【伊藤社長取材記事前編】ローソングループのイノベーションを自分たちで作れるのがLDIの魅力 | 社長インタビュー
株式会社ローソンデジタルイノベーション(Lawson Digital Innovation Inc.、以下LDI) 伊藤洋平代表取締役社長にお話を伺いました。「前編」ではご自身のプロフィールやL...
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こんにちは!LDI(ローソンデジタルイノベーション)の採用広報担当です!今回は2024年を迎えるにあたって伊藤洋平代表取締役社長にお話を伺いました。
2023年の振り返りや2024年のLDIについて、あるべき姿から検討中の施策などさまざまな点から語っています。採用の強化に関する内容も含まれていますので、ぜひご覧ください!
2023年からLDIの代表取締役に着任しましたから、私にとっては始まりの年として印象深い一年でした。また、2022年から準備を進めてきたローソングループのIT内製化を実行に移した年でしたので、LDIにとっても新たな役割を担い始めた年でした。
コロナ禍の収束という環境の変化もありました。ローソンにとってはコンビニエンスストア事業の回復によってグループ全体が攻めの姿勢に転じる年でした。
LDIとしても、このタイミングを逃さずにローソンからの期待値にキャッチアップするだけでなく、得意な領域ではリードしていけるような存在になっていきたいと考えています。
そうですね、多方面で様々な成果を生み出せたと実感しています。社員の活躍についてはほぼ満点と言っても良いのではないでしょうか。しかしながら、一方で課題も見つかっています。社内でエンゲージメントに関する調査を実施したところ、LDIのビジョンが見えにくい、との意見をいただいたんです。
LDIではビジョン「プロフェッショナリズム、イマジネーション、テクノロジーの力でイノベーションを生み出す会社へ」を設定しています。
このビジョンが設定されたのはおよそ8年前ですから、昨今の状況を踏まえて、企業理念からビジョン、ミッション、バリュー等を再確認する必要性を感じています。こうしたマネジメント観点での課題を差し引くと、2023年は8割くらいの点数だった、と言って良いのではないでしょうか。
前回の伊藤社長への取材記事はこちらをご覧ください。
コロナ禍の収束に伴って在宅勤務を縮小する企業が増えています。しかし、LDIでは以前からの制度を維持してリモートワークと裁量労働制を堅持していく方針を掲げました。
社員の皆さんにも歓迎していただけていると感じています。制度を変更したわけではありませんが、コロナ後において、相対的に他社よりも「働きやすい職場環境」の色が強まったと思います。
社員数が増えてきたので、11月にオフィスのフリーアドレス化を実施し、社内の会議室も一部リニューアルしました。オフィスのリニューアルについてはこちらの記事をご覧ください。
これらの点も、「働きやすい職場環境」を目指すための施策と位置づけています。フリーアドレス化に伴って生まれたスペースは、社員同士が気軽にコミュニケーションできるようバーカウンターのようなスツールやファミレス型のボックス席などを設置しました。社員の皆さんには積極的に使って欲しいと思います。
私とコーポレート部長の永吉さんを中心に教育チームの最初の形を立ち上げ、施策を具体化して来ました。教育には、エンジニアやプロフェッショナル向けの専門教育と、社員に共通して身に着けて欲しい一般教育の2種類が存在します。
その中で、教育チームとして最初に取り組んでいるのが一般教育です。先日、デザイン思考をテーマに外部講師を招いたセミナーを実施し、多数の社員に参加してもらいました。
今後、大型のシステム開発プロジェクトが増えていきますが、システム利用者の課題とニーズを、相手と共感することによって深く把握するスキルを身に着けていただきたいとの狙いです。それから、次世代の経営を担うリーダー層を対象としたマネジメントスキル研修を準備しています。
社内向けの教育体制は今後も充実させていくつもりです。12月からは教育チームに人事を担当するメンバーがジョインしましたから、より一層スピード感を高めて進めていきたいと思います。
私はローソン出身なので、ローソン側からのLDIに対する期待の大きさを十分認識しており、それに応えるだけでなく超えていきたい、という考えを強く持っています。一方で、社員からはワクワク出来るような仕事をしたいとの声も聞こえてきています。
確かにその通りで、仕事をしていて楽しいなと感じられたり、子どもに胸を張って自慢できるような仕事をしたい、と考えるのは当然です。ローソンからの期待に応えるだけでなく、社員がやりがいを感じられるような仕事にしていかなければならない、という観点を持てたことが、自分の中で強い印象として残っています。
2024年は株主としてのローソンの期待に応えるだけでなく、社員のモチベーションを高め、ローソンのお客様にもハッピーになっていただけるようにしていきたいと思っています。
事業においては、ローソンのIT内製化への深い関与を2024年も継続していく点が大きなテーマです。
LDIはローソンの戦略パートナーになる、とのメッセージを掲げています。戦略パートナーとして必要な行動やスキル、コミュニケーションを形作っていかなければならないと考え、そのための施策を行っています。
また、現在は人材が不足しているため、外注のパートナー様に頼らざるを得ない場面もないわけではありません。それでもローソンのビジネス競争力を高めるプロジェクトが待ってくれるわけもなく、次々に発生してきますから、LDIとしてしっかりと受け止められるよう、採用を強化する必要性を強く感じます。
一方で、社員は大事な人生の一時期を会社に預けるわけですから、皆さんのキャリアゴール達成に向けて、会社も仕組みづくりをする必要があると考えています。例えば、社内制度としてはキャリアパスの定義を検討中です。
LDIでは昇給や昇進にあたって、エンジニアが専門職として自分が望むキャリアを追求しやすい仕組みを整えてきたつもりです。ただ、社内からは会社が求めるキャリアの期待値が見えにくいとの声もあるわけです。
そこで、一定のキャリアパスを示す必要性を感じており、準備をしています。組織運営にジェネラリストは必要ですから、そのようなキャリアも社員が経験を広げる過程で選択できるよう、柔軟な仕組みとして行きたいと考えています。
そして、社員にワクワクしてもらえるような取り組みも考えたいと思っています。2023年はローソンのソフトボール全国大会にLDIがチームとして初出場し、参加された皆さんには大変好評でした。
2024年も継続していきたいですし、それ以外にも皆さんが気軽に参加できるイベントを作っていきたいと思っています。
LDIはリモートワーク中心ですから、社員同士が顔を合わせる機会がそれほど多くありません。対面式の勉強会もコミュニケーションを深めるのに役立ちますし、遊びの要素を取り入れても面白いのではないかと思います。
例えば、社内にはゲーム好きのエンジニアが多いので、ゲーム大会も面白いかもしれませんね(笑)。ローソングループとの合同イベントなど、親睦を深めることでお互いの仕事が楽しくなるような施策を考えたいと思います。
2024年は2023年に取り組んできたことが実を結ぶ年として、大変楽しみにしています。LDIも引き続き規模を拡大していき、2024年は昨年以上の採用数を計画しています。
現在のところ採用活動は順調で、担当者は忙しくなるばかりです(笑)。
LDIではこれまでエンジニアを中心に採用活動を展開してきましたが、今後はビジネス課題を解決するためのコンサルスキルも持った会社に成長させたいと考えています。システム企画など上流工程ですね。
明るく楽しく元気よく、変化やチャレンジを楽しめる人材で、ローソングループを変えていける位置づけのLDIで経験を積みたい、と考えるような方に入社していただきたいと思っています。人材の厚みが増せば新たなチャレンジも開始できるでしょうから充実した1年になるでしょうし、個人的には、人が増えて変わっていく会社の変化が楽しみです。
私たちに対する期待値は引き続き大きいですから、優秀な人財を増やし、ローソングループにおけるIT内製化の推進役としてさらに大きな役割を果たせるよう、努力していきたいと思います。
(取材日:2023年12月28日 聞き手:垣本陸)