子育てもキャリアも諦めない。自分の価値観を更新する、Inspire Highだからできる営業スタイルとは?
こんにちは。株式会社Inspire High採用担当です!
Inspire Highでは、「世界中の10代をインスパイアする」をミッションに、地域や経済状況に左右されることなく、これからの時代を生きる10代のひとり一人が、「自分らしい生き方」を見つけられるような探究学習プログラムを開発・提供しています。
そのため、社内には子育てをきっかけに教育事業へ興味を持った社員が多く在籍中。今回話を聞いた、中高事業部・首都圏営業担当の中山さんも、そんなメンバーのひとりです。
「子育てや家庭環境のために、自分のキャリアを諦めなくていい」と気がついたきっかけや、中山さんが考えるInspire Highだからこそ楽しめる「営業の醍醐味」などを語ってもらいました。
取材・文:市場早紀子 撮影・編集:Inspire High
【プロフィール】
中山 菜々子
2023年入社。神奈川県出身。大学では社会学を専攻。百貨店勤務、ランニングステーションの副店長を経験しながら、子育てに奮闘。保育園に子どもが通うなかで社会課題を痛感したことから、教育業界へ転職。学校広報支援の企業を経て、一味違う教育を提案するInspire Highと出会う。キャリアも子育て・ワークライフバランスも諦めずに両立し、現在は埼玉の学校をインスパイア中。
目次
学校の「本当にやりたいこと」を見極める
自分の軸を信じて「飛び込んでもいい」と思える環境
抱える「モヤモヤ」こそが、インスパイアの種になる
Inspire Highの営業は、「売る」のではなく「心のやり取り」
一緒に話すことが「たのしい」と感じてもらえる存在でありたい
学校の「本当にやりたいこと」を見極める
ー現在の担当業務を教えてください。
中山:埼玉の学校をメインに、関東エリアの中学校・高校へ向けて、Inspire Highが開発・提供している教育プログラム「Inspire High」の導入提案をしています。新規の学校へ提案するだけでなく、すでにプログラムを導入いただいている既存校に、運用改善のヒアリングなどを行うことも多いです。
ー具体的にはどのように提案されているのでしょう?
中山:いきなりプロダクトを提案するのではなく、まずは学校が抱える課題をヒアリングするところからはじめます。
学校にはそれぞれ「校訓」がありますよね。校訓に込めた思いや学校の存在意義を振り返ったときに、「生徒たちの『現在地』、卒業生の『未来』はどうなっているのだろう?」といった問いが必ずあるんです。そこに注目して、「学校が本当にやりたいこと」という本質を掘り下げながらお話を伺います。
「Inspire High」は、教科書や問題集のような「目に見える」プロダクトではなく、生徒の創造力や可能性、未来といった「抽象的な部分にアプローチするもの」なので、プロダクトに込めた思いや意義を時間をかけて理解してもらい、学校との強い信頼関係を築くことが大切だと考えています。
「Inspire High」プログラム紹介
Inspire Highにおける営業活動の流れ
自分の軸を信じて「飛び込んでもいい」と思える環境
ー前職でも教育関係の仕事をされていたのですか?
中山:以前は百貨店勤務などをしていたのですが、自分の子どもが保育園に通い始め、そこで習い事といった「教育の格差」を目の当たりにしたのをきっかけに、教育事業にチャレンジしたいと思うようになったんです。
Inspire Highに入社する前も、教育分野には関わっており、IT分野から広報戦略を提案していました。「学校をどうアピールして魅せていくか」という視点が重要だったので、「学校が本来なりたい姿を内側から一緒につくる」という、いまの仕事とはまた別のアプローチ方法だったと思います。
ーなぜInspire Highに魅力を感じたのでしょうか?
中山:入社前は、自ら問いを立てて考え、生徒の主体性を育てる「探究学習」という言葉をまだ知らなかったので、Inspire Highの事業内容は未知の世界でした。だからこそ、「私でも追いつけるかもしれない」と思ったんです。
会社を知るなかで、「教育」の本質をしっかりと見ているからこそ、営業職に求める姿勢も「ただ売ればいい」ではなくて、「届けたいものがあるから、ちゃんと向き合ってほしい」という気持ちが伝わり、共感しました。
「自分のやりたい軸があれば、飛び込んでいいんだ」と思える環境があったのが、入社の決め手です。
ー実際に仕事をしてみていかがでしたか?
中山:仕事と子育ての両立という点で、家庭の事情など個人の環境についてお互いに気を遣いすぎない雰囲気があるなと感じました。子供のお迎えや病院、授業参観なども、自分で予定をコントロールして決められるのは、すごくありがたいです。
また、みんなの日報をフラットに見られるのも、すごく学びになります。日報にアイデアや営業でのやり取りをメモすると、ほかの人がレスをくれるので、担当地域が違うメンバーとも自然と交流が生まれるんです。
営業職といえば、「蹴落とし合い」みたいなイメージもあると思うのですが、むしろここは「認め合い」の文化が強いと感じます。 「この人のアイデアいいな」と思ったら素直にマネしてみたり、「挑戦してみたけど、自分の場合はこうだった」とシェアしたり。人によってやり方が違ってもいいという雰囲気があるんです。
だけど、チームや一人ひとりの仕事に対するブレない軸があるからこそ、同じミッションに向かって足並みを揃えられるのだと思います。
抱える「モヤモヤ」こそが、インスパイアの種になる
ーさまざまな学校と携わるなかで、ご自身になにか変化はありましたか?
