1. はじめに:「老舗なのに、新しい?」
こんにちは。7月から岸保産業でインターンをしている岩森といいます!インターンを始める前、初めて岸保産業という会社を知ったとき、私は疑問でいっぱいでした。
岸保産業ってどんな仕事をしているの? 商社って具体的に何をするんだろう?
歴史ある中小企業なのに、どうしてインターンを受け入れているんだろう? 老舗なのにベンチャーのマインドってどういうこと?
ベンチャー気質って言うけど、本当に何かを変えてきたの?
これから会社はどこを目指していて、そのために何をしているの?
今回の記事では、私がインターンを通じて抱いたこうした疑問と、その答えを紹介したいと思います。
2. 岸保産業ってどんな仕事をしているの?
最初に浮かんだ疑問はこれでした。
「調理器具の専門商社って結局何をしているの?」――そう思う人も少なくないはずです。
岸保産業は、メーカーから商品を仕入れ、それをオリジナルのカタログにまとめて小売業者に販売する会社です。自社で製造は行わず、さまざまなメーカーの商品を取り扱っています。
ここで「飲食店がメーカーから直接買えばいいのでは?」という疑問が出てきます。
でも考えてみてください。飲食店が調理器具――例えば泡立て器――を買い替える機会はそれほど多くありませんし、必要な数もごくわずか。全国の飲食店からメーカーに直接問い合わせが来たら、とても対応しきれません。
そこで登場するのが岸保産業です。
多くのメーカーから多種多様な調理器具を買い付け、カタログとして整理。飲食店は近くの小売業者に相談すれば、そのカタログを通じて必要な商品をスムーズに手に入れられます。
小売業者も多くの在庫を抱えることなく、お客様の要望に対応できる――これが商社としての岸保産業の役割です。
3. 老舗なのにベンチャーのマインドってどういうこと?
老舗の会社というと、“昔ながらのやり方を続けている”イメージがありますよね。
でも岸保産業を調べてみると、「挑戦」「成長」といった言葉が頻繁に出てきます。
実は岸保産業は、社長の代替わりをきっかけに「厨房用品の商流と物流をスマートに」という理念を掲げ、IT化やDXを積極的に導入。業務の効率化や新しい挑戦を本気で進めています。
例えば、在庫管理体制を整えることで「注文したものがきちんと届く」という当たり前をさらに確実にしたり、教育体制や組織風土を見直すことで成長を止めない仕組みを作ったり。こうした取り組みで、10年で低迷していた売上を倍増させました。
そして今は、自社だけでなく業界全体を変えていこうと、さらにIT化・DX化を推進しています。
「言うは易く行うは難し」ですが、岸保産業は実際に行動し、成果を出している。そこに私は大きな魅力を感じ、インターン参加の気持ちが強まりました。
4. 理念達成のために今どんなことをしているの?
「厨房用品の商流と物流をスマートに」――この理念を実現するため、岸保産業は「Challenge, Professional, Passion」という3つのValueを掲げています。
理念やValueに共感し、挑戦心と成長意欲を持った人材を求めているのも特徴です。
会社と共に成長し、IT化・DX化を一緒に進めていく仲間として、若手に期待しています。インターンを取り入れているのも、新しい視点や考えに触れるためです。
実際にインターンをしてみると、若手でも意見を言える環境があり、新しい発想を歓迎してくれる――むしろ求めている――風土があると実感しました。
「歴史を守りながら新しいことに挑戦する」――その両立を支える柔軟な人たちが、岸保産業で働いています。
5. インターンを通じて気づいたこと
私は記事を書くために会社や業界を調べる立場でしたが、そこで見えたのは「ただの中小企業商社」ではない岸保産業の姿でした。
老舗なのにベンチャー精神を持ち、“実際に変化している”中小企業のリアル。
その独自性や柔軟性こそが、岸保産業の大きな魅力だと思います。
また、インターン業務を通じて社員の方々と話す中で、私なりの観点や若い世代ならではの視点を会社に必要なものとして期待し、歓迎してもらえていると強く感じました。
学生や社員を“歯車”ではなく一人の「人財」として見てくれる社風も、大きな魅力だと思います。
6. おわりに:疑問から確信へ
「調理器具の商社って、何をしているの?」という疑問から始まった私のインターン。
調べていくうちに見えてきたのは、歴史と改革を両立する岸保産業の姿でした。
「変化の途中にある会社だからこそ、成長のチャンスも大きい」
「会社の変化に必要な人材として、共に成長していく働き方はきっと楽しい」
そう確信できた経験となりました。