「もっと自分で考えなさい。」
この言葉、子どもの頃から何度も言われてきましたよね。
学校でも、家庭でも、「自分で考えること」が正しくて、人に頼るのはダメなことだと教えられてきました。
私もその価値観をずっと信じてきました。
社会人になっても、「まずは自分の頭で考える」が正義だと思い込み、何をするにも時間をかけて悩み、自力で答えを出そうとしていたのです。
でも、あるときふと思ったんです。「本当にこれは効率的なのか?」「もっと早く成果を出す方法があるんじゃないか?」と。
そして私は、自分で考えることを一旦やめてみることにしました。
ゼロからじゃないよ、1000歩目から始めよう
私たちが日々取り組んでいる仕事や課題のほとんどは、すでに誰かが挑戦し、改善し、仕組み化してきたものです。
いわば、「もう1000歩くらい進んでいる状態」なのです。
それなのに、「まずは自分で一から考えよう」とするのは、地図を持たずに山に登るようなもの。先人が築いてきた道を無視して、自分だけで道を切り開こうとするのは、もったいない話です。
「自分で考える」は、まるで“誰も通ったことのない道”を歩くような感覚を持ってしまいがちですが、実際にはすでに地図も道も存在しているのです。
まずはその地図を見て、整備されたルートを知ってから、自分の足で歩き始める方がずっと早く、確実にゴールへ近づけます。
調べるだけでライバルに差をつける時代
幸いなことに、今は“調べればなんでも出てくる時代”です。
YouTubeにはあらゆる解説動画がそろっていて、ChatGPTに質問すればその場で答えが返ってきます。
Googleで検索すれば、同じ課題に悩んだ人たちの知恵やノウハウが山ほど出てきます。
職場には頼れる先輩がいますし、SNSでも業界のプロたちが実践的な情報をシェアしてくれています。
調べればすぐに正解に近づけるのに、「とりあえず自分で考える」にこだわる必要は本当にあるのでしょうか?
わからないなら、調べる。
迷ったら、聞く。
使えるものは、どんどん使う。
それが、今の時代における最強の仕事術なのです。
「まあいいか」が命取り⁉︎ 仕事は100点勝負
仕事の世界は、学校と違います。
テストでは60点で合格できたかもしれませんが、社会では“100点が当たり前”です。
完成度が低ければ信用を失い、成果が出なければ契約もなくなります。
「とりあえず考えてみました」「自分なりにやってみました」では、通用しないのです。
だからこそ、最初から正解を調べて学び、その通りに実行する方が圧倒的に速く、成果も出やすくなります。
考えることに時間をかける前に、まずは「正しいやり方」を知ること。それが、仕事で信頼される近道になります。
学校ルールは忘れてOK!まずは答えを丸パクリ
「人の答えを写すな」「自分の頭で考えろ」──これらは、学校教育で染み込んできたルールです。
でも、社会では通用しません。
成果が求められる仕事の現場では、「正解を知り、真似して、素早く形にする」ことの方が圧倒的に価値があります。
もちろん、ただのコピペでは意味がありません。ですが、最初は「模倣」でいいのです。
優れたやり方を取り入れ、試し、学び、自分の型にしていく。その繰り返しの中で、自然と“自分らしさ”や“独自性”が育っていきます。
「まずは真似る」は、恥ずかしいことではありません。むしろ、成長を加速させる最強の方法なのです。
答えマスターだけが味わえる自由な発想力
よく「考える力が大事だ」と言われますが、それは「たくさんの答えを学び尽くした人」にだけ与えられる特権です。
なぜなら、自分の頭で考えるには、「判断基準」や「比較材料」が必要だからです。
多くの成功例や失敗例を知っているからこそ、「これは良い」「これは危ない」と見極めることができるのです。
たくさんの答えに触れてきた人だけが、その中から自分に合うものを選び取り、さらには新しい答えを生み出すことができるようになります。
つまり、学んだ先にしか、本当の“考える力”は育たないのです。
学んだあとは自分色にアレンジして爆速成果!
「自分で考えることをやめたら、仕事が10倍加速した」
これは決して大げさではなく、私自身の実感です。
以前は何時間も悩んでいた作業が、先人のやり方を学んだことで、わずか数十分で終わるようになりました。
最初に答えを学び、それを自分で試してみる。
そして、必要に応じてアレンジする。
そのサイクルを回すだけで、仕事のスピードも精度も格段に上がったのです。
大切なのは、「考えること」ではなく、「成果を出すこと」。
であれば、最初は徹底的に学び、後から自分らしさを加えていけば十分です。
最後に:考えるな、学べ。そして成果を出そう
「まずは自分で考える」という言葉に縛られて、ずっと遠回りをしてきました。
でも、今でははっきりと言えます。
考える前に、学んだ方が早い。
学んでからの“ひと工夫”こそが、本当の意味での思考です。
今の時代、答えは探せばいくらでも見つかります。
使えるものはどんどん使って、自分の仕事を、人生を、もっと加速させていきましょう。