最近の若い人 Z世代のニーズは
「お給料が高く、自分の業務が役に立つ実感があり、当事者意識をもって作業に取り組める仕事」のようですね。
しかし、単純作業がいいや、仕事とプライベートはしっかり分けておきたい。そういう人・時期もあるでしょう。私自身も高校生アルバイト時代のレジなんて、「早くこの時間が終わってくれればいいのに・・・」と考えてましたし、また子どもが保育園に行ってる時は「時間外手数料が発生するから、17時ピタで帰りたい!」って思ってました。
片や、20代なんて自分の24時間はすべて自分のものだから、好きに使うことができました。
当時の私の頭の中は、70%仕事、30%プライベートでした。その時、その時で、仕事への期待も大きく変わります。
「個人思考の変化」と「時代の変化」を掛け算して仕事をしていくことが、大事であると心から思います。
1000人以上の方とキャリアのお話をしてて、見えてきた課題があります。
世代ごとの課題
Z世代、10代は親からの大きな影響を受ける
親の期待に応えたいと素直な子供たち。Z世代の両親はものの見事に「大企業がいい、安定がいい」と言います。X世代(1965年〜1980年生まれ)の両親は、自身の成功体験をそのまま子供に伝え、「大学に行き、大企業に就職しましょう」と言います。大企業も倒産する時代、また公務員志望であっても、今は離職が増加傾向。または鬱になってしまう人が増えています。
つまり、親が情報のアップデートが大事になります。
親はあまり出しゃばらない。子どもの選択を尊重することをモットーに。安定の価値観も子どもによって違います。そして、大学卒業がよい就職になるのは、もうひと昔前。今は大卒がマジョリティのため、市場原理で大きく価値が下がってます。
参照:自治体若手職員の離職を抑えるには -組織コミットメントからのアプローチ
20代 企業情報は、すべてネットで可視化され、その分失敗してはいけないと思ってる
話をしていても、「安定的なところ、休みしっかりあるところ」など福利厚生の事ばかりいう人が多いです。逆にかわいそうになります。私の世代はデジタルとアナログが共存する時代が就職だったので、いいか悪いかは入ってみて判断!でした。しかし現代は、企業情報も口コミもすべてネットで可視化されている分、選択しすぎ、そして悩みます。自分の判断基準が分からないとなり、悩み続ける始末。分からないから誰かの意見を自分の意見として入社する。すると、入社してミスマッチが起こり、精神的に不安定になる。20代はネット情報ばかりあてにせず、会社の現場の見学と、一緒に働くであろう人の意見をしっかり聞くことが大事だと思います。自己選択として、ひとまず飛び込んでみることが大事だと思います。そして、与えられた職場でひとまず本気で頑張ってみることですね!
失敗してもいい、その失敗は次の判断基準になる、成功のもとと捉えてほしい。
30代~40代 家族を守る世代 家庭内ビジョンを明瞭にする
やっと自分を理解してきます。自分の判断基準ができるため、選択はしやすいです。しかし、家族を守る立場のため、転勤がない、残業が少ない企業を選択する。家庭によっては、どちらかが単身赴任になります。家族がいて仕事を没頭したい人は、単身赴任や家族を連れて転勤となります。
より一層責任が問われてきます。その為、国家資格など会社からワンランク上の資格を要求されることがいいです。学習時間を捻出するには、家族の理解が大事となります。ファミリービジョンを共通の目的とし、ファミリーマネジメントを夫婦で行う事が大切です。タイムラグでどちらが仕事にギアを入れるのか?などをしっかり話をしていきましょう。
50代~60代 セカンドキャリア ITリテラシーのアップデートを
現時点での50代以降は、1社しか経験してない、企業戦士(死語ですね)みたいな人が多いです。そろそろ定年近くなってきた、どうしようっかな~とセカンドキャリアを考えます。しかし正直50代から未経験のセカンドキャリアはキャリア形成上、リスクが高すぎます。感受性の低下・気力・体力が減少している状態です。まずは、ITリテラシーを真っ先に上げることがもっとも重要になります。スマホとPCがネットの仕組みが分かる人であれば、仕事には困らないでしょう。
自身のアップデート
すべての世代に一貫していえるのは、時代のニーズ、動向をキャッチアップし続けることです。
特に、自分の目で耳で、情報収集する一次情報がもっとも重要です。
現在みなさんはスマートフォンから情報を収集することが多いかと思います。しかし、ネットは自分が検索した結果から、レコメンドされる仕組みになっているため、あたかも世の中はそれがすべてだー!とある意味洗脳されかねません。そのため、私が心がけていることがあります。
本・有料情報コンテンツを購入すること
世の中には、課金をさせようと、何かを買わせようと、広告が多く入ります。一時的な欲望の広告ばかりを出してるプラットフォームは私はいかがなものか?と思います。日本人は情報の価値を低く見積もっている人が多い傾向がありますが、やはりよい情報は、お金がかかるのが普通です。
違う業界の人、違う世代の人
子どもの話も3人同時に話されて聖徳太子ちゃうわ!と「はい、はい、はーい」と聞き流したくなるのですが、あえて心がけて、聞く時間を決めて、話をします。また子どもの友達が来た時には、いろいろ質問します。
または自分とは大きくかけ離れた社長さんや起業家さんとお話をするのも、刺激的です。その立場にならないとわからないエピソードをたくさん語ってくれます。または、もっともっと先の目標を掲げていること、に心が一緒に踊ります。ご近所さんや、ママ友からのローカル情報は、かなり信ぴょう性が高いですし、町の変化を知ることができる時間
旅に出る
以前の仕事では、休みが半年に1回3日連続取れるかどうか・・・という状態でした。仕事も好きだったので、まぁいいかと思っていたが、たまに行くと、自分の目で見る情報はあまりにも二次情報より大きく、また旅行は決断の連続(どこに行く?何で行く?)のため、決断の練習になります。自ずと自身が明瞭になります。
上記のように、常に自身の情報のアップデートをしてくことが、いつの時代も大事となります。ただの指示さえるだけの仕事は大きく減少し、様々な知識の掛け算ができるエッセンシャルワーカーや、より一層のスペシャリスト+内部・社外関わらず人と人との対話を通して、紬上げる仕事だけが残っていくのがどこの現場でも起こっている現象であると毎日痛感します。
いずれは人材派遣会社で人を育てる仕組みも作っていきたいと思っています!