タニクリの考える「仕事の哲学」
「働くこと」の本当の意味とは何でしょうか。このシリーズでは、お金、やりがい、そしてチームワークについて、タニクリ独自の視点から深く掘り下げていきます。
◯ 仕事の本質は「自分以外の人を喜ばせること」
「仕事とは何か?」この根源的な問いに対して、あなたならどう答えるでしょうか。お金を稼ぐこと、自己実現のため、社会貢献のため…様々な答えがあるでしょう。タニクリでは、仕事の本質を非常にシンプルに、しかし力強く定義しています。
私たちの会社では、「お客様」という言葉を少し広く捉えています。それは、商品やサービスに対してお金を払ってくださる方だけを指すのではありません。タニクリにおける「お客様」とは、
「自分以外の、すべての人」
です。これには、職場の上司、同僚、部下、協力会社の方々も含まれます。この定義に立つと、仕事の本質がクリアに見えてきます。
タニクリが考える仕事の本質、それは**「自分以外の人(お客様)の役に立ち、喜ばれ、好かれ、選ばれること」**。
接客スタッフがお客様を笑顔にするのも、工場のスタッフが後工程の仲間が作業しやすいように丁寧に製品を仕上げるのも、経理担当が部署のメンバーが働きやすいようにサポートするのも、すべてはこの本質に繋がっています。すべての仕事は、誰かを喜ばせるためにある。このシンプルな哲学が、私たちのあらゆる活動の土台となっています。
◯お金は「ありがとう」の交換ツール。価値を生み出すとは?
多くの人が、「お金を稼ぐ」という行為を、自分の時間を切り売りすることだと誤解しています。しかし、お金の本来の役割を理解すれば、働くことの意味は全く違って見えてきます。
大昔、お金が存在しなかった時代、人々は物々交換で生活していました。これは「価値」と「価値」の交換です。お金とは、この価値交換をスムーズにするために生まれた、便利な道具にすぎません。この原則に立ち返ると、「お金を稼ぐ」とは、単に決められた時間働くことではなく、「人の役に立つ・喜ばれる行動=価値」を提供し、それをお金と交換することだとわかります。
ヨーロッパに、ある旅人が100万円を置いていった町の寓話があります。その100万円が町の人々の間を巡り、誰もお金を稼いでいないのに、みんなの借金が消えて町が活気を取り戻した、という話です。これは、お金が「価値の交換」を媒介し、世の中全体を豊かにする力を持っていることを示しています。また、腕のいい大工さんが1億円の価値がある家を建てれば、世の中には「1億円の家」という新しい価値が生まれます。その結果、社会全体の富は増えるのです。
私たちが仕事で価値を創造すればするほど、世の中はどんどん豊かになる。お金とは、その「価値」や「ありがとう」を交換するためのツールなのです。この視点を持つと、自分の仕事が社会にどう貢献しているか、より深く実感できるようになるはずです。