中山:価値観が「更新されていく」感覚があります。「子どもがいるから」とか「未経験だから」と自分に制限をかけなくていいと気づいて、視野が広がったんです。
子育てしていると、ママ友や家族以外の人とあまり交流できないので、視野が狭くなりがちだと思います。でも、この仕事を通して、たくさんの生徒を見たり、子育て中の先生と同じ立場で話をしたりすると、「子どもがいるからキャリアは諦めないといけないかも」という気持ちが少しずつ剥がれていくんです。これは、本当に意外な発見でしたね。
「自分はこうしたい」と伝えれば、会社も応援してくれる環境があるので、私もそれに応えたいと思いますし、学校でヒアリングするなかで、自分もインスパイアされて、「この学校のために頑張りたいな」と思えます。
ーすごく素敵な循環が生まれていますね。
中山:もし自分の世界に閉じこもって、「本当はこんなことがやりたいのに」とモヤモヤしている人がいるなら、「Inspire Highはそれを全力で出していいんですよ!」って伝えたいです。
仕事をしながらでも、「『ひとりの人間として、女性としての生き方』はもっと大切にできるはずだ!」っていうのが、私の根っこにはあるので。さまざまなバックグラウンドの人と関わっていくこの仕事と会社は、毎日が新鮮なんです。
Inspire Highの営業は、「売る」のではなく「心のやり取り」
ー仕事のなかで印象に残っているエピソードはありますか?
中山:ある学校で、生徒の変化に対して期待を持てずにいた先生がいらっしゃって……。そのとき私は、「生徒の可能性を、先生が信じてあげなかったら、誰が信じてあげられるんだろう?」と思い、「一緒に前を向きませんか? この学校の生徒さんには可能性しかないですよ!」と声をかけたんです。その後、先生から「一緒にやってみます」と言ってもらえたときは、本当にうれしかったですね。
ーまさに先生をインスパイアした瞬間ですね。ヒアリングの際はどのようなコミュニケーションを心掛けているのでしょうか?
中山:「Inspire High」の導入をはじめ、新たなことをに一歩踏み出せずにいる先生は、様々な理由や事情を抱えている場合が多いので、「その理由や本質って何なんだろう?」と疑問を持って考えてみることを大事にしています。
次に方向性を変えて、先生に個人的な問いかけをしてみると、「じつはこう思ってたんだよね」と、本音がポロっと出てくることがある。そこで初めて、お互い本音で話し合えるんですよね。
ーいわゆる「営業」というより、先生との「対話」ですね。
中山: 何かを「売る」というより、「心のやり取り」をしている感覚です。これまでの仕事では、「いりません」と言われたら「そうですか」で終わっていましたが、いまでは「なぜ断られたのか?」「あの言葉の意味は?」まで考えるようになりました。その先生が 「ずっと教師をやってきたなかで生まれてきた思い」を受け止めていく感覚ですね。
もちろん、断られることもたくさんありますけど、その理由にも、きっとたくさんのヒントが詰まっているんです。そこからもっと良くできるポイントを日々探して、自分の引き出しが増えていくのは、ワクワクしますし楽しいです。
対話のなかで、「生徒たちが卒業したらこんな大学に行って、こんな仕事に就くかもしれない」という生徒の未来を、先生と一緒に描くことができるのは、学校での学びを「点」ではなく「線」として捉え、未来を見据えているInspire Highだからこそできる関わり方ですよね。
一緒に話すことが「たのしい」と感じてもらえる存在でありたい
ー今後、挑戦してみたいことはありますか?
中山: 学校との信頼関係をもっと築いていきたいです。「中山さんが来たら安心」と思ってもらえる存在になれたらうれしいですね。私の理想は、「今日は何の話をしに来てくれたの?」って、先生が楽しみにしてくれているような営業。そんな営業って、ほかにはないんじゃないかな。
Inspire Highの場合は、次年度予算の検討月である1〜3月に向けて、結論を急がずに、じっくりと時間をかけながら学校との関係構築をしていくことが多いので、「会話が好き」「人と話すのが好き」という方は、本当にこの仕事が向いていると思います。
ー「売り込む」のではなく「会話」からはじまる営業をしたい方にはぴったりですね。
中山: あとは、子育て中の疑問やキャリアビジョンなど、日々モヤモヤを抱えている人ほど、小さな違和感に気づいたり、それをちゃんと言語化できる人も多いので、この仕事を通じて発見できることが多いと思うんです。
「本当は働きたい、でも飛び込めない」と思っている人こそ、ぜひ挑戦してみてほしいですね。
中山さん、素敵なお話をありがとうございました!
「子育て中でも、未経験でも、やってみたい気持ちがあるなら大丈夫」と背中を押してくれる言葉が印象的でした。モヤモヤを抱える日々のなかにこそ、誰かをインスパイアする種があるのかもしれません。
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