コンプライアンス部長として、既存事業であった私募ファンド周りのミドルバックや社内のコーポレート体制の整備、また第二種金融商品取引業と投資運用業(投信委託)の2つの業登録を行い、実務準備をし、直販投信事業の開業に漕ぎ着けました。公募投資信託も2つローンチしました。
その後、当初の事業構想と方向性が変化したこともあり、次のキャリアを考えるようになっていきました。
前職で、未上場企業の組み入れを可能にした公募投資信託を作っていました。投信協会ルールなどもあり、未上場株式を上限15%を入れることができます。
その中で、未上場企業の情報をどう管理するのか投信の受託銀行である信託銀行と議論になりました。色々調べていくうちに、企業情報を管理できるスマートラウンドというサービスを知りました。
知ったきっかけは、スマートラウンドも運営に関わっているVCFCN(VC Fund Controller Network:VCやCVCのファンド管理担当者向けのコミュニティ)でした。
未上場企業へ投資するファンドを運用していたこともあり、非上場企業投資をする際のミドルバック業務について情報交換したく参加していました。
そこで親会社取締役CSOの佐藤と知り合いました。度々意見交換をするようになり、その中でセカンダリー事業の構想なども聞く中で今後の日本経済にとってかなり重要な事業だと感じ、いつの間にか入社を決めていました。
想像以上に皆さんが明るく、活気に満ちた会社でびっくりしました。
初めて全社出社日に参加した際も、会場に到着すると受付にいた社員の方がものすごく大きな声で「後藤さん、待ってましたあああ!」と迎えてくれたのも印象的でした。みんな明るく、風通しの良い会社だと思っています。
セカンダリー事業チームのメンバーはそれぞれ異なるバックグラウンドを持っていて、それがかなり強みになっていると思っています。
社長の加納はエンジニアやプロダクト出身、辻は東京証券取引所出身、丸山は金融だけでなくM&A業界経験もあります。私は証券会社でコンプライアンスとミドルバックを中心に、リテール、フィンテック、アセットマネジメントと経験してきました。
多様なメンバーが議論するチームミーティングには、日々多くの学びがあります。刺激も多く、やりがいを感じ働いています。
まずは、弊社のセカンダリー事業を開業すること。流動性の低い日本の非上場株市場を活性化し、盛り上げていきたいと思っています。
これまでの非上場株の世界はすごく閉鎖的な印象で、インナーサークルの中だけで完結しているように見えます。もっと情報開示されて、流動性が生まれ、日本において投資の新しい選択肢の一つになっていくと良いなと思います。非上場株に投資をするという選択肢が一般的になってほしいです。
また業界としては、金融やM&A、VCなどがそれぞれバラバラなコミュニティで活動している印象がありますが、同じお金を動かす業界として一丸となり、一緒に盛り上げていければいいなと思います。
スマートラウンドが金融事業に参入する良い点は、金融色が強くないこともあると思っています。既存の金融企業が、既存のやり方に引っ張られ新しいことをやっても、真に革新的なことは起きにくいはずです。
違う業界の人が金融業にどんどん参入することで、新しい発想やアイデアが生まれ、業界を変えていくことができると信じています